久しぶりのディズニーランドは楽しかった。
「ジェイ、ありがとう。楽しかったよ」
「姉ちゃんの笑顔が見れて、嬉しかったよ」
「何だか照れるよ」
「明日、大丈夫だよね?兄貴、1便で羽田に着くよ。俺、迎えに行くけど姉ちゃん家で待ってる?」
「一緒に行くよ。家では話せない」
「それじゃ、一緒に行って何処かで話そう」
「ジェイ、ごめんね」
「何で謝るのあ?」
「だって、私・・・ジェイの気持ちに応えてあげられなくって・・・」
「姉ちゃん、俺は姉ちゃんの弟だよ。何時も傍にいるよ。姉ちゃんが、元気になったらまた甘える」
「ジェイ・・・ごめん・・」ジェイの優しさに甘えてる。今だけ、もう少しだけ・・ジェイごめん・・
携帯のアラームが鳴った。僕の腕の中にいたはずのユリちゃんが足元で寝ている。
ユリちゃんを起こした。
「ユリちゃん、起きて、ユリちゃん」
「パパおはよう」
「ジャワーを浴びて、食事に行こう」
シャワーを浴びて、出かける用意をしてホテルを出てた。途中で朝食を取り、ジェイの実家に行った。
「おはようございます」
「おはよう。ユリちゃん、おはよう」
「おばちゃん、おはようございます」ぺこりと頭を下げた。
「おばさん、宜しくお願いします」
「ユリちゃん居らっしゃい」ユリちゃんは、家の中に入って行った。
「ジョンスさん、だいぶ顔色が良くなったわね」
「はい、ユリちゃんがいるので、食事をしてゆっくり寝ました」
「良かったわ」
「では、また夕方迎えに来ます。行ってきます」
「行ってらしゃい」
事務所に行くと、何時もと変わらず、業務が進行している。
リュさんから、金浦空港発の1便のチケットを受け取った。
「ありがとうございます。2日間留守にしますが、宜しくお願いします」
「事務所は大丈夫です。どうかナナミさんときちんと話して下さい」
「解りました」
僕は、仕事を始めた。お昼に、リュさんと食べに行こうと声をかけようとしたら、
先客があるらしく、先に出て行った。コンビニで、パンとコーヒーを買いお昼を済ませた。
ジュリ達に呼び出されたリュさんが、食堂に入って来た。
「お前達、私を呼びたして何の相談だ?」
「すみません。どうしても専務の力をお借りしたくって」
「話してみなさい」
「ナナミさんの事です」
「お前たちが、口出すことではないだろう」
「わかってます。でも、彼女のデザインの才能は、本物です。このまま埋もれてしまうのは、
勿体ないです」
「そう言っても、ナナミさんはもうソウルにはいないぞ」
「知っています。昨日、社長からスケッチブックを預かりました。それと連絡先も」
「どうするつもりだ?」
「ナナミさんに、社長の衣装を作って貰います」
「ナナミさんが、引き受けるとは思わないが?」
「私が、交渉します。あんなに目を輝かせていたんです。大丈夫です。連絡はメールでします」
「社長に内緒でやるのか?」
「はい、今言っても断るでしょう?それに今の社長の状態では、ファンの前にでても、ファンは心配します。
ナナミさんも、社長の衣装を作れば、気持ちが変わると思います」
リュさんは、腕を組み考え込んだ。
「明日から、社長は日本に行ってナナミさんと話をする。それによっても変わって来るが
悪い話ではないな。ナナミさんの才能は確かだ。ジュリ、彼女を傷つけづに出来るか?」
「はい」
「もしもの事もある。何着かは用意をしておくように」
「解りました。」
「デジクとチャンホも協力してくれ。何としても日本公演は、成功させなくてはいけない」
「解りました」
「詳細は、ナナミさんが引き受けた時に決めよう。ナナミさんには、何時連絡をするんだ」
「今夜します。初めは、様子をみます」
「無理強いはするな。彼女の傷は深い」
「はい。解りました」
食事をとり、事務所に戻った。