「終末のフール」
「魔王」
「オーデュボンの祈り」
伊坂幸太郎っていつ頃から注目されだしたのか・・・
気づいたら本屋という本屋にコーナーが設けられてた。
なんだか安易に手を伸ばすのもなぁって思いと、
そんなに興味をひかれなかったっていうのもあって今まで読んだことがなかった。
そんな中、「終末のフール」をクリスマスのプレゼント交換にもらって面白かった、
って話を思い出して、本屋に山積みになってた文庫の中から一冊手に取った。
背表紙に書いてあるあらすじを読んで、なんとも胡散臭い・・・と思って一度置きかけたんだけど・・・
せっかく手にしたし、ってことで連れて帰った(いや、もちろんお金を払ったのは言うまでもないですが)
「終末のフール」
は、5年後に地球が隕石落下によって消滅するって事実が伝えられてから、3年が経った時点でのある地域の人々の話。
一時パニックになった世の中は、小康状態となり、不思議と需要と供給がまかなわれるようになって均衡が保たれるようになる。そんな時代の中生きていく人たちは、デッドライン、「今日を生きる」ってことを意識している。
こんな状況になったら私はどうするだろう・・・
「魔王」
ある特殊能力を持った兄と、その弟が世の中の流れに立ち向かう話。
兄弟の生い立ちが原因もしてるんだろうけど、
二人の信頼関係がなんともあったかい。
弟君の彼女の立場から書かれたストーリー内で、
『「兄貴が言ってたんだ」って言うのを見るのが好きだった』
的な描写がある。
なんかわかる。
人が家族の話をしたりするときに、
その話し方、声、表情とかから家族への愛や優しさを感じたりする時、
こっちまでほんわかした気持ちになるから
「オーデュボンの祈り」
萩島とかいう鎖国してる国に突然連れ去られた話。
まったくもって非現実的。
だって案山子がしゃべるし、未来を予知するし、そもそもそんな島ないし。
ファンタジーかと思われるくらいの非現実性なんだけど、
先が気になってどんどん読ませる力がある。
三冊に共通して言えるのが、描写が本当に巧み。
難しい言葉や表現がなくて、畳みかけるような展開。
すっきり読める中に、面白いなって思わせる表現や腑に落ちる表現があって、いい。
ただ、途中経過はとても面白いんだけど、
結果がわかると、ちょっとキツネにつままれた気持ちになるのは私だけか・・・
オチが、??だったり、うーんそっかぁ・・・ってなる。
さて、傾向がわかったフリをして・・・
少し離れて別の作家を読んでみようかな。