曇り空の下。

後ろ姿だけで、あの人だと分かってしまう自分が居た。


名前を呼んだら、
確実に届く距離で、

もし名前を呼んだら、
どんな顔をしたのかな?

そんな事思っても、
口に出来ないくせに。

どんな顔をするか、分かってるくせに。

あの冬の雨の夜以来だ。


やっぱり、あの場所で
急ぎ足のあの人を、
何度も確かめてしまった。


あたしは、
こんなフラフラしていて

いつか

見放されてしまうんじゃないかと、思う。