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My Sweet holiday

独り言を取りとめもなく書いてます。

さすが母親だ。姉ちゃんの気持ちを見抜いている。
「さぁ、夕食の支度をするから、ナナミ手伝って」
姉ちゃんと、おばさんは、居間を出て台所に向かった。
明後日、兄貴と話してソウルに戻ると言ったら、兄さんは納得して姉ちゃんを
自由にするだろうか?ともかく2人の話しあい次第だ。
明日、姉ちゃんが何もかも忘れて遊べるようにしよう。
おじさんが帰って来て、夕食を食べ始めた。
「今日、韓国の大使館から、会社に電話があった。ナナミの行動を1ヶ月監視するそうだ。
 それに父さんが、お前の身元保証人になっている。何もないとは思うが、行動には気を付けろ」
「うん、私も今日大使館に行って来て言われたよ。普通に生活している分には大丈夫だよ」
「何故、此処までナナミを監視するんだ?」
「おじさん、すみません。兄なんです。ナナミさんが、パスポートなしで出国する際に、
 兄に頼んだので、そのような事に・・・」
「お兄さんは、何をしているんだね?」
「検事です」
「検事か?それにしても扱いが酷過ぎる」
「俺も兄さんと、話したのですが、ナナミさんを守るためと言ってました」
おじさんは、何とも言えない顔をしている。
「私、ジュンさんの気持ち解ってるよ。私にジョンスを近づけない為でしょ?」
「姉ちゃん、何でそれを?」
姉ちゃんが、兄さんの気持ちを知ってるのには、驚いた。
「出国する前に、辛くって涙をこぼしたら抱きしめられた」
「兄さんは、何を考えているんだ」
「ジェイ、怒ってもしょうがないよ。私、ジュンさんの気持ちには、応えられない。
 たとえジョンスと別れる事になっても・・・」
「兄さんには、俺から言っておくよ」
「後で、ジュンさんに電話してジョンスに会うこときちんと言うよ」
「その方が良いかもしれない」
夕食を終えて、ジュンさんに電話を掛けた。
「ジュンさんですか?ナナミです」
「少しは、落ち着かれましたか?」
「両親に甘え、ジェイに甘えています」
「ジェイはおまけのようなものでしょう?」
「そんなことありません、私にとっては大切な弟です」
「そうですか。明日、ディズニーランドに行くそうですね」
「そんなことまで知っているんですね?」
「母から聞きました」
「そうですか」
「ジェイと2人なら、問題はありませんから楽しんで来て下さい」
「はい。ジュンさん、明後日ジョンスが日本に来ます」
「ジョンス氏は、ナナミさんに会いに行くのですか?」
「そうです」
「今、ジョンス氏に会えば、ナナミさんまた傷つきますよ」
「そうかもしれません。でも、会って話さないと、2人とも苦しみ続けます」
「解りました。では、大使館の職員を派遣します」
「必要ありません。ジェイが一緒に行ってくれます」
「ジェイでは、あなたを守れませんよ?」
「大丈夫です。ジュンさんが思っているよりジェイはしっかりしています」
「それでも、職員は行かせます」
「解りました。どうか私と、ジョンスとの話し合いを邪魔する事だけは止めて下さい」
ジュンさんの返事を聞かずに電話を切った。兄弟でも随分と性格が違うものだと思った。
ジェイが心配して、私を見ている。
「姉ちゃん、兄さん何だって?」
「大使館の職員を付けるって」
「兄さん何処まで・・・」
「そんなに怒らないで大丈夫だから、ジョンスとの話し合いを邪魔しないでって、お願いしたから」
「それでも、兄さんは阻止するかも知れない」
「そしたら私、抗議するから」
姉ちゃんは、本当に抗議するかも知れない。電話で話しているのを聞いていて、
兄さんには強く出ている。
明日は、緊張をほどいて姉ちゃんと楽しもう。
「明日は、何も考えずに楽しく遊ぼう」
「うん、久しぶりだから、凄く楽しみだよ。ジェイの事振り回しちゃうかも?」
「いいよ、1日付き合うよ」
「ありがとう」
やっと、姉ちゃんの笑顔が見れた。