第四話
こんな気持ちは初めてだった。
付き合って半年近くなる彼女を、心だけじゃなく身体も僕のものにしたいって
単純に、抱きたいって思った。
嘘が苦手な僕は、すぐ行動や口にでちゃって
あやかはずっと「早い」っていいながらそれを拒む
焦ってる自分が恥ずかしい。
無理矢理して嫌われたくない。
「あやか眠い?」
「んー・・・」
うとうとし始めたあやかをそっと抱き締めて髪を撫でると
かわいい、小さな寝息が聞こえてくる。
僕ね、あやかが大好きだから
嫌われたくないから
もうちょっとだけ、頑張ってみるね
そう心で思いながら、小さな彼女をぎゅっと抱き締めた