ミッキーのいない2度目のお正月は、昨年以上に気持ちが落ちてしまいました。
なかなかブログを更新できず、遅くなりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月8日
事件以来お世話になっている、井上保孝さん、郁美さんご夫妻のお嬢様「かなこちゃん ちかこちゃんをしのぶ会」に出席させていただくため、実家のある千葉県へ日帰りで行きました。
確か、前回の帰省は、2015年2月。
結婚前に勤務していた会社の同期会に出席し、久しぶりに再会した仲間たちに受験生だったミッキーの話しをしたことを覚えています。
それ以来だったため、少し早めに家を出て、ずっと気になっていた父、親友、愛犬のお墓参りへ行きました。
フラダンスが大好きで、乳癌により41歳で天国へ行ってしまった親友のお墓は、彼女らしい素敵なお墓でした。久しぶりに沢山話を聞いてもらいました。
「かなこちゃん ちかこちゃんをしのぶ会」
1999年11月28日、東名高速で飲酒運転のトラックに追突され、後部座席のチャイルドシートで眠っていた、奏子ちゃん(3歳7ヶ月)と、周子ちゃん(1歳11ヶ月)の姉妹が焼死した痛ましい事件を、記憶されている方は多いと思います。
事件と同じ年、1999年8月にミッキーが産まれました。当時は、今のように交通犯罪に敏感ではありませんでしたが、小さな可愛らしい二人のお命が、飲酒運転の犠牲となってしまったことに、母親になたばかりの私も胸を痛めました。
その後、飲酒運転が厳罰化され、ある居酒屋では、車の鍵を預けるように言われるようになったり等…周囲でも変化があったことを記憶しています。
例年、ご命日に開催しているそうですが、今年は、奏子ちゃんが成人式を迎えられたはずの年だったため、1月に開催されました。
私は、はじめて出席させていただきましたが、ご家族の愛の込められた、とても素敵な会でした。
お二人の生前の様子を、スライドショーで拝見しました。いたずらをしている写真、旅行に行った写真等…幸せいっぱいのお写真を、当時を思い出し微笑みながら紹介してしてくださる郁美さんのお姿から、私も育児をしていた頃を思い出し、育児中のママ友から子供たちの話しを聞いているような気持ちになりました。
これまで、奏子ちゃん、周子ちゃんには、メッセンジャー(等身大パネル)のお姿でしか、お会いできていませんでしたが、生き生きとした可愛らしいお二人に会えたようでした。
プログラムに「成人した奏子ちゃんよりプレゼント」とあり、13年前に言い渡された民事裁判の判決に基づき、一昨年の命日から支払いが始まった、奏子ちゃんの逸失利益(18歳から就労していたと仮定し得られていたはずのお給料から生活費分を差し引いたもの)を、ご夫妻は「奏子ちゃんのお給料」と称し、奏子ちゃんに代わり、飲酒運転の撲滅のため、被害者遺族のために役立てたいと願い、その趣旨を理解し意義のある活動をされているいくつかの団体に、ご寄付をされました。
昨年も、同様の活動をされております。
例えば、ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)さんは、いただいた奏子ちゃんのお給料で「アルコール1単位と分解時間などを表示した大きなバーナー」等を作成し、自動車教習所に配布しているそうです。
言うまでもありませんが「奏子ちゃんのお給料」は、奏子ちゃんの「大切な命の代償」です。
姿こそ見ることは出来ませんが、成人された奏子ちゃんが、身を削り飲酒運転撲滅のために社会に貢献しているようで、深く感動しました。
一人でも多くの方に知っていただいただき、飲酒運転をしない、させない、同乗しないよう、お願いしたいです。
天候が悪く、外で風船を飛ばすことはできませんでしたが、お子様による劇や近況報告、奏子ちゃん 周子ちゃんにまつわるクイズ等、心温まる内容に、終始涙が溢れました。
会の終わりに、保孝さんが、奏子ちゃんの振袖姿を想像することが難しいとおっしゃいました。
私の中でも、ミッキーは15歳のまま。17歳に成長した姿を想像することは、悲しいくらいに難しい事です。ご夫妻の想いは、私の想像など、はるかに超えるものであろうと、胸がいっぱいになりました。
事件から17年。井上ご夫妻はオーストラリアに転勤となった現在も、飲酒運転根絶のために各地で講演活動等を続けています。
まだまだ続くはずだった罪のない命を奪う飲酒運転が、未だ無くならないことが残念でなりません。
昨年は、飲酒運転による死亡事件が増えてしまったそうです。
一人一人の心掛けで飲酒運転は無くなるはずなのに…