痛みとは、
神が人間に使命を与えるための手段とも言われます。

そう言われても、
痛みの中にいるときは、
そんなふうには到底思えません。
苦しくて、先が見えなくて、
気持ちは簡単に沈んでいく。
それでも――
その痛みと向き合い、
なんとか乗り越えようとするとき、
人は少しずつ変わっていきます。
だからこそ、
暗闇の中で支えになる言葉や、
導いてくれる存在に出会えることは、
とても大きな力になります。

では、
その「乗り越える力」は
どこで育まれるのでしょうか。
ヨガの練習は、
まさにそのためにあります。
身体の違和感や、呼吸の乱れ、
落ち着かない心。
それらを無理に消そうとするのではなく、
丁寧に観て、関わっていく。
ヨガは、痛みを「敵」にするのではなく、
「気づき」に変えていく練習です。
快適なときだけでなく、
不快なときにも自分を見失わない力。
それが少しずつ育っていくと、
痛みの中にも、
わずかな余白や希望を見つけられるようになります。

ヨガとは、
あらゆる種の痛みをなくすためのものではなく、
その痛みとの関わり方を変えていく道。
人生そのものに寄り添う練習なのだと思います。