アーサナの練習中にありがちな「顔が緊張している」こと。

一見 リラックスしているようでも
口元の緊張や、歯の食いしばり、
外側からは見えないけど舌が緊張している人も多く
息を止めてしまっている人もいれば、
視線が強すぎる人もいます。




アーサナの完成段階で
目線(ドリシュティ)のインストラクションすることがあります。

その方角を
目力をこめて一点を強く見るのは間違い。

目線は、柔らかく

指示された方向に目線を向けても
意識は、コメカミのあたりで耳の近くに分散させるような感じで
脳の後ろ全体が働いている状態です。

満点の星空を仰ぎ見るようなイメージといえば伝わるでしょうか。

アーサナの完成段階では、
目線はソフト、顔は柔和で、意識はリラックス。



目線と意識は繋がっていて
何かを思い出そう、将来のことを考えようとする時は
目線を上げませんか?
また、内省しようとする時は、目線を下げ
何か遠くのかすかな音を聞き分けようとする時は、両目の目線は左右に離れます。

上目線は未来や過去、
下目線は自分自身、
横目線は現在に関係があると言われているらしく
「目は口ほどにものを言う」とはよく言ったものだと思います。


目を動かすことで、
首の上部を通る迷走神経が刺激され
副交感神経が働いて緊張が解け心拍数が低下し、
血圧が下がることが科学的に証明されていると聞いたとき、
改めてヨーガの智慧(ドリシュッティ)に驚かされました。




副交感神経をコントロールする迷走神経は、

顔の上部(表情筋)につながっているので、
やさしい表情でアーサナを練習することはとても大切な要素となります。

शान्तिः  शान्तिः  शान्तिः

MICHIYO's YOGA
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