考察記事はこちら。
◎ 専大松戸
○ 仙台育英
△ 智弁学園
☆ 明豊
21年智弁和歌山、22年仙台育英。直近2年の優勝校に共通するのが「投手王国」である。
柱となる主戦投手を全面に押し出しながら、ハイレベルな控え投手も自分の役割を発揮する。そして監督が投手を管理してやりくりする。この形を作れるチームが優勝すると踏んでいるが、本命の専大松戸は見事にマッチしている。
主戦の平野は世代トップクラスのポテンシャルを持つ右腕であり、控えの青野、梅澤、渡邉らも試合を作れる。特に青野の成長は大きかった。
不安要素があるとしたら持丸監督の投手起用だが、決勝でわざと平野を温存するくらいなのでそんなに心配はしていない。打線の援護も期待できることから本命に推す。
対抗の仙台育英は言わずもがな。令和の優勝パターンを発展させた須江監督が、今年も盤石の投手陣を育て上げてきた。橋本、山田、齋藤陽など中心に打線の援護も期待できる。本来夏連覇のハードルは相当高いのだが、駒大苫小牧の前例や圧倒的な総合力、そして須江監督の手腕への期待から対抗に置く。
穴は智弁学園。前川の後継者である松本を中心に全国トップクラスの強力打線を誇る。投手陣はエースが二刀流の中山と柱がいるわけではないが、表面上は1年Pの田中、楢林も含めて枚数はあるので穴馬として買う。
大穴は明豊。昨夏は5年ぶりに九州勢が8強進出。また4校が16強に進出した。ここ数年ほとんどが初戦あるいは2回戦で敗退していたが、ここに来て強い九州勢が帰ってきた様子。
そんな中で「史上初の大分大会3連覇」、「1年夏から甲子園を経験する森山」、「天国の吉川くんのために」と3拍子揃った明豊がついに殻を破るのではないか。19年春センバツ4強、21年春センバツ準優勝とテッペンはすぐそこまで来ている。智辯の血が流れる川崎監督もそろそろ胴上げ監督の仲間入りを果たすのではと期待。