母と一緒に寝ると、安心して眠れる。でも・・ジョンスの香り、心臓の音、優しく抱きよせてくれる。
あれほど後悔しないと決めたのに、逢いたい抱きしめてほしい、ジョンスの腕の中で眠りたい。
涙が出てくる。泣いたら、母さんが心配する。でも、涙がとまらない。。
「ナナミ?どうしたの?」
母の胸に顔を付けて泣いた。
「ナナミ帰って来てから、泣いてばかりじゃない。どのくらい辛い思いをしたの?」
「ごめん、私、私・・・・」
涙で、言葉にならなかった。
母が、背中を撫ぜてくれている。泣き疲れたのか?母のぬくもりか、いつの間にか眠りについていた。
俺は、兄さんに電話をした。
「兄さん、あんまりだ。姉ちゃんの気持ちを考えてよ」
「お前、ナナミさんが傷つく姿を見たいのか?」
「姉ちゃんの心の中は、兄貴で一杯だよ」
「だから余計に会わせると、苦しむんだ」
「兄さんは、2人を引き離したいの?」
「あぁ、そうすればナナミさんは、日本で心穏やかに暮らしていける」
「姉ちゃんの本当の幸せを、考えてよ」
「好きにすればいい。彼女は、僕の管理の元にいる」
「兄さん、姉ちゃん、兄さんの気持ち知ってるよ」
「そうか、それは光栄だ」
「兄さんの気持ちには、応えられないって。たとえ兄貴と別れても、ないってはっきり言ってたよ」
「今は、そうだろう。心にジョンス氏がいるんだ。時間がたてば、人の考えは変わる。いや変えるさ」
「兄さん、姉ちゃんを縛らないで。姉ちゃんが、答えを出すから。お願いだ」
「お前はそれで、辛くないのか?」
「俺は、姉ちゃんの傍で見守れればいい。姉ちゃんがどんな答えを出しても、俺は、
見守り続けるだけだよ」
「まっ、ジョンス氏のお手並み拝見するよ」
携帯を切り、ため息をついた。
兄さんは、姉ちゃんをしらなすぎる。
朝、目覚めるとすでに母は起きていた。
着替えて、台所にいくと、朝ごはんの用意をしていた。
「お母さん、おはよう」
「あら、早いわね、おはよう」
「うん、目が覚めちゃった。顔洗ってくる」
ジェイも起きてきた。
「おばさん、おはようございます」
「おはよう。もうすぐ朝ごはんになるから座って」
「姉ちゃんは?」
「起きてるわよ。顔を洗いに行っているわ」
「ジェイ、おはよう」
「姉ちゃん、目が腫れてるよ。また泣いたの?」
ジェイに顔をじっと見られて、情けなくなり俯いた。
「さぁ、出来たから、食べましょう。お父さん呼んできて」
4人で食事をとり、父は出勤し私たちはディズニーランドへと出発をした。
「ナナミ、怪我しているんだから、気をつけてね」
「ジェイがいるから、大丈夫だよ」
「ジェイ、ナナミのとこお願いね」
「はい、行ってきます」
ディズニーランドに着いたが、平日のためかそれほど混雑もなくアトラクションも
30分と並ばずに乗れた。パレードを見たり、ショップを見たり、初めてジェイと手を繋いで
歩いた。何も考えず、楽しく遊んだ。
ベンチに座って、子供を見ていた時にユリちゃんとの約束を思い出した。
「悪いことしちゃった」
「何を?」
「前にね、ユリちゃんと約束してたの。一緒にディズニーランドに行こうって」
「そうなんだ」
「約束、守れなかった。ねぇジェイ、ユリちゃんにお土産買うから渡してくれる?」
「良いよ。後で買いに行こう」
「ありがとう。また、乗りに行こう」
その後も、楽しく過ごしユリちゃんにミッキーとミニーのぬいぐるみと、耳の着いた
カチューシャを買ってディズニーランドを出た。