あけましておめでとうございます。
1月5日(日)は、第69回 日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)が開催されます。
競馬ファンには今年一年を占う大事なレースです。
年が明けて馬も1つ年をとりました。去年までの3歳馬も4歳に。
2020年最初の重賞(15:35)。新年を迎えて気持ちも新たになるこの時期ですが、暮れから使われている中山競馬場の馬場はやや荒れ気味。
ここはスタミナに富んだパワータイプから狙いたいです。また、このレースはハンデ戦。そのへんも考慮に入れたい所。
中山金杯が行われる中山競馬場・芝2000メートルは内回りが舞台です。
内回りコースはGⅠのホープフルS、有馬記念と同じ。東京・阪神と違って直線が短く、コーナーの半径が小さい「小回り」なので、
人気・実力がある馬でも展開が向かないと勝ちきれない事も多いです。
9月開催あたりは中山も高速馬場化しており、紫苑Sや京成杯AH、オールカマーは前残り決着となりました。
しかし、暮れから中山の馬場は全く別物になっています。有馬記念ではあの
アーモンドアイも上がり36秒9を要しており、高速馬場で実績を残してきた馬は厳しいレースを強いられそう。
中山競馬場のコースは特徴的で芝コースの直線は310mと短く、直線半ばには急坂が有ります。2014年の路盤改修後、ラストのスピードが生きる傾向が強まり、4コーナーからゴールまでスピードを持続する能力が問われるコースです。
≪出走馬紹介≫ 重賞で好成績を上げている馬から何頭かご紹介します。
クレッシェンドラヴ 牡6 57.0 ステイゴールド
優勝:福島記念、中山・美浦S 2着:福島・七夕賞
中山・福島の小回りコースが強い【5.4.1.4】去年から一段と強くなっている
トリオンフ セ6 58.0 タートルボウル(ノーザンダンサー系)
優勝:小倉記念、小倉大賞典 2着:阪神/チャレンジC、鳴尾記念
中山コース初めて
カデナ 牡6 57.0 ディープインパクト
優勝:弥生賞(G2)、京都2歳S 2着:小倉記念 3着:新潟記念
中山【皐月賞9着、18中山金杯10着】
ギベオン 牡5 57.5 ディープインパクト
優勝:18'中日新聞杯 2着:NHKマイルC(G1) 直線が長い競馬場が得意
ザダル 牡4 55.0 トーセンラー産駒(父ディープインパクト)
2着:中山・セントライト記念 中山【2.0.1.0】
ブラックスピネル 牡7 57.0 タニノギムレット(父ブライアンズタイム)
優勝:17東京新聞杯 2着:鳴尾記念
ブレステイキング先行タイプディープインパクト 牡5 56.0
中山【2.0.0.1】 C3着:阪神チャレンジ
タニノフランケル 牡5 55.0 フランケル/母ウォッカ
2着:小倉大賞典 3着:19中山金杯(G3)
ノーブルマーズ 牡7 56.0 ジャングルポケット 3着:小倉記念
ウインイクシード 牡5 55.0 マンハッタンカフェ
中山コースが合うタイプ(立ち回りの巧さ) 中山【2.3.1.2】
レッドローゼス 牡6 56.0 ステイゴールド 中山【3.3.2.1】
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印は、
◎ クレッシェンドラヴ
○ ザダル
▲ レッドローゼス
△ ブラックスピネル
△ タニノフランケル
△ ウインイクシード
△ ブレステイキング
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≪参考≫
【天候】 天気予報 / 降水確率 晴れのち曇り/ 10%
【コース】中山・芝2000メートル(内回り)
1周距離1667メートル・直線の長さ310メートルというのは福島競馬場と大差ない。内回りコースは「少し大きめのローカル場」と表現できる。
コース全体の高低差5.3メートルはJRA全10場の中でも最大で、2階建ての建物に相当するこの高低差が、中山のレースの傾向を独特なものにしている。
このレースはハンデ戦なので、この高低差により斤量が軽い馬が有利になります。
全体の起伏は、スタートから1コーナーにかけて上り、2コーナーからは下りに転じ、間に平坦部分をはさんで直線半ばの最深部まで長い下り坂が続く。
そして、ゴール前に中山名物の急坂。
残り180メートルから残り70メートル地点にかけて設けられている上り坂の高低差は2.2メートル、最大勾配の2.24%も10場最大で、スタミナとパワー、持続力を兼ね備えていることが重要。
小回り・直線が短いこともあり、阪神・京都よりも福島・函館などで良績がある馬に注目したい。
≪好走馬の傾向≫
近年は馬場整備の向上もあってか、枠の有利不利は少なくなってきている。
≪出走馬想定・展開≫ スポーツ報知(中山金杯の主な出走予定馬。※騎手は想定)
今回のメンバーにはトリオンフ、タニノフランケル、ブラックスピネルと逃げ馬候補が揃っている。ペースは平均以上となる可能性が高そうです。中山の芝2000mは2コーナーまでの距離が短く、3コーナーの途中まで緩やかな下り坂が続くためペースは序盤から速くなりがちです。メンバー構成を考えればクレッシェンドラヴ向きの展開となる可能性は高いという情報も有ります。
≪血統≫
出走予定馬の血統は、
ディープインパクト 4頭 (ザダルも入れて)3頭
ステイゴールド 2頭
ミスプロ系 2頭
ガリレオ (3頭)
その他…ディープスカイ、マンハッタンカフェ、マツリダゴッホ、タートルボウル(ND)、ジャングルポケット(トニービン)、タニノギムレット(ロベルト)
パワータイプの血統
一般的に馬場が荒れて時計が掛かる事が多い。冬場はその傾向が強く、芝を走っているのに土煙が上がる事も少なくないです。そのため、スタミナに富んだパワータイプの血統が狙い目。
・ステイゴールド産駒。ブライアンズタイム(ロベルト)の血統。
・サドラーズウェルズやヴァイスリージェントなどノーザンダンサー系。
2014年に路盤改修
路盤改修の前と後では血統的に勝ち馬の傾向が変わりました。
有馬記念の結果を見ると、
2019 ⑥リスグラシュー ハーツクライ産駒
2018(稍重) ⑧ブラストワンピース ハービンジャー産駒/キングカメハメハ
2017 ②キタサンブラック ブラックタイド産駒(ディープインパクトの全兄)
2016 ⑪サトノダイヤモンド ディープインパクト産駒
2015 ⑦ゴールドアクター スクリーンヒーロー産駒
2014 ④ジェンティルドンナ ディープインパクト産駒
2013 ⑥オルフェーヴル ステイゴールド産駒
2012 ⑬ゴールドシップ ステイゴールド産駒
2011 ⑨オルフェーヴル ステイゴールド産駒
2010 ①ヴィクトワールピサ ネオユニヴァース産駒
2009 ⑨ドリームジャーニー ステイゴールド産駒
改修前はステイゴールド産駒、改修後はディープインパクト産駒が強い傾向。
中山金杯の傾向 (2014-2019) 3着以内馬の血統:18頭
ディープインパクト *** 3頭
ステイゴールド ***** 5頭
ミスプロ系 *** 3頭
トニービン * 1
(ガリレオ=ノーザンダンサー系) ***** 5頭
ロベルト内包(父か母父にロベルト系の馬がいること) ***** 5頭
母数が少ないからかも知れませんが、中山金杯では意外とディープインパクト産駒は少ない。馬場が荒れているのと、直線が短いため得意の切れ味も鈍るのでしょうか。有力といえる血統は、
①【ステイゴールド産駒】クレッシェンドラヴ、レッドローゼス
②【ノーザンダンサー系】
シャイニープリンス、テリトーリアル、トリオンフ
③【ロベルト内包】
ブラックスピネル、タニノフランケル、ノーブルマーズ、マイネルハニー
④【ディープインパクト産駒/ヴァイスリージェント系】 カデナ、ギベオン
6番人気以下になりそうな、レッドローゼス、ブラックスピネル、タニノフランケル、カデナ、テリトーリアルの5頭は注意が必要でしょう。
≪昨年の勝ち馬ウインブライトと2着のステイフーリッシュ≫
両馬ともにステイゴールド産駒


