交通事故の場合の措置


自分の常識では、人身事故を起こしたドライバーは、被害者を発見して119番通報だと思っています。恐らく多くの皆様もそう思っていると思います。


加害者に重傷を負わされた息子も、一刻も早く医療措置を受けたかったはずです。そんな気持ちを代弁するつもりで、処分を求めてきました。


私達の告訴、審査会の議決を経て、再捜査の末、証拠がかたまり起訴していただけたことです。

検察の起訴のハードルは、非常に高い印象です。




被害者発見前に加害者の都合で短時間なら買い物に行っても構わないという今回の判決は、被害者の生命を軽く見ていると感じます。


また判決では、人口呼吸をしたと加害者に有利に評価されていますが、その方法は不適切です。

嘔吐物の詰まっていた息子に気道の確保もしていません。目撃者の話では人工呼吸は一度だけ、気持ち悪くなり失敗したとのこと。


そして、加害者の供述から、胸骨圧迫ではなく、危険と言われている心臓を圧迫しています。


余計なことをせず119番して欲しかったです。


加害者は、息子に不必要な救命措置は行っていますが、必要な措置は行っていないのです。

そんな加害者が、何故救護したことになるのか理解できません。


しかも、その不適切な救護の真似事も、息子を助けたい一心でしたこととは思えません。

何故なら110番中の方に、「(倒れている人は)お酒を飲んでいますか」と聞かれた加害者は、自分のことだと勘違いして「わたしは飲んでいません」と、心臓圧迫を中断し、その方の顔に向かい「はぁ〜」と自分の息を吹きかけているのです。

ブレスケアを半量食べ、息子に息を吹き込み、酒の匂いを消したつもりでいたようです。

信じられない行動です。


転倒していた歩道


今回の判決では、被害者に必要な措置を行ったのかという視点がありませんでした。


息子を放置し、買い物をして、10分後にやって来て、不適切な措置をして救護しました?無罪を主張する加害者は信じられませんが、それを救護義務違反でないとする判決に絶望的な気持ちになりました。


息子を撥ねた瞬間に被害者の生命に関わることを認識していたのに、何故プラスティック片が散乱した走行車線逆側の歩道を見ないのでしょう。

セブンイレブン退店後も、自車の右前方の壊れを確認しているのに一切右側道路を探していません。

息子は草むらに倒れていたわけじゃない、歩道を見れば見つけられたはずです。被害者発見を尽くさず、出会った人に探索の協力も求めず、「救急車よびましたか」と言われても現場を立ち去り、追いかけられている状況を想像して欲しいです。




到着した警察官には、速度、飲酒について虚偽を報告しています。息子の被害状況を目の当たりにしても虚偽を言える神経が理解できません。



道路交通法72条は、加害者の事故保身を保護する法律ではないはずです。


被害者を発見して119番通報は、人を撥ねたドライバーの義務ではないのですか。

他に事故発生を知る人はいなかったのです。

衝突状況を知るのは加害者だけです。


加害者の用事を済ませて10分後に119番通報では、被害者の救命は間に合わないです。


衝突再現映像


一方的に悪質な運転行為が「過失」とされ執行猶予になることも受け入れ難いのに…


被害者の命を救うために、やるべきことをせずに、救護措置に遅延を生じさせて(その結果命を奪い)無罪はおかしいと思います。


義務違反は、必要な措置を講じなかったことが罪となるのではないでしょうか?

それは第一に被害者を発見し119番通報です。


検察には、上告していただき、最高裁で、直ちに被害者を発見し通報する被害救護が、ドライバーに求められる義務であることを、明確に社会に示していただきたいです。


後の被害者をうまないために、そして、安心な道路交通社会の実現のために…