「ねぇ~ジュンス~眠いぃ~」
「あー、また始まった。もうユチョンはいつでも眠いんじゃない?」
僕の足の上に頭をのせていつも以上に甘えてくるのは眠気スイッチが入ったから。
「だって~~眠いものは眠いでしょ~ああ~~眠い~」
目を閉じているのでそろそろ限界かな・・?
せっかくの休みなのに・・・
オフと言えば僕の部屋で一日ダラダラして過ごすのが最近の二人のブーム。
でも、いつも二人きりにはなれない分、オフは貴重だ。
でもまあ、疲れてるしなあ・・
そう思うことにして、
ユチョンの頭にそっと手をかける。
「ん・・・」
うっすら目を開けて、僕を見るユチョン。
僕の顔が君の瞳に映り込む。
「ジュンス・・・僕ベット行っていいかな。」
「ん、いいよ。」
仕方ない。今日はユチョンの寝顔でも眺めて過ごすかな。
ヨロヨロとベットに向かったユチョンはそのままするりとベットにもぐりこむと、
いつもするように掛け布団を首元めいっぱい引き上げた。
「ふふ・・・ジュンスの匂いがする~~♪」
ユチョンは枕の匂いをかいでいる。
「やめてよ~臭いかもしれないじゃん。それと僕はそんなに眠くないから本でも読んでるね~。後で起こす?それともほっとく?」
「起こして~。」
そう言ってユチョンはいつも見ているお気に入りの音楽番組が始まる一時間前を指定した。
しばらく時間があるなあ・・・
そう思って適当な飲み物を取ろうとキッチンへ向かった。
「ジュンス・・・お水飲みたい・・」
ユチョンがベットから小さな声でそう言うのが聞こえた。
僕は自分のお茶と、いつもユチョンが飲むからと買い置きしてあるミネラルウォーターのボトルを手に取った。
適当なグラスを二つ探して、一つはお茶、もう一つにミネラルウォーターを注ぐ。
ユチョンがベットからでてくる気配はない。
「ユチョン・・寝ながらじゃ水は飲めないよ・・?」
「う~~ん。」
気だるそうな返事が返ってくる。
「ほらぁ・・水もってきたから~。」
枕元へ歩み寄り、なんとかユチョンにグラスを渡す手段を考える。
でもユチョンからの反応はない。
うーーん、困った。
このまま寝ちゃうのかな、でも起きたとき、喉が痛いって言うんじゃないだろうか・・・
いっそエアコンを切ってしまおうかと悩んでいた時、
「ジュンス・・・・・まして。」
「え、なんて??」
「飲まして、口で。」
「ちょ、ちょっとユチョン・・!それじゃ美味しくないでしょ・・」
「いい。起きるの嫌だから。」
それっきりユチョンは黙ってしまった。
もっと素直にお願いすればいいのに。
そんな不満を抱くが、口に含んだミネラルウォーターの味は分からなかった。
最初の一口は自分で飲んでしまった。
思っていたより喉が渇いてたみたい。
緊張?それもあるかもしれない。
二口目は飲み込まない。
そのままベットに手をかけ、水がぬるくならないうちに口づけする。
ユチョンの唇の感触と、隙間からあふれる水。
ユチョンがむせないように、少しずつ、少しずつ・・。
普段よりもよっぽど気を遣う口づけが、なんだか変な気分にさせる。
ユチョンも飲み込むタイミングを唇の動きで教えてくれる。
グッ、っとユチョンの綺麗な喉が上下する。
ふーーーっと長く息を吐いて、ユチョンは寝返りを打った。
もう顔を見ることはできない。
残った水を飲んでしまおうとグラスに口をつける。
「ジュンス、ありがと。」
こちらを向かないままユチョンが言った。
「うん、後で起こすね。おやすみ。」
君が起きるまでにおいしいコーヒーでもいれておくね。
そして僕が作った晩ご飯を食べて、
一緒にソファーに腰掛けてのんびりテレビを見て、
お風呂に入った後は愛し合って、そして眠るんだ。
そして明日からはまたいつもの東方神起のジュンスとユチョンに戻る。
僕はそれで幸せだよ。
ユチョン、君は幸せ?
その答えはまた後で、君が起きた時に聞くことにするね。
おやすみ、ユチョン。
fin.