アーサナは、
長時間、快適に姿勢を保ち続けるために考えられたものと言われています。

アーサナは、
全身に意識を巡らせながら練習することで
もともと兼ね備えた力や可能性を見いだし、
その力や可能性を最大限に活用するために使う道具のようなもの。

道具は使い方を間違えると、
自分を傷つけることもあるので
その使い方を学び練習するのがアーサナプラクティスです。

アーサナは自分自身を成長させるツールであり、
自分とは何かを考え理解するツールとも言えます。



アーサナの練習を正しく行うことで、
身体が柔らかくなったと感じる方は多いのではないでしょうか?

ただ柔らかいだけではなく、
同時に、内側から支える「強さ」も育てていく事が必要です。
好みとかスタイルというわけではなく
ヨーガ本来がそのふたつのバランスをとるように作られているから。



स्थिरसुखमासनम्॥४६॥
Sthirasukhamāsanam||46||
アーサナは、快適であると同時に安定しているべき

とあります。

Sthira は 「安定や強さ」
Sukha は 「快適さや柔軟性」
このバランスを保つことがヨーガの本質であり、
人間のあり方に繋がるのだと思います。



アーサナでは、
柔軟性があっても、それを支える強さがなければ、
靭帯などを伸ばしすぎてケガをしてしまうし、
強さがあっても、柔軟力がなければ、
シンプルなアーサナでも痛みやケガになってしまいます。

「強さ」と「柔らかさ」のバランスは、
日常生活に活かされるもの。
変化ばかりじゃなく安定も必要だし
また、安定ばかりしていては変化に恐怖を覚えるため

自由や冒険を望む強さも必要です。

日々のストレスに対しては、
耐えたり、負けずに進んでいく強さのほか
しなやかに受け流したり、笑い飛ばしたり
休む勇気を持つといった柔らかい心も必要です。


ストレスを感じている時や、悲しい時、幸せを感じられない時などは、
今、自分は、SthiraとSukhaのどちらに偏っているのかに意識を向けるのも一つ。



アーサナの練習なら
右側の股関節は柔らかいけど、左側は硬い場合、
右側の股関節を使うアーサナではストレッチしすぎないように強さでバランスを保ち、
左側の股関節を使うポーズではリラックスして柔軟性を高めるように意識してみます。


一生懸命になりすぎて力が入っているようなら、
意識的にリラックスしてみる。


とは言え、すぐこれらを忘れ没頭しバランスが悪くなるのが常💦
私もまだまだ修行中です。
ヨーガプラクティスは、深い気づきを与えてくれる人生に大切な心身のトレーニングです。

 

どんなに身体が健康的になっても、
圧倒的に心の力の方が強く働いてしまう生き物が人間。
精神的なものが追い付かなくなり
人間としての成長が止まらないようにサポートしてくれるのがヨーガプラクティスです。

クラスに参加する時に、
स्थिरसुखमासनम् Sthirasukhamāsanam を是非、体験してください。

 

MICHIYO's YOGA

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