お引っ越し | micolog

お引っ越し

120日、ちょうどサティヤの3歳のバースデーに、約3年がかりの大仕事が実り、わたしのオーストラリアでの永住権が降りました㊗️


その直後、先日、母からのメールにて、東京の祖母が老後施設に移ったとのこと。



お母さんへ

ご連絡ありがとう。

まずはシゲちゃんが元氣であることがなによりですが。

やっぱり、いよいよもう、あの家にみっちゃん(祖父)もシゲちゃん(祖母)も主がいないのだということがすこしさみしいです。


もともと育った、さいたまの自宅は出てからずいぶんと経つし、海外に出るまでの最後の3年間をすごした東京のあの家だけが、私にとって、日本のホームとかんじられる場所でした。


そもそも、アレルギーが酷くなって、一人暮らしが苦しくなるほどで、迎え入れてもらったという、つらい経緯ではあったけれど、一度、離れた家族に、よろこんで受け入れてもらって、あの時、ほんとうにうれしかった。


不思議なことに、オーストラリアから帰国するたびに、好きになっていった東京の北区。


私が子どものころに遊んだ飛鳥山公園(ディッテョパーク=象の公園)に今度はサティヤを連れていけたこと。

近くの銭湯に毎日のように通って、さっちゃんはご近所のお風呂屋のおばあちゃんたちの人気者に。

シバムと私と、男湯と女湯を裸んぼで行ったり来たりしても笑って許されたこと。

シバムと一緒に、あらたに素敵なオーガニックカフェを見つけたり、ひょっこり地元のお祭りを見つけたり。

最近は日本でもマルシェが増えてきているみたいで楽しいね。


そして、ごはん粒やら、食べカスをつけたままのベタベタの手をシゲちゃんに、あ〜ヤダヤダ、と言われながら懲りずに遊びまわるさっちゃん。


こっちの家ではほとんどテレビなんて見る機会もないのだけれど、シゲちゃんとさっちゃんが、一緒にお相撲や子ども番組を見れたこと。


もう、そんな光景が見られないんだと思うと哀しいと同時に、それでも、宇宙は前回と今回の帰国と合わせて、少なくとも2回は孫との時間を用意してくれたことをうれしく想う。


次回の帰国の予定はまだ立っていませんが、家族全体がまた、大きな岐路に立っているのを感じて。

どうぞ、シゲちゃんにもよろしくね。


かすみ


_____

なにもかもかわらぬことなどないこの世界とわかっていながら、また一つ、失われつつあるひとつのホームを想う。


それでも世界は宇宙は廻っている。


オーストラリアという新天地にあたらしいホームが叶った瞬間の、それなのだから。






受け入れてゆく

受け流してゆく

感謝とともに

いま、触れられる家族を抱きしめながら

いま、触れられない家族の幸いを祈りながら



オーストラリアのファミリーと




Om is HOMEなヨガアシュラムより