外にいる敵から自分を守ることは可能で
逃げる選択肢もあります。

 

しかし、自分の内側に敵がいたら…。
そして形のないとしたら…。

守ることも逃げることも難しいです。

 

 


経典「ヨーガスートラ」より。

व्याधि स्त्यान संशय प्रमादा लस्याविरति

भ्रान्तिदर्शनालब्धभूमिकत्वानवस्थितत्वानि

चित्तविक्षेपास्तेऽन्तरायाः॥३०॥

vyadhi styana sanshaya pramada-alasya-avirati
bhrantidarshana-alabdha-bhumikatva-anavasthitatvani
chitta-viksepah te antarayah ||30||


病気、無気力、疑い、不注意、怠慢、

執着、妄想、新たな境地を見出せぬ事、

心の不安定さ、これら内側にある九つの敵が乱心の原因となる。

 

①病気

体は自然界の一部なので、
外の状況に問題があれば影響を受けるため
病気になることもある。

長引かせないこと!
生活習慣からくる病気は、ライフスタイルを見直すこと!


②無気力

ベストを尽くしたいと思っているけど
精神的、肉体的に力がわかない。


③疑い

恐怖の小さな種となる。


④不注意

散漫で集中ができない。


⑤怠惰
やるべきことをせず、だらだらする。

⑥執着

必要ないことに対して執着が多い。


⑦妄想

間違った認識をする。


⑧新たな境地を見出せぬ事

目標を見失う。


⑨心の不安定さ

幸せ、満足を感じられないと不安定になる。

 

 

ここに挙げた9つの敵から影響を受け過けすぎると「乱心」するとあり、
影響を受けても、
自分の反応を変えることで影響を受けすぎないようにすることはできます。


全ての敵を理解することは出来ないかもしれません。
理解できない敵のことは考えず、
1つでも2つでも理解できた敵に集中することからはじめてみます。


内側の敵から自分を守るには、
「必要な行為を行う」こと
「真実が書かれた聖典等を学び(練習する)ことで“心の状態”を整える」こと
そして「正しい行為に集中する」こと



行為するためには、まず自分自身が健康でなければ
無気力になるし、怠惰にもなるかもしれません。

身体の健康はお金で買えるものではないし、

錠剤のように服用できるものでもない。

それは自分の汗を流して、

少しずつ積み上げていくべきものである。
(アイアンガー 心のヨガ p.28より)

 

MICHIYO's YOGA

USA YOGA ALLIANCE
ヨーガプラクティスを継続的に学び練習すれば
意識が体の隅々まで巡らされ、微細な動きを深く感じるようになります。
その意識が呼吸へも向けられるようになれば
心と身体と呼吸が繋がり自身の中に静寂と充実感を得られると考えられています。