「逆浸透膜(RO)は水道中のストロンチウムを除去できない」と言う大嘘がネットで流れている経緯は
こちらを参照
トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照
----ここから本文---
■序章
アンダーシンク型RO浄水器は何かと場所をとるのですが、
カウンタートップ型のRO浄水器では、なかなか、「これだ!!」という製品がなかった。
カウンタートップのCowayのネオス浄水器なんかは「糞」以外の何物でもないし。
そんな状況下で、「これってどうでしょう?」と情報提供されたのが、
台湾purepro社のAstroBoyと言うカウンタートップ型逆浸透膜浄水器。
カタログスペックや公開マニュアルからの推測では「うーん。なかなか」という感じで
あったので、ROオタクとして、ある目的を理由にかこつけて1台購入してみた。
その目的のためにRO水を使うことが主目的ではあるのだが、
ROオタクですから、徹底的に、隅から隅まで、ズズ、ズズィとREVIEWしていこうと、
新規ブログエントリを作ってみた。順次、書き足していく追記型でいきますので、
アンダーシンク型の設置を断念せざるを得なかった方は、ブックマークの程、よろしくお願いしたい。
■1章 購入:ポチッてみた
AstroBoyは、国内でも一部の業者さんが輸入販売しているわけだが、
オヤジ的には、そんな、毒にも薬にもならない、つまらん買い方は致しません。(笑)
台湾pureproから、new台湾$(NT$)で調達する場合の価格なども調べ、
http://www.purepro.jp/acatalog/ASTROBOY.html
の日本向けの英語サイトから$588で購入。日本への送料込み。
支払い方法はPayPalしかないみたい。
PayPalはすかさず、日本円での請求金額が確定する。 46,401円也。
■2章 荷受け
英語サイトで購入しても、出荷は台湾からDHLを使って配送される。
台湾からDHL使っての配送は、とんでもなく、素早い。
東京当てならいかのような感じで翌日には届いてしまう。
Wednesday, January 11, 2012 取り扱いセンター 時間
15 DHL施設から出発 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 11:14
14 DHL施設にて搬送処理中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 11:12
13 通関許可 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 10:05
12 DHL施設へ到着 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 09:57
11 転送中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 08:56
10 DHL施設から出発 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 03:26
9 DHL施設にて搬送処理中 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:56
8 通関許可 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:27
7 DHL施設へ到着 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:20
Tuesday, January 10, 2012 取り扱いセンター 時間
6 DHL施設から出発 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 22:19
5 DHL施設にて搬送処理中 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 21:44
4 DHL施設へ到着 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 21:30
3 DHL施設から出発 KAOHSIUNG - TAIWAN KAOHSIUNG - TAIWAN 18:03
2 DHL施設にて搬送処理中 KAOHSIUNG - TAIWAN KAOHSIUNG - TAIWAN 18:01
1 荷物集荷 KAOHSIUNG - TAIWAN 15:53
DHLは平日営業時間+土曜の午前しか配達しないので、一人モンだと受け取れませんね。
なお、pureproが間違えたのか、paypalシステムとの連携がバクったのかはわからんが、
都心の平日のネグラになってるone roomマンションを配送先に指定したのに、
請求書アドレスの郊外の自宅にブツが向かってしまった。
DHLに、「自宅では週末までは受け取れません」主張したら
勤務先への転送なら無料でできるとのことで職場で受け取ることにしました。
箱の大きさは上記のイメージ通り。
これもって電車には乗りたくないなぁ。タクシーで運ぶことに。畜生め!(笑)
■3章 箱を開封してAstroBoyを検分しつつ組み立て、まずは、普通に動かしてみる。
(1)箱をラッピングしているビニールを取るのにかなり苦労する。
カッターでシコシコ切って段ボールの上フタをあけると添付品とタンクなどが顔を出す。
マニュアルはどこだ?
(2)添付品の白い箱をあけると予想通り電源アダプタ。
110V/60Hzとある。関東圏は100V/50Hzであるが、どうせ、こんなアダプタは
スイッチング電源なので問題なく動くはず。出力はDC24V 1.5A 。
やたらとデカイ。秋葉原で売ってる同等品はもっと小さいね。
DCプラグの形状は合わないかもしれないが、24V 1.5Aなんてスイッチング電源は
秋葉原や通販で簡単に手に入るから、電源アダプタが故障しても、交換部品の
心配は無用。電圧が一緒で1.5Aより大きいものを買ってきて、ケーブルの先の
プラグだけ付けかえればよいのだ。カッターとビニールテープがあれば誰でもできる。
(3)その他の添付品を取り出して並べたみた。
左上から、白とオレンジの1/4インチ径のプラスチックTUBE.
これは水道につなぐのと排水につなぐの2通りであろう。
その右が白い太い3/8インチ径のプラスチックTUBE。
何につかうんだ?こんな太いTUBE.家庭用のRO浄水器では普通、
こんな太いTUBEはつかわないのだが。
太い白いTUBEの右下は、アンダーシング型RO浄水器にも普通に
添付されている排水サドルという黒い部品。ROの排水を排水管につなぐ時に
使う場合がある。あくまで場合があるという話で使わない事もアリ。
オヤジは使った事はない。要は排水さえ捨てられればよいのだ。
カウンタートップ型のAstroBoyなら排水は、シンクに排水TUBEを垂らせばよいのでは?
黒い排水サドルの右下の銀色の2つの部品は、取水用の継ぎ手。
これも、アンダーシンク型RO浄水器に普通についているおなじみの部品。
1つは、1/2径の水道管の途中に挿入し、もう1つは挿入した継ぎ手にねじ込むことが
できる1/4径の青レバー付き金属製ボールバルブ。しかし、この2つの部品を
AstroyBoyで使う人は少ないのではないかと予想。この部品は通常、シンク下の水道管から
分岐するときに使うもの。カウンタートップ型のAstroBoyの取水をわざわざシンク下から
行いたと考える人がいるだろうか?シンクの蛇口から何らかの方法で分岐させて
つなぎこむ方が一般的であろう。シンク蛇口から普通の水道を取りだしているときでも
RO水の製造をしたいときは、シンク蛇口にあった分岐水栓をつかうべき。
シンク蛇口をつかっていない時だけRO水の製造を行う、という使い方でよいのであれば、
マルチコックと言われる部品を蛇口にとりつけて分岐させればよい。
この、たぶん、使う人はすくないだろうと思われる取水用の継ぎ手部品2つの
左上の白いプラスチック部品がタンクに接続するRO水を取水するための蛇口だ。
この左の水色の3つのキャップは、恐らく、AstroBoyタンクを
別売りのWaterServerにひっくり返して、ぶっさす時に使う、タンクキャップであろう。
WaterServerを買ってない人には無用の長物。
そして最後に黄色いシールらしきもの。
(4)何やら英文が書いてある。何かの注意書きらしい。どこに張れと?
とりあえず無視、無視(笑)
(5)小物添付品の検分が終わったのでタンクを取り出してみる。
透明タンクに、紺色のタンクのフタが1つ。これとは別に、
紺色の別の形状のタンクのフタがもう1つ。
(6)もう一つのフタというのはこんな感じ。フタのネジ部分にはめ込むOリングが
ついている。潤滑油がついているようで、ちょっとべとべと。
このフタは、WaterServerに、タンクをもっていくときに使うものだろう。
WaterServerを買っていない人には無用の長物。なぜ、これを本体標準添付品にする?
WaterServer側の添付品か、オプション部品にすればよいではないか。地球にやさしくない。
(7)さて、タンクを取りだした後の段ボールは?と言うと、なんですか?
この黄色のトレイは?AstroBoyの宣伝イメージには、こんな黄色の部品はなかったぞ?
何かの緩衝材?
(8)どうも形状がカーブしている・・・この上にタンクを置けと言うのか?
(9)おいてみた。置けますねぇ・・・つまり、WaterSreverを買わなくとも、
RO水を製造する場所と、RO水を使う場所を別の場所にできると言う事ですね。
洗面所にAstroBoyの下部ユニットを設置して、夜中ねている間にRO水を製造し、
朝起きたら満水になったタンクをキッチンに持っていく、なんて事ができるわけね。
まぁ、力仕事であるが。かよわい女性にはお勧めできないかな。
(10)さて、黄色のタンク受け皿をとりだした後の段ボール箱は?と言うと・・・
やっと、マニュアルが出てきたよ(笑)一番上に入れておくもんでしょうが。
こういうものは。気がききませんねぇ。そして、半透明のビニールにつつまれた
AstroBoyの下部ユニット。
(11)マニュアルと1枚カタログが同梱されている。カタログは何のために?
知り合いへの紹介用か?マニュアルは当然、英語。
~.jpのサイトから購入しても英語(笑い)英語だめですぅ~という方は、
このブログエントリを見て組み立ててください。おもっきり、余計なことを
やる羽目になるかもしれませんが。私、マジキチのROオタクですので。(笑)
(12)ごたくはおいておいて、下部ユニットを取りだす。段ボール箱から
簡単にとりだせないので、ゴミ袋すてるがごとく、ビニール袋ごと、こんな感じで(笑)
(13)ビニール袋をはぐとこんな感じ。下部ユニットの内面の壁面に、
何やらはられていますな?何でしょう?
(14)仕様表示らしい。電源UNITは、110V用と220V用の2種類存在している
ことが伺えます。220V圏の外国からの輸入は避けたほうが良い感じですね。
スイッチングレギュレータは、110Vも220Vも兼用のものが普通なんだけどなぁ。
最低圧力が15psiだと。あれ?10psiだったような・・・
GPD値が35、50、70の3通りだと。あれ?80でなかったっけ?
なんか、この仕様表示は、信じないほうがいい感じ(笑)
(15)下部ユニットの全面はこんな感じ。右側の緑の丸は、LCDパネルと、
何かのタッチスイッチ2つ。AstoryBoyはRO浄水器にしては珍しく、
マイコン制御なんですね。どんな制御をどんなセンサーを使ってやっているのでしょう?
ワクワク・ドキドキ
(16)下部ユニットの下面の端に、メインスイッチと電源アダプタのプラグを差す口があります。
(17)下部ユニットの底面も検分。加圧ポンプがネジ4つで固定されているみたい。
ボルト・ナットですよ・・・組み立て性悪そう、ポンプ故障時の交換も大変そう・・・
(18)下部ユニット内に収まっているフィルタ本体ブロックを検分。オレンジ色の1/4インチTUBEがついた
JACO継ぎ手(プラスチックナット式の継ぎ手)と、3/8インチTUBEがつながった大きいJACO継ぎ手が。
でてきましたよ。3/8インチTUBEが(笑)。いったい何のためにあるんだ?
(19)別の部分には、フィルタの先に装着されたT字継ぎ手が。そしてT字継ぎ手の上側は
ふさがれており、下側は、電線がつながった黒い部品につながっている。
たぶん、このふさがれている所に、水道からの取水TUBEを接続するんだろう。
(20)別の部分には、青い電線がつながったTUBEが2本つながった黒い部品が。
これは、ソレノイドバルブ(電磁弁)いう奴ですね。電線に電気を流すとバルブが開いて
水が流れる部品。
(21)なんて、ワクテカしながら、フィルタ部分周辺を検分したわけですが、
まず、マニュアルをよめっちゅうに(笑)
図面その1.上の黒い部分をタンクのフタにさすみたい。右黒い部品が、
ロープレッシャースイッチ。オヤジは初めてお目にかかるROのパーツ。
水圧が低いとスイッチが切れるパーツです。水が断水しているときに
ポンプが空回りしないようにするためのもの。これがついているということは、
メインスイッチを切らなくても、AstroBoyにつながる水道のバルブや蛇口を閉じることで
RO水の製造を止めることができるはず。(ほんとかな?評価項目ですね)
RO水の除去率向上のためには、これはぜひとも欲しい機能。
ROは、断続的に、ポンプを動かしてRO水製造を行うと、除去率がむちゃむちゃ悪くなります。
いったん動かしたポンプは、できるかぎり動かし続けたい。つまり、タンクが空に近くなって
初めてポンプを動かすようにしたほうが除去率上、有利なはずなのです。
でも、タンク付きのRO浄水器はそこまでシビアにかんがえて設計していないのが普通。
きっと、タンク残水の量がちょっとへったら、すぐ、ポンプを動かして、
常に、タンクを満水にしよう、なんて動き方をするに違いない。
(22)図面その2.フィルタユニットを横から見た図面。フィルタが全部で5本
おー。AUTOFLUSHバルブがついていますねぇ。これは、ポンプが動き出した最初の
一定時間だけ、バルブが開いて、ROに対する給水を全部排水にしてROを掃除する
機能です。これがあるから、ポンプの断続運転を行ってもRO水の除去率低下が
少ないのかな?(ほんとかな?これも評価項目ですね)
(23)さて、本体検分に、ちょっと飽きたので、タンク周辺を検分してみましょう。
タンクのフタをとったら、タンクの開口部がでかくて埃がはいりそうだったので、
無用の長物のWaterServer用のフタをかぶせ、水色のタンクキャップをかぶせてみた。
・・・そうか!組み立て中のホコリよけに無用の長物がついているんだ!
ホントかな・・・?深く考えすぎ?(笑)
(24)で、本題の、はずした、使う方のタンクフタがどうなっているか?と言うと
丸いフタの部分の白い小さい円形部品は、フロートスイッチ。タンク満水を検知するもの。
フロートスイッチのかげにかくれてみえませんが、丸い穴2つがフロートスイッチの
かげにあります。大きさが微妙に違う2つの穴。この2つの穴は、
まるいフタにつながっている四角い部分の中の丸い2つの穴につながっているようです。
この2つの穴の上に、電線をさせる2極のコネクタと、そこから延びる赤い電線が2本。
この2本の赤い電線の先がフロートスイッチにつながっているのでしょう。
(25)フロートスイッチを横から見た所。指の先です。この指の先の白い部品が左右に動きます。
指の太さと比べてみればわかりますが、動く長さは、指2本の幅よりちょっと広いぐらい。
左右に動く白い部品が「浮き(フロート)」になっていて、フロートが上がったら、
つまり、写真の左側に寄ったら、スイッチがきれてポンプがとまるのでしょう。
フロートが下がったら、つまり、写真の右側によったら、スイッチがはいってポンプが
動き出すのでしょう。でも、予想通り、指2本ぐらいの幅の、フロートの移動で
ポンプをON/OFFするということは、タンク内のRO水がちょっとへったらすぐポンプが
動いて、いっぱいになったらすぐ、ポンプが止まる、ということですね。
こまかくポンプが動いた場合の除去率低下が気になります。
(26)タンクの仕組みは理解できたので、本体にもどって、普通のユーザがやらない事を
やってみましょう。RO浄水器オタクですから(笑)
フィルタユニットを止めているネジ4本(といっても3本しかみあたんのだが・・・)を
はずしてフィルタユニットを取り出して、ポンプ本体や、マイコン制御ユニットを
覗いてみました。ネジはずしたフィルタユニットと本体ケースの間には、1/4TUBEやら
電線やらが、ごちゃごちゃ、と。うかつにひっぱると電線をきってしまいそう。
フィルタ交換のとき、このフィルタユニットをとりはずさないと
交換無理だと思うのだけど、そんなに簡単にフィルタユニットがはずせる感じでは
ないですねぇ。正確に言うと外すのは簡単だが、考えなしにやると、
電線とか切ってしまいそう。ネジをはずして、ふんぬっ!とかひっぱたら、
切っちゃいますね。ネジはずしたら、そろそろ、とやさしく取りださないと。
でも、持つ場所がないんだよなー。フィルタ交換がかなり難しいのではないでしょうか・・・
アンダーシンク型みたいにシンクの下にもぐらなくて良いから簡単だろう、
と思ったらそんな生易しい感じではないような・・・
(27)はずしたフィルタユニットをひっくりかえすと、T字型継ぎ手2個に挟まれた
リストリクターが見えます。2個のT継ぎ手から伸びた1/4TUBEは、AUTOFLUSHバルブとして
機能する、ソレノイドバルブ(電磁弁)につながっています。電線の色は緑色
緑色の電線に電気が流れると電磁弁が開き、リストリクターをバイパスする
水の流路ができるわけですね。リストリクターをつかわない状態になると、
ROに通水した水は全て、排水側に流れてしまいますが、ROの掃除が行えるはず。
ここがROが普通のフィルタと違う最大の特徴です。RO膜には不純物はほとんどたまらない。
ASTROBOYの場合は、ほんのすこ~したまるかもしれないものまで、
ポンプが動くたびにAUTOFLUSHバルブが開いて掃除がされるはず。
(本当かな・・・評価項目ですね)
(28)電源スイッチと電源アダプタプラグを裏側から見た所。
この2つの部品から電線が2本しか伸びてませんから、電源スイッチを
入れたら、電源アダプタからの24V電源が本体に供給されスイッチを切ったら
電源供給が止まる、という素直なつくりですね。電源スイッチをOFFにするのも、
電源アダプタをコンセントから引っこ抜くのも、同じこと、ということです。
(29)電線群はコネクタで接続されていますから、このコネクタをはずしてしまえば、
フィルタユニットと、ポンプ+制御ユニットの間をもっと離すことができるのでは?
(30)電線のコネクタだけではなく、ポンプとフィルタユニットをつなぐ1/4 TUBEも
はずさないと、フィルタユニットの全容を見る事はできませんでした。
フィルタ交換の度に、本当に、ここまでやる必要があるかは、ちょっと疑問。
イメージでは、赤いケーブルがまだつながっています。これは、タンクのフローとスイッチと
制御ユニットをつなぐケーブル。なぜか、これだけ、簡単にはずせるコネクタ式に
なっていないんですよねぇ。本体下部のプラスチックケースとフィルタユニットは
分離不能、ということになってしまいます。
(31)ポンプもはずしちゃった(笑)
予想通り、4本のネジをはずすのがかなり大変。
元に戻すのはもっと大変と予想(笑)
ポンプの型番がわかりますねぇ。ググって仕様を調べてみよう。この手のRO用の
加圧ポンプは、右から水を吸い込んで左へ水を押し出すように動きます。
でも、おかしいですねぇ。ASTROBOYの仕様は、利用可能な水圧範囲が10psiから110psiで
あったはず。ポンプの加圧水圧量が40psiなら、50psiから160psiの水圧がRO膜に
くわわるはず。50psiは家庭用RO浄水器としては普通というか低めの値ですが、
160psiは高すぎる!。TUBEの耐圧とか継ぎ手の耐圧は100ちょっとだと思ったのですが。
てっきり、ポンプの後ろに、減圧弁が設置されていて、一定圧力以下になるように
自動調整される設計になっていると予想したのですが、減圧弁らしきものがありません。
ポンプにそのような機能が内蔵されているのでしょうか? 水圧センサで水圧検知して、
電子制御でポンプ電力を制御しているのでしょうか?でも、水圧センサらしきものも
ありません。AstroBoyの前に手持ちの減圧弁を挿入して、
水道水圧を高めたり低めたりしたときの、RO膜に加わる水圧が調査する必要がありますね。
水圧萌えのROオタクとしては。(笑)(評価項目、評価項目・・・)
(32)ここで、エライことを発見!折れ取りますがな。この部品。orz
これは、給水を制御する、ポンプ前に設置されているソレノイドバルブです。
これを保持するプラスチックが、どうやら、本当は、フィルタユニットの支持母体の
プラスチック枠と一体成型されていたらしいのですが、これがぽっきり折れています。
フィルタユニットを本体から取りだした時に、折ってしまったのかな?と
最初は思いましたが、ブログ記事作成のために、こまめに写真イメージを
とっていたのを見れば、最初の段階で折れてますね。(20の写真)
折れてソレノイドバルブがぶらんぶらんになっていて、ソレノイドバルブが
本来固定されるはずのネジ(フィルタユニットを固定する4本目のネジ)が
何も固定しない感じになってる。
まぁ、さほど実害はないんですが、日本人的感覚ではいただけない。
ソレノイドバルブなんて、2本のTUBEと2本の電線がさえつながっていれば。
しかしなぁ~。組み立て時に折っちゃったんでしょうねぇ。折れるのはムリない感じ。
細いのですよ。折れている部分が。ちょっと力をいれたら折れちゃいますね。
仮に折れていない個体を買ったとしても、フィルタユニットのネジを
とりはずして、フィルタ交換のためにユニット全体を取りだしたら、
たぶん、ユーザが折っちゃうだろうなぁ~。
実害はないので、クレームなぞは上げません。ちゃっちゃっと評価です。(笑)
(33)さて、なぜ、ポンプまではずすなんて、ことをやっていたかと言うと、
ROオタクだから。という理由ではなかったりして。(笑)
電子工作オタクでもあるので、制御ユニットを見聞したかったわけ。
ところが、LCDパネルつきの制御ユニット全体を本体から、外す方法がわからなかった。
交換修理はできるはずだから、絶対はずせるとは思うんだけど、
その方法が不明。無理したら、間違いなく壊しそうなので、無理はできない。
制御ユニットは、ネジ3本で止められいるフタがついているので、制御ユニット全体を
下部ケースにつけたまま、制御ユニットのフタをとることにしました。
でも、3本目もネジは、ポンプを撤去しないと、ドライバがささらんのですよ。
位置的に。ホント、狭いところに押し込み過ぎ。
で、そんだけ苦労して、制御ユニットのフタをとってみれば、この有様(笑)
ぱっと見、コールタールのようにみえる黒い樹脂で、回路基板のほとんどが覆われて
しまっていて、どんな電子部品を使っているか、どんな回路構成か、なんてことが
まったく分かりません。かろうじて判別できるのは、リレーらしき四角い部品が2個
これは、2個のソレノイドバルブの駆動用かな?
では、ポンプのON・OFFはどうやってるんだろう?
リレーで電気的にON/OFFではなくて、電子的に、パワーFETでON/OFF?
どんなマイコンチップをつかっているかも知りたかったんけど・・・
非常に残念。PICマイコンなら、プログラム吸い上げて書き換えて、
再書き込みするなんて、魔改造なんかも、できるかも!と期待していたのに非常に残念です。
(34)1つだけ、8pinのICチップにだけ、黒い樹脂がかかっていなくて、
IC型番がわかるので、後で調べようと思い、接写!
でも、これも、どう見ても、たまたま、というか、仕事が粗いせいで、
黒い樹脂がかかっていないだけですねぇ・・・
それから、電子制御ユニットはあるものの、センサー類らしきものが
殆ど皆無。ロープレッシャースイッチと、フロースイッチのみではなかろうか。
どうやって水の流れた量をはかっているんでしょう?
LCDパネルに通算通水量が表示されて、フィルタ交換時期がわかるようになっているのに。
ポンプの累積通電時間で計っている?
まさか・・・水圧で変わるのに。やはり、加圧後の水圧が一定圧になる機能が
ポンプについているのかな・・・
(35)写真とるのは省きましたが、制御ユニットを検分し終わったら、
逆順に組み立て、工場出荷状態に、戻しました。
正確には、TUBEの引きまわしなど、微妙に違うかもしれないし、
宙ぶらりんになっていた給水バルブをネジ留めもした。
ネジ留めすると、支持プラスチックが折れていても固定はできる模様
(2)へ続く
こちらを参照
トンデモ逆浸透膜浄水器ネオスを嘘まみれの宣伝を使って販売している悪徳企業コーウェイに関しては
こちらを参照
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カウンタートップ型のRO浄水器では、なかなか、「これだ!!」という製品がなかった。
カウンタートップのCowayのネオス浄水器なんかは「糞」以外の何物でもないし。
そんな状況下で、「これってどうでしょう?」と情報提供されたのが、
台湾purepro社のAstroBoyと言うカウンタートップ型逆浸透膜浄水器。
カタログスペックや公開マニュアルからの推測では「うーん。なかなか」という感じで
あったので、ROオタクとして、ある目的を理由にかこつけて1台購入してみた。
その目的のためにRO水を使うことが主目的ではあるのだが、
ROオタクですから、徹底的に、隅から隅まで、ズズ、ズズィとREVIEWしていこうと、
新規ブログエントリを作ってみた。順次、書き足していく追記型でいきますので、
アンダーシンク型の設置を断念せざるを得なかった方は、ブックマークの程、よろしくお願いしたい。
■1章 購入:ポチッてみた
AstroBoyは、国内でも一部の業者さんが輸入販売しているわけだが、
オヤジ的には、そんな、毒にも薬にもならない、つまらん買い方は致しません。(笑)
台湾pureproから、new台湾$(NT$)で調達する場合の価格なども調べ、
http://www.purepro.jp/acatalog/ASTROBOY.html
の日本向けの英語サイトから$588で購入。日本への送料込み。
支払い方法はPayPalしかないみたい。
PayPalはすかさず、日本円での請求金額が確定する。 46,401円也。
■2章 荷受け
英語サイトで購入しても、出荷は台湾からDHLを使って配送される。
台湾からDHL使っての配送は、とんでもなく、素早い。
東京当てならいかのような感じで翌日には届いてしまう。
Wednesday, January 11, 2012 取り扱いセンター 時間
15 DHL施設から出発 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 11:14
14 DHL施設にて搬送処理中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 11:12
13 通関許可 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 10:05
12 DHL施設へ到着 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 09:57
11 転送中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 08:56
10 DHL施設から出発 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 03:26
9 DHL施設にて搬送処理中 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:56
8 通関許可 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:27
7 DHL施設へ到着 HONG KONG - HONG KONG HONG KONG - HONG KONG 01:20
Tuesday, January 10, 2012 取り扱いセンター 時間
6 DHL施設から出発 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 22:19
5 DHL施設にて搬送処理中 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 21:44
4 DHL施設へ到着 TAIPEI - TAIWAN TAIPEI - TAIWAN 21:30
3 DHL施設から出発 KAOHSIUNG - TAIWAN KAOHSIUNG - TAIWAN 18:03
2 DHL施設にて搬送処理中 KAOHSIUNG - TAIWAN KAOHSIUNG - TAIWAN 18:01
1 荷物集荷 KAOHSIUNG - TAIWAN 15:53
DHLは平日営業時間+土曜の午前しか配達しないので、一人モンだと受け取れませんね。
なお、pureproが間違えたのか、paypalシステムとの連携がバクったのかはわからんが、
都心の平日のネグラになってるone roomマンションを配送先に指定したのに、
請求書アドレスの郊外の自宅にブツが向かってしまった。
DHLに、「自宅では週末までは受け取れません」主張したら
勤務先への転送なら無料でできるとのことで職場で受け取ることにしました。
箱の大きさは上記のイメージ通り。
これもって電車には乗りたくないなぁ。タクシーで運ぶことに。畜生め!(笑)
■3章 箱を開封してAstroBoyを検分しつつ組み立て、まずは、普通に動かしてみる。
(1)箱をラッピングしているビニールを取るのにかなり苦労する。
カッターでシコシコ切って段ボールの上フタをあけると添付品とタンクなどが顔を出す。
マニュアルはどこだ?
(2)添付品の白い箱をあけると予想通り電源アダプタ。
110V/60Hzとある。関東圏は100V/50Hzであるが、どうせ、こんなアダプタは
スイッチング電源なので問題なく動くはず。出力はDC24V 1.5A 。
やたらとデカイ。秋葉原で売ってる同等品はもっと小さいね。
DCプラグの形状は合わないかもしれないが、24V 1.5Aなんてスイッチング電源は
秋葉原や通販で簡単に手に入るから、電源アダプタが故障しても、交換部品の
心配は無用。電圧が一緒で1.5Aより大きいものを買ってきて、ケーブルの先の
プラグだけ付けかえればよいのだ。カッターとビニールテープがあれば誰でもできる。
(3)その他の添付品を取り出して並べたみた。
左上から、白とオレンジの1/4インチ径のプラスチックTUBE.
これは水道につなぐのと排水につなぐの2通りであろう。
その右が白い太い3/8インチ径のプラスチックTUBE。
何につかうんだ?こんな太いTUBE.家庭用のRO浄水器では普通、
こんな太いTUBEはつかわないのだが。
太い白いTUBEの右下は、アンダーシング型RO浄水器にも普通に
添付されている排水サドルという黒い部品。ROの排水を排水管につなぐ時に
使う場合がある。あくまで場合があるという話で使わない事もアリ。
オヤジは使った事はない。要は排水さえ捨てられればよいのだ。
カウンタートップ型のAstroBoyなら排水は、シンクに排水TUBEを垂らせばよいのでは?
黒い排水サドルの右下の銀色の2つの部品は、取水用の継ぎ手。
これも、アンダーシンク型RO浄水器に普通についているおなじみの部品。
1つは、1/2径の水道管の途中に挿入し、もう1つは挿入した継ぎ手にねじ込むことが
できる1/4径の青レバー付き金属製ボールバルブ。しかし、この2つの部品を
AstroyBoyで使う人は少ないのではないかと予想。この部品は通常、シンク下の水道管から
分岐するときに使うもの。カウンタートップ型のAstroBoyの取水をわざわざシンク下から
行いたと考える人がいるだろうか?シンクの蛇口から何らかの方法で分岐させて
つなぎこむ方が一般的であろう。シンク蛇口から普通の水道を取りだしているときでも
RO水の製造をしたいときは、シンク蛇口にあった分岐水栓をつかうべき。
シンク蛇口をつかっていない時だけRO水の製造を行う、という使い方でよいのであれば、
マルチコックと言われる部品を蛇口にとりつけて分岐させればよい。
この、たぶん、使う人はすくないだろうと思われる取水用の継ぎ手部品2つの
左上の白いプラスチック部品がタンクに接続するRO水を取水するための蛇口だ。
この左の水色の3つのキャップは、恐らく、AstroBoyタンクを
別売りのWaterServerにひっくり返して、ぶっさす時に使う、タンクキャップであろう。
WaterServerを買ってない人には無用の長物。
そして最後に黄色いシールらしきもの。
(4)何やら英文が書いてある。何かの注意書きらしい。どこに張れと?
とりあえず無視、無視(笑)
(5)小物添付品の検分が終わったのでタンクを取り出してみる。
透明タンクに、紺色のタンクのフタが1つ。これとは別に、
紺色の別の形状のタンクのフタがもう1つ。
(6)もう一つのフタというのはこんな感じ。フタのネジ部分にはめ込むOリングが
ついている。潤滑油がついているようで、ちょっとべとべと。
このフタは、WaterServerに、タンクをもっていくときに使うものだろう。
WaterServerを買っていない人には無用の長物。なぜ、これを本体標準添付品にする?
WaterServer側の添付品か、オプション部品にすればよいではないか。地球にやさしくない。
(7)さて、タンクを取りだした後の段ボールは?と言うと、なんですか?
この黄色のトレイは?AstroBoyの宣伝イメージには、こんな黄色の部品はなかったぞ?
何かの緩衝材?
(8)どうも形状がカーブしている・・・この上にタンクを置けと言うのか?
(9)おいてみた。置けますねぇ・・・つまり、WaterSreverを買わなくとも、
RO水を製造する場所と、RO水を使う場所を別の場所にできると言う事ですね。
洗面所にAstroBoyの下部ユニットを設置して、夜中ねている間にRO水を製造し、
朝起きたら満水になったタンクをキッチンに持っていく、なんて事ができるわけね。
まぁ、力仕事であるが。かよわい女性にはお勧めできないかな。
(10)さて、黄色のタンク受け皿をとりだした後の段ボール箱は?と言うと・・・
やっと、マニュアルが出てきたよ(笑)一番上に入れておくもんでしょうが。
こういうものは。気がききませんねぇ。そして、半透明のビニールにつつまれた
AstroBoyの下部ユニット。
(11)マニュアルと1枚カタログが同梱されている。カタログは何のために?
知り合いへの紹介用か?マニュアルは当然、英語。
~.jpのサイトから購入しても英語(笑い)英語だめですぅ~という方は、
このブログエントリを見て組み立ててください。おもっきり、余計なことを
やる羽目になるかもしれませんが。私、マジキチのROオタクですので。(笑)
(12)ごたくはおいておいて、下部ユニットを取りだす。段ボール箱から
簡単にとりだせないので、ゴミ袋すてるがごとく、ビニール袋ごと、こんな感じで(笑)
(13)ビニール袋をはぐとこんな感じ。下部ユニットの内面の壁面に、
何やらはられていますな?何でしょう?
(14)仕様表示らしい。電源UNITは、110V用と220V用の2種類存在している
ことが伺えます。220V圏の外国からの輸入は避けたほうが良い感じですね。
スイッチングレギュレータは、110Vも220Vも兼用のものが普通なんだけどなぁ。
最低圧力が15psiだと。あれ?10psiだったような・・・
GPD値が35、50、70の3通りだと。あれ?80でなかったっけ?
なんか、この仕様表示は、信じないほうがいい感じ(笑)
(15)下部ユニットの全面はこんな感じ。右側の緑の丸は、LCDパネルと、
何かのタッチスイッチ2つ。AstoryBoyはRO浄水器にしては珍しく、
マイコン制御なんですね。どんな制御をどんなセンサーを使ってやっているのでしょう?
ワクワク・ドキドキ
(16)下部ユニットの下面の端に、メインスイッチと電源アダプタのプラグを差す口があります。
(17)下部ユニットの底面も検分。加圧ポンプがネジ4つで固定されているみたい。
ボルト・ナットですよ・・・組み立て性悪そう、ポンプ故障時の交換も大変そう・・・
(18)下部ユニット内に収まっているフィルタ本体ブロックを検分。オレンジ色の1/4インチTUBEがついた
JACO継ぎ手(プラスチックナット式の継ぎ手)と、3/8インチTUBEがつながった大きいJACO継ぎ手が。
でてきましたよ。3/8インチTUBEが(笑)。いったい何のためにあるんだ?
(19)別の部分には、フィルタの先に装着されたT字継ぎ手が。そしてT字継ぎ手の上側は
ふさがれており、下側は、電線がつながった黒い部品につながっている。
たぶん、このふさがれている所に、水道からの取水TUBEを接続するんだろう。
(20)別の部分には、青い電線がつながったTUBEが2本つながった黒い部品が。
これは、ソレノイドバルブ(電磁弁)いう奴ですね。電線に電気を流すとバルブが開いて
水が流れる部品。
(21)なんて、ワクテカしながら、フィルタ部分周辺を検分したわけですが、
まず、マニュアルをよめっちゅうに(笑)
図面その1.上の黒い部分をタンクのフタにさすみたい。右黒い部品が、
ロープレッシャースイッチ。オヤジは初めてお目にかかるROのパーツ。
水圧が低いとスイッチが切れるパーツです。水が断水しているときに
ポンプが空回りしないようにするためのもの。これがついているということは、
メインスイッチを切らなくても、AstroBoyにつながる水道のバルブや蛇口を閉じることで
RO水の製造を止めることができるはず。(ほんとかな?評価項目ですね)
RO水の除去率向上のためには、これはぜひとも欲しい機能。
ROは、断続的に、ポンプを動かしてRO水製造を行うと、除去率がむちゃむちゃ悪くなります。
いったん動かしたポンプは、できるかぎり動かし続けたい。つまり、タンクが空に近くなって
初めてポンプを動かすようにしたほうが除去率上、有利なはずなのです。
でも、タンク付きのRO浄水器はそこまでシビアにかんがえて設計していないのが普通。
きっと、タンク残水の量がちょっとへったら、すぐ、ポンプを動かして、
常に、タンクを満水にしよう、なんて動き方をするに違いない。
(22)図面その2.フィルタユニットを横から見た図面。フィルタが全部で5本
おー。AUTOFLUSHバルブがついていますねぇ。これは、ポンプが動き出した最初の
一定時間だけ、バルブが開いて、ROに対する給水を全部排水にしてROを掃除する
機能です。これがあるから、ポンプの断続運転を行ってもRO水の除去率低下が
少ないのかな?(ほんとかな?これも評価項目ですね)
(23)さて、本体検分に、ちょっと飽きたので、タンク周辺を検分してみましょう。
タンクのフタをとったら、タンクの開口部がでかくて埃がはいりそうだったので、
無用の長物のWaterServer用のフタをかぶせ、水色のタンクキャップをかぶせてみた。
・・・そうか!組み立て中のホコリよけに無用の長物がついているんだ!
ホントかな・・・?深く考えすぎ?(笑)
(24)で、本題の、はずした、使う方のタンクフタがどうなっているか?と言うと
丸いフタの部分の白い小さい円形部品は、フロートスイッチ。タンク満水を検知するもの。
フロートスイッチのかげにかくれてみえませんが、丸い穴2つがフロートスイッチの
かげにあります。大きさが微妙に違う2つの穴。この2つの穴は、
まるいフタにつながっている四角い部分の中の丸い2つの穴につながっているようです。
この2つの穴の上に、電線をさせる2極のコネクタと、そこから延びる赤い電線が2本。
この2本の赤い電線の先がフロートスイッチにつながっているのでしょう。
(25)フロートスイッチを横から見た所。指の先です。この指の先の白い部品が左右に動きます。
指の太さと比べてみればわかりますが、動く長さは、指2本の幅よりちょっと広いぐらい。
左右に動く白い部品が「浮き(フロート)」になっていて、フロートが上がったら、
つまり、写真の左側に寄ったら、スイッチがきれてポンプがとまるのでしょう。
フロートが下がったら、つまり、写真の右側によったら、スイッチがはいってポンプが
動き出すのでしょう。でも、予想通り、指2本ぐらいの幅の、フロートの移動で
ポンプをON/OFFするということは、タンク内のRO水がちょっとへったらすぐポンプが
動いて、いっぱいになったらすぐ、ポンプが止まる、ということですね。
こまかくポンプが動いた場合の除去率低下が気になります。
(26)タンクの仕組みは理解できたので、本体にもどって、普通のユーザがやらない事を
やってみましょう。RO浄水器オタクですから(笑)
フィルタユニットを止めているネジ4本(といっても3本しかみあたんのだが・・・)を
はずしてフィルタユニットを取り出して、ポンプ本体や、マイコン制御ユニットを
覗いてみました。ネジはずしたフィルタユニットと本体ケースの間には、1/4TUBEやら
電線やらが、ごちゃごちゃ、と。うかつにひっぱると電線をきってしまいそう。
フィルタ交換のとき、このフィルタユニットをとりはずさないと
交換無理だと思うのだけど、そんなに簡単にフィルタユニットがはずせる感じでは
ないですねぇ。正確に言うと外すのは簡単だが、考えなしにやると、
電線とか切ってしまいそう。ネジをはずして、ふんぬっ!とかひっぱたら、
切っちゃいますね。ネジはずしたら、そろそろ、とやさしく取りださないと。
でも、持つ場所がないんだよなー。フィルタ交換がかなり難しいのではないでしょうか・・・
アンダーシンク型みたいにシンクの下にもぐらなくて良いから簡単だろう、
と思ったらそんな生易しい感じではないような・・・
(27)はずしたフィルタユニットをひっくりかえすと、T字型継ぎ手2個に挟まれた
リストリクターが見えます。2個のT継ぎ手から伸びた1/4TUBEは、AUTOFLUSHバルブとして
機能する、ソレノイドバルブ(電磁弁)につながっています。電線の色は緑色
緑色の電線に電気が流れると電磁弁が開き、リストリクターをバイパスする
水の流路ができるわけですね。リストリクターをつかわない状態になると、
ROに通水した水は全て、排水側に流れてしまいますが、ROの掃除が行えるはず。
ここがROが普通のフィルタと違う最大の特徴です。RO膜には不純物はほとんどたまらない。
ASTROBOYの場合は、ほんのすこ~したまるかもしれないものまで、
ポンプが動くたびにAUTOFLUSHバルブが開いて掃除がされるはず。
(本当かな・・・評価項目ですね)
(28)電源スイッチと電源アダプタプラグを裏側から見た所。
この2つの部品から電線が2本しか伸びてませんから、電源スイッチを
入れたら、電源アダプタからの24V電源が本体に供給されスイッチを切ったら
電源供給が止まる、という素直なつくりですね。電源スイッチをOFFにするのも、
電源アダプタをコンセントから引っこ抜くのも、同じこと、ということです。
(29)電線群はコネクタで接続されていますから、このコネクタをはずしてしまえば、
フィルタユニットと、ポンプ+制御ユニットの間をもっと離すことができるのでは?
(30)電線のコネクタだけではなく、ポンプとフィルタユニットをつなぐ1/4 TUBEも
はずさないと、フィルタユニットの全容を見る事はできませんでした。
フィルタ交換の度に、本当に、ここまでやる必要があるかは、ちょっと疑問。
イメージでは、赤いケーブルがまだつながっています。これは、タンクのフローとスイッチと
制御ユニットをつなぐケーブル。なぜか、これだけ、簡単にはずせるコネクタ式に
なっていないんですよねぇ。本体下部のプラスチックケースとフィルタユニットは
分離不能、ということになってしまいます。
(31)ポンプもはずしちゃった(笑)
予想通り、4本のネジをはずすのがかなり大変。
元に戻すのはもっと大変と予想(笑)
ポンプの型番がわかりますねぇ。ググって仕様を調べてみよう。この手のRO用の
加圧ポンプは、右から水を吸い込んで左へ水を押し出すように動きます。
でも、おかしいですねぇ。ASTROBOYの仕様は、利用可能な水圧範囲が10psiから110psiで
あったはず。ポンプの加圧水圧量が40psiなら、50psiから160psiの水圧がRO膜に
くわわるはず。50psiは家庭用RO浄水器としては普通というか低めの値ですが、
160psiは高すぎる!。TUBEの耐圧とか継ぎ手の耐圧は100ちょっとだと思ったのですが。
てっきり、ポンプの後ろに、減圧弁が設置されていて、一定圧力以下になるように
自動調整される設計になっていると予想したのですが、減圧弁らしきものがありません。
ポンプにそのような機能が内蔵されているのでしょうか? 水圧センサで水圧検知して、
電子制御でポンプ電力を制御しているのでしょうか?でも、水圧センサらしきものも
ありません。AstroBoyの前に手持ちの減圧弁を挿入して、
水道水圧を高めたり低めたりしたときの、RO膜に加わる水圧が調査する必要がありますね。
水圧萌えのROオタクとしては。(笑)(評価項目、評価項目・・・)
(32)ここで、エライことを発見!折れ取りますがな。この部品。orz
これは、給水を制御する、ポンプ前に設置されているソレノイドバルブです。
これを保持するプラスチックが、どうやら、本当は、フィルタユニットの支持母体の
プラスチック枠と一体成型されていたらしいのですが、これがぽっきり折れています。
フィルタユニットを本体から取りだした時に、折ってしまったのかな?と
最初は思いましたが、ブログ記事作成のために、こまめに写真イメージを
とっていたのを見れば、最初の段階で折れてますね。(20の写真)
折れてソレノイドバルブがぶらんぶらんになっていて、ソレノイドバルブが
本来固定されるはずのネジ(フィルタユニットを固定する4本目のネジ)が
何も固定しない感じになってる。
まぁ、さほど実害はないんですが、日本人的感覚ではいただけない。
ソレノイドバルブなんて、2本のTUBEと2本の電線がさえつながっていれば。
しかしなぁ~。組み立て時に折っちゃったんでしょうねぇ。折れるのはムリない感じ。
細いのですよ。折れている部分が。ちょっと力をいれたら折れちゃいますね。
仮に折れていない個体を買ったとしても、フィルタユニットのネジを
とりはずして、フィルタ交換のためにユニット全体を取りだしたら、
たぶん、ユーザが折っちゃうだろうなぁ~。
実害はないので、クレームなぞは上げません。ちゃっちゃっと評価です。(笑)
(33)さて、なぜ、ポンプまではずすなんて、ことをやっていたかと言うと、
ROオタクだから。という理由ではなかったりして。(笑)
電子工作オタクでもあるので、制御ユニットを見聞したかったわけ。
ところが、LCDパネルつきの制御ユニット全体を本体から、外す方法がわからなかった。
交換修理はできるはずだから、絶対はずせるとは思うんだけど、
その方法が不明。無理したら、間違いなく壊しそうなので、無理はできない。
制御ユニットは、ネジ3本で止められいるフタがついているので、制御ユニット全体を
下部ケースにつけたまま、制御ユニットのフタをとることにしました。
でも、3本目もネジは、ポンプを撤去しないと、ドライバがささらんのですよ。
位置的に。ホント、狭いところに押し込み過ぎ。
で、そんだけ苦労して、制御ユニットのフタをとってみれば、この有様(笑)
ぱっと見、コールタールのようにみえる黒い樹脂で、回路基板のほとんどが覆われて
しまっていて、どんな電子部品を使っているか、どんな回路構成か、なんてことが
まったく分かりません。かろうじて判別できるのは、リレーらしき四角い部品が2個
これは、2個のソレノイドバルブの駆動用かな?
では、ポンプのON・OFFはどうやってるんだろう?
リレーで電気的にON/OFFではなくて、電子的に、パワーFETでON/OFF?
どんなマイコンチップをつかっているかも知りたかったんけど・・・
非常に残念。PICマイコンなら、プログラム吸い上げて書き換えて、
再書き込みするなんて、魔改造なんかも、できるかも!と期待していたのに非常に残念です。
(34)1つだけ、8pinのICチップにだけ、黒い樹脂がかかっていなくて、
IC型番がわかるので、後で調べようと思い、接写!
でも、これも、どう見ても、たまたま、というか、仕事が粗いせいで、
黒い樹脂がかかっていないだけですねぇ・・・
それから、電子制御ユニットはあるものの、センサー類らしきものが
殆ど皆無。ロープレッシャースイッチと、フロースイッチのみではなかろうか。
どうやって水の流れた量をはかっているんでしょう?
LCDパネルに通算通水量が表示されて、フィルタ交換時期がわかるようになっているのに。
ポンプの累積通電時間で計っている?
まさか・・・水圧で変わるのに。やはり、加圧後の水圧が一定圧になる機能が
ポンプについているのかな・・・
(35)写真とるのは省きましたが、制御ユニットを検分し終わったら、
逆順に組み立て、工場出荷状態に、戻しました。
正確には、TUBEの引きまわしなど、微妙に違うかもしれないし、
宙ぶらりんになっていた給水バルブをネジ留めもした。
ネジ留めすると、支持プラスチックが折れていても固定はできる模様
(2)へ続く