Perspective・・・Junsu
ユチョンが帰ってから、僕はただ声が出なかったことに
呆然としているしかなかった。
痛みもなかったから普通に出ると思ってた。
ユチョンが残していったメモ。
『愛してる』
の文字
それを見ていたら何故かまた涙が出てきた。
でも笑いながら僕の涙を拭いてくれるユチョンはもういない。
泣いても泣いても声は出なかった。
ポツリ・・・と落ちた涙がメモを滲ませる。
慌ててメモを取り上げてみても、滲んだ文字は元には戻らなかった。
それを見て・・・また、泣いた。
次の日、仕事前にわざわざ迎えに来てくれたユノヒョンに付き添われて、
僕は退院した。
家に着いて、マスクを外してみてから
おそるおそる喉に力を入れてみるけどやっぱり声はでないし
喉の感覚すら全くない。
駄目だ・・・
きっともう二度と元のようには歌えない。
それはすぐ絶望にかわった。
思考が全て止まってしまって、眩暈のように足下が揺れている。
僕はその思考が停止した状態で携帯を手に取った。
声が出ないことを忘れたように
ユチョンに電話をかける。
-プルルル・・・・・・留守番電話に・・・-
そうだよね、出るわけない。
まだお昼だしユチョンは今日は夜まで1人で雑誌の撮影だと言っていた。
そのために今日はユノヒョンに代わってもらったんだと。
ベッドに携帯を放り投げる。
一応マナーモードは解除してあるので鳴れば気がつくだろう。
-これから・・・どうしよう・・・-
何もやる気が出なくて1時間ほど携帯を眺めながら横になっていた時、
訪問者が来たことを告げるベルが鳴った。
チャンミン・・・・
「大丈夫ですか?ユノヒョンが仕事中に僕にメールしてきて、
様子を見に行けってうるさいんで、来ました。」
いつものチャンミンらしい。これで心配してくれている。
いつでも心配してくれる皆の気持ちがありがたくて、
またこぼれそうになる涙をこらえる。
エントランスを開けて、玄関でチャンミンを待っていると
程なく玄関の呼び鈴が鳴った。
「どうですか?」
家に入るなり心配そうに聞いてくるチャンミン。
でも僕は首を横に振ることしかできない。
「声、出ないんですか・・?」
うなずく。
「そうですか・・・でも今はとにかく休むしかないですよ。
お腹すいてませんか?いろいろ買ってきたんですけど・・・
僕もお腹空きましたし。」
こうゆうときに必要以上に聞かないのはチャンミンの優しさ。
体調も喉以外は比較的よくなっていたので、
チャンミンの優しさに甘えて二人で遅めの昼食を取る。
僕の携帯が鳴った。
液晶には・・・ユチョンの名前。
「ユチョン・・・ですね。」
ユチョンは僕がまだ声を出せなくなってしまったことをしらない。
さっき電話したからもう話せると思ってわざわざ空き時間にかけ直してきたんだろう。
僕は出ることが出来ないが、あいにく携帯は鳴り止まない。
と、チャンミンが僕の電話を手に取る。
「もしもし」
僕が止める間もなく、チャンミンは電話に出てしまった。
to be Continued・・・・


