3月8日
今日は長野県の県立高校入試日です。
2年前の入試の日を思い出します。
ミッキーに、試験が終わったら高校の最寄り駅から電話をするように言っていましたが、いくら待っても電話がありません。
心配していると、同じ高校を受験した私の友人の車で送ってもらったと照れ笑いして帰宅しました。
話しを聞くと、ミッキーは歩いて帰るつもりだったところを、私の友人の車に拾ってもらったようです。
私は「待ってたのに何で電話しないのー?歩いたら何時間も掛かるところだったじゃないの〜」と、言いましたが、ミッキーは笑っていました。
いつもミッキーは、私の予想しないようなことをして、からかうように笑っていました。
ミッキーの笑顔を懐かしく思い出しては、見ることが叶わなくなってしまった17歳に成長したミッキーの姿を想像してみたりします。
事件現場に、お花やジュースをいただき、いつも本当にありがとうございます。
以下、最近の事件から思ったままに書きます…
朝刊で長野県防災ヘリが墜落したことを知りました。その後、搭乗者9人全員の死亡が確認され、残されたご遺族を思うと、辛い気持ちです。
今日の朝刊によりますと、捜査本部を設置し容疑者不詳のまま業務上過失致死容疑で130人体制で捜査を進めるとのこと。
三人のお子様と共に残された奥様のコメントを拝見し、気持ちが重なりました。
「何でこんなことになったんだろう」
「どうして」
「原因をしっかり調べて、説明して欲しい」
どの思いも、遺族として当然の感情です。
映像等もあるようなので、捜査関係の皆様には、大変な捜査であると思いますが、ご遺族の気持ちに応えていただけるよう、お願いいたします。
ご冥福をお祈りいたします。
私の場合、息子を喪い2年が経とうとしていますが、
「何でこんなことになったんだろう」
「どうして」
「原因をしっかり調べて、説明して欲しい」
と、未だ同じ感情を抱いたまま時だけが流れました。
一部の証拠しか開示されませんし、調べていただけなかったことも沢山ありました。
捜査を依頼しても、警察には「検察から指示がなければ捜査できない」と言われ、担当副区検事には「捜査して分かったところで判決に影響がない」と、調べていただけませんでした。
「刑事裁判では必ずしも真実が明らかになるものではない」とも言われました。
捜査し、真実を追求してくださらないのですから、明らかになるはずがないと思いましたが、当時、話しをしていて感じたことは
「Aを立証するためにaを捜査する」のではなく、
「例えAを追求したところで相手に反論される」
「Aは立証困難だからaは捜査しない」
と、いくら疑問を投げかけても、聞き入れてくださるような前向きな回答はいただけず、検討しますと返事をいただいても、捜査しない理由を検討していただいたようでした。
担当者によるのか、交通事故全般このような扱いなのか、常にそうなのか、分かりませんが、結果として気持ちを引きずったまま、心が回復できずにいることは間違いありません。
少し前に、長野県出身の芸能活動等をしていた女性がファンの男に34箇所斬りつけられた事件で、判決後に勇気を振り絞って意見陳述をした被害者女性は、「裁判官に気持ちを汲んでいただけなかった」とコメントしていました。事件の性質は違いますが、このお気持ちも悔しいほど分かります。ましてや被害を受けたご本人にこのような気持を抱かせる司法に、何とかならないものかと思いました。
今朝、ノンスタイル 井上 さんが、タクシーに当て逃げし、不起訴処分になった記者会見を拝見しました。
「車にぶつかったような気がしたけど確信がなかった」等といった曖昧な表現をし、泣きながら謝罪をしていました。
被害者と示談が成立しているなら、構わないのかも知れませんし、芸能人だから休業したり、記者会見までしなければならないことは、同情しないこともありません。しかし、全治二週間の怪我をするほどの衝突が気づかなかったのは不自然です。
どうせ記者会見をするなら、自分を庇うような曖昧な表現をするべきではないと思いました。
肝心の事故の衝突について、曖昧な表現で誤魔化す姿から、自分のしたことを認め、理解しているのか疑問でした。
涙は、周囲の支えてくれた方々への感謝の涙に見えましたが、涙=反省とは思いませんでした。
もしも気持ちがあるなら、加害者にこそ、交通安全に携わる活動をしていただきたいと思います。
ミッキーを殺した加害者も、法定で涙を流していました。しかし、それはミッキーへの涙ではありません。支えてくれた自分の家族の話しの場面でした。
私と主人の意見陳述を、シラッとした顔で涙ひとつ流すことなく聴いていたことを思い出しました…
長文になりましたが、最後までお読みいただき
ありがとうございました