こんばんは。
暑い日が続きますね。
今週のJRA重賞は3才レパードステークス(新潟)、古馬エルムステークス(札幌)と、両方ともダートレースです。
そのうちエルムステークスはタイムフライヤー・エアスピネルの芝重賞勝ち馬と、ウェスタールンド・アナザートゥルースなどのダート重賞勝ち馬との対決という面があり、面白そうです。
またエルムステークスは、ローマンレジェンドが2年連続優勝、エーシンモアオバーが3度も3着になるなど、リピートレースという面もあります。
札幌のダートコースの特徴は、まず“高低差がほとんどない”=坂がないこと。
次に、コーナーの半径が大きく“緩やかで大きなカーブ”、“直線の長さが264メートルしかない”ことなので、レースの決まり手が「まくり」になりやすい。
これによって、たとえば阪神1800ダートの血統ではキングカメハメハ・ゴールドアリュールが上位にきますが(過去3年)、札幌1700ダートではハーツクライ・ヘニーヒューズ・カネヒキリが上位です(過去3年)。参照/jra-van
札幌コースであるエルムステークスの3着内馬にも、血統の傾向(偏り)があるのではないかと思いました。また、人気上位のタイムフライヤー・エアスピネルは血統的にどうなのか。きょうは、そのへんを調べてみたいと思います。
<出走登録馬の血統> netkeiba 8/4 人気順
<エルムステークス 3着内馬の血統> 過去6年(2014-2019):18頭
(重複馬を除くと15頭)
これを見て単純に思うことは、ディープ・キンカメがいない。
ミスプロ系が多い。Vice Regent系が目立つ。
2014-2016は、父がサンデー系という馬が多い。
2017-2019は、父・母父にサンデー系がいない馬が増えている。
15頭では母数が少ないので、エルムS以外のレースも含めて見てみます。
・札幌1700mダート/過去3年(2018-2020)
・1勝クラス(500万下)・(1000万下)・(1600万下)・ G3
・勝ち馬(重複馬は除く)
→47頭
<札幌1700ダート勝ち馬の血統> 過去3年 (2018-2020):47頭
(重複馬を除くと42頭)
1.種牡馬(父)の血統傾向
☆サンデー系の内訳
ネオユニ・タキオン・ディープは0頭。
ハーツクライ→タイムフライヤー、ロードゴラッソ
フジキセキ →ヒラボクラターシュ
☆ミスプロ系の内訳(エルムS登録馬関連)
※レース条件が下がると、キングカメハメハが多い。
キングカメハメハ→エアスピネル、アディラート
フォーティナイナー→アナザートゥルース
Fappiano→アッシェンプッテル
★その他の血統(エルムS登録馬関連)
Storm Cat→ワンダーリーデル
A.P. Indy →バスカヴィル
シンボリクリスエス→サトノティターン
2.母父の血統傾向
☆サンデー系の内訳 11頭
サンデー直→エアスピネル
ダンスインザダーク→アッシェンプッテル
☆ミスプロ系の内訳(エルムS登録馬関連)10頭
フォーティナイナー→デザートスネーク、バスカヴィル
キングマンボ→ロードゴラッソ
Fappiano→ワイルドカード
☆ノーザンダンサー系の内訳(エルムS登録馬関連)12頭
Vice Regent→サトノティターン
★その他の血統(エルムS登録馬関連)9頭
シンボリクリスエス→アルクトス
ブライアンズタイム→タイムフライヤー、ワンダーリーデル
Caro系→リアンヴェリテ
<まとめ>血統傾向からの有力馬
種牡馬(父)から
キングカメハメハ(5)→エアスピネル、アディラート
ハーツクライ(3)→タイムフライヤー、ロードゴラッソ
フジキセキ(3) →ヒラボクラターシュ
Storm Cat(3)→ワンダーリーデル
母父から
サンデー直(3)→エアスピネル
ダンスインザダーク(2)→アッシェンプッテル
フォーティナイナー(2)→デザートスネーク、バスカヴィル
シンボリクリスエス(2)→アルクトス
父・母父の両方から→エアスピネル
これらをグラフ化(父・母父含めて)すると、
<エルムステークス/血統面からの推奨馬>
①エアスピネル
②アナザートゥルース
③ワンダーリーデル
④タイムフライヤー
⑤アディラート
⑥バスカヴィル
推奨できない馬→ウェスタールンド、ナイママ
(参考)種牡馬のポイント表