ほおずきを見ると思いだす。
この時期おばあちゃん家にほおずきの鉢が置いてあって、
おばあちゃんが鉢からほおずきをプチっと1つ取り、そのまま口にほおばると何やら口をモグモグさせている。不思議そうに見る私に「ギュッ、ギュッ」と音を鳴らすおばあちゃん。
「こうやって音を鳴らすのさ」と何度もほおずきを入れて口をクチュクチュさせて教えてくれた。
私がほおずきを口に入れて鳴らした記憶はない。
たぶん、躊躇したんだと思う。
でもその光景が面白かったのか今も鮮明に覚えている。
ほおずきとおばあちゃん。
小学校低学年の時の話でした。