ヨガのクラスで、
「力を抜いて」
「リラックスしましょう」という言葉を耳にすることがありますよね。

もちろん、
力みを手放すことは大切です。
でも実は、
身体の力みは「抜こう」としたから抜けるものではないことがあります。
頑張って深呼吸しても苦しい。
ストレッチしても、逆に張る。
横になっても落ち着かない。
そんなとき、
身体はサボっているわけでも、
緊張しすぎているわけでもありません。
もしかすると身体は、
一生懸命、支えようとしているのかもしれません。
本来、私たちの身体は、
足裏で床を感じ、
骨格で重力を受け取り、
呼吸とともに全身が協調しながら動いています。
けれど、
長い緊張、
浅い呼吸、
気を張り続ける生活、
同じ姿勢の積み重ねによって、
少しずつ身体は、
骨や構造ではなく、
筋肉の力で支えようとすることがあります。
すると、
首や肩が抜けない。
お腹が固まる。
呼吸が浅くなる。
そんなことが起こりやすくなります。
だから、
この状態に必要なのは、
無理に脱力することではなく、
まず、
「支えられても大丈夫」という感覚を身体に思い出させること。
床を感じること。
呼吸を止めないこと。
背骨に少し空間をつくること。
丁寧に身体を動かしてみること。

そうすると、
身体は少しずつ、
「守り続けなくても大丈夫かもしれない」
という新しい経験を積み重ねていきます。
ヨガの練習も、
力を抜く練習というより、
安心して余分な努力を手放していく練習なのかもしれません。
無理に変えようとする前に、
今の身体が何を支え、
何を守ろうとしているのか。
少し観察してみてください。
その静かな気づきの中に、
もうヨガは始まっているのだと思います。
शान्तिः शान्तिः शान्तिः
よりヨーガ的な日々をॐ
