「エキセントリックス」

吉野 朔美


一つの身体と二つの人格を持つ主人公と

一つの人格を二人(二つの身体)で形成している双子

そしてそれを取り巻く人々と、感情の絡み合い。


初めて読むタイプの漫画だったのだけど、惹きつけられてしまった。


登場人物の記憶や人格が交錯して、完全に混乱させられる。

何が真実なのか、誰が誰なのか、一体何がどうなっているのか・・・

特に下巻。

終焉に向けて謎解きなり、まとめに入るのが通常のパターンだと思うのだけど、

終わりに向けてその混乱は一層深まる。


読み終わったとき、

混乱してしまった糸を解きたくて、意味を理解したくて、もう一度読みたいと思った。



だけど、ふと気付く。

作品内での登場人物の言葉

「混乱を愛して。」


もしかすると作者は、混乱を紐解くことを求めてはいないのかもしれない。

混乱を混乱のまま受け止めて、

混乱自体をそういうものとして愛してほしいって言ってるんじゃないか。



簡単に理解なんてできなくて、

不器用に絡まり合って、

混乱しながら生きる「人間」っていう動物を、

混乱そのものである「人間」・「人格」を、

そういうものとして愛してほしいって言ってるんじゃないか。


無理に解こうとするから崩壊する。

無理に固定したりしようとするから歪む。



もちろん理解しようとすることは大切。

そのプロセスを諦めたり、省いたりして

「わかんなかった」って言ってしまうのは簡単すぎる。

もう一度読むときは、

混乱をそのままの形で受け止めて、じっとみつめるようにしてみよう。

混乱したままにも、そこに違うものが感じられるかもしれない。






トイレの神様って曲が注目されてるらしい。


こういうのに、じんとくるようになったのは歳とったのかな。

中高生の頃に自分がいらいらした時、

親や家族に当たったとこもあったなって思うと

あーごめんって今更だけど思う。

あれ、たぶん反抗期だったんだろうな。

無視したりとか睨んだりしたりもして、

『きつい顔してる、お姉ちゃん怖い』って家族の中で悪評が立ってたらしい・・・



この年になって、

当時より歳を取ったおばあちゃんや親の限りある命を思うと、

急に不安にもなることもあるし、現実味はないのに、なんだかいたたまれない気持ちになる。


「孝行したい時に親はなし」

誰の言葉か知らないけど、

多くの人がいつかは思い当たる切実な言葉なんだろう。



親や家族にはもちろん、

自分の対人関係にも至る思い。

人はなぜ人を傷つけちゃうんだろう。

どうして、傷つけあってしまうんだろう。


してしまったことを取り消すことはできない。

けど、


違うな・・・


だから、

今あるじんわりした愛情、

きちんと届けて、優しい慈しみの気持ちを忘れないで、

そうして人と接して生きていきたい。

優しいあったかい気持ち、時間を大切にしたい。

それに気付ける人、あげられる人でありたい。


私に愛情をくれる人、

優しさをくれる人、

あったかい気持ちにさせてくれる人・・・ありがとう。


せめてせめても、

ありがとうが届きますように・・・




「トイレの神様」

せっかくなので歌詞(一部)を載せておきます。


小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた

毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った


トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
 
 
その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて

買い物に出かけた時には 二人で鴨なんば食べた
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを
泣いて責めたりもした

 
少し大人になった私は おばあちゃんとぶつかった
家族ともうまくやれなくて 居場所がなくなった

五目並べも鴨なんばも 二人の間から消えてった

どうしてだろう 人は人を傷付け
大切なものをなくしてく
いつも味方をしてくれてた おばあちゃん残して
ひとりきり 家離れた
 
 
上京して2年が過ぎて
おばあちゃんが入院した
痩せて 細くなってしまった
おばあちゃんに会いに行った

「おばあちゃん、ただいまー!」ってわざと
昔みたいに言ってみたけど ちょっと話しただけだったのに
「もう帰りー。」って 病室を出された
 
 
次の日の朝  おばあちゃんは
静かに眠りについた

まるで まるで 私が来るのを
待っていてくれたように

ちゃんと育ててくれたのに 恩返しもしてないのに
いい孫じゃなかったのに
こんな私を待っててくれたんやね
 
 
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は 今日の私を
べっぴんさんにしてくれてるかな 

おばあちゃん
おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん
ホンマに
ありがとう

って知ってますか??


先日テレビ観てて思わず笑ってしまった。

なんだそりゃ!!

3大がっかりって!!


3大美人とか、3大名所とか、3大珍味とか・・・そういうのは知ってますよ?

けど、がっかりって!!

だって、がっかりだよ?

世界で3つの指に入るがっかりってすごくない?


でもね、でもね、Wikipediaにも出ちゃってるくらいらしい。

驚き驚き。


シンガポールマーライオン


コペンハーゲン人魚姫の像


ブリュッセル小便小僧


その名前から、

観光客の期待値が高すぎて、実際観たらがっかりするらしい。


がっかりするために見に行きたくはないけど、

ついでな感じだったら是非立ち寄って一目見て、

「うわ、がっかり~っ」て言いたい(笑)


マーライオンにしてみれば、

勝手に期待しといてそりゃないよ

ってとこでしょう。

そんなに周りが騒ぎたてなければ、

普通のオブジェとして普通の評価を受けて、

それなりにみんなの人気なんかも集められたかもしれない。

期待値が上がりすぎたおかげで、がっかりとか言われる始末。


ただ、「3大がっかり」とか不名誉称号を受けてハードルががくんと下がったおかげで、

「あれ?意外とよくない?」みたいな揺り返しみたいなのが起こるかもしれない。


やっと正当な評価が受けられるようになるかもね、

3大がっかりたち。