こんばんは。
きょうの愛知県は、晴れ。
五月らしい爽やかな天気です☆彡
きょうは競走馬のお話です。
6月から2歳戦が始まります。きょうはその関連で、種牡馬のお話を。
日本の競馬界を支えてきた歴代の種牡馬では、ノーザンテーストが1982~1992年、サンデーサイレンスが1995~2007年にリーディングサイアーを獲得するなど長期にわたって同じ種牡馬が1位を占めてきました。(良い繁殖牝馬が集中するからでしょうか)
2023年10月に、ディープインパクトがサンデーサイレンスの通算勝利数に並びました。
種牡馬の産駒勝利数TOP20
2023年10月6日時点
重賞だと、まだサンデーサイレンスが上ですが、べつの馬が上位にきます。
種牡馬の産駒重賞勝利数
2023年10月6日時点
ステイゴールドとロードカナロアは重賞に強い産駒を出しやすい?
2011-2023 種牡馬リーディング推移
このように、10年以上にわたってディープインパクトとキングカメハメハとの「二大巨頭時代」、もしくはハーツクライをいれて「3強時代」が続いてきました。
しかし、ディープインパクトとキングカメハが2019年(種付シーズン後)に亡くなって、ハーツクライも2023年3月に亡くなりました。
ディープインパクトのラストクロップは2020年生まれで、産駒は12頭。ライトクオンタム(牝4)がいますが6頭は海外です。実質的に現5歳世代でディープインパクトの時代は終了してしまいます。
これにより、
2021年以降の2歳リーディングは、このようになりました。
「新興勢力」は、エピファネイア・モーリスのロベルト系、ロードカナロア・ドゥラメンテのキングカメハメハ系、ステイゴールド系のゴールドシップ、ディープインパクト系のキズナなどと予想されました。
新種牡馬から、ドレフォン(ストームキャット系)がランクイン。
2021年8月にドゥラメンテが急性大腸炎で亡くなる(わずか9歳)。
現役種牡馬の順位(賞金額)の変動を見てみますと、
[2020-2023] 2歳リーディング
ロベルト系のモーリス・エピファネイアが伸びているのに対して、サンデー系のゴールドシップ・ジャスタウェイがやや低調。
キングカメハメハ系
サンデーサイレンス隆盛の後、「血の飽和」問題が起きました。それを救ったのがヘイロー系の血を持たないキングカメハメハでした。(血の飽和:サンデーサイレンスのように革命的な種牡馬が出てきた場合、その息子や娘がそれぞれ繁殖馬となったとき血が近すぎて交配できないということ)
サンデー系の名牝は優先的にキングカメハメハに付けられました。そして後に優秀な種牡馬となっていきました。
エアグルーヴ(オークス、天皇賞秋など)→ルーラーシップ
アドマイヤグルーヴ(エリザベス女王杯連覇など)→ドゥラメンテ
トゥザヴィクトリー(エリザベス女王杯、阪神牝馬ほか)→トゥザグローリー
シーザリオ[スペシャルウイーク産駒](オークス、米オークス)→リオンディーズ
(エピファネイア、サートゥールナーリアもシーザリオの子ども)
キングカメハメハ産駒の賞金上位はなぜか牡馬が多い
新種牡馬
種牡馬は年をとり、またドゥラメンテのように若くして亡くなることもあります。新種牡馬がつねに後継として存在しています。(上の表では、レイデオロとラブリーデイが2023年に産駒デビュー)
【さいきんは種牡馬がはやく亡くなる傾向】
2000年以前くらいに活躍していた種牡馬の年間種付け数は、現在よりも明らかに少なくて長生きしている種牡馬は、ノーザンテースト(33歳)を筆頭に、昔の種牡馬ばかりです。
【例】
※赤数字は年間種付頭数
この種付け数で種牡馬生活を続けた名種牡馬たちは、 残念ながら短命に終わってしまっていることが多いということが言えるのではないでしょうか.......
6月1日から新馬戦(2歳戦)始まる
6月から新種牡馬の産駒が登場します。まだ傾向がわからないので困りますが、とりあえず社台スタリオンステーション供用の種牡馬を重視するということでしょうか。
新種牡馬チャンピオン
2021年 ドレフォン (ノーザンダンサー系)
2022年 マインドユアビスケット(ノーザンダンサー系)
2023年 スワーヴリチャード(ハーツクライ後継)
2023年新種牡馬順位
2024年新種牡馬
アドマイヤマーズ 父ダイワメジャー
サートゥルナーリア 父ロードカナロア
ルヴァンスレーヴ/ダート 父シンボリクリスエス/ロベルト系
ゴールドドリーム/ダート 父ゴールドアリュール
ナダル ロベルト系
タワーオブロンドン ミスプロ系
フォーウィールドライブ[四輪駆動] 父アメリカンファラオ/ミスプロ系
モズアスコット 父フランケル/ガリレオ (ノーザンダンサー系)
ノーブルミッション 父ガリレオ (ノーザンダンサー系)
ミスターメロディ 父Scat Daddy (ノーザンダンサー系)
種牡馬戦国時代
このように、
ディープインパクト・キングカメハメハ全盛時代とちがって、いまは毎年のようにランキング上位の種牡馬がかわるため血統面での予想がしづらく、馬券検討が難しくなってきています。
圧倒的に強い種牡馬があらわれると良いですね☆彡
2025年に産駒がデビューするサリオスとコントレイル。
さいごまで御覧いただき、ありがとうございました。