「ムタフカズ」
萌えるポイントを書き始めると
キリがない!
でも、いっぱいあるので、書く乙女のトキメキ


まずは、カラス。
よく出てくるなぁ…と思ってたけど、
そうか。
カラスは
マチョスが変身した姿なのね。
ずっとリノ達を不気味な目で監視してたんだ。
ウィリーが用意してくれたパルムヒルの隠れ家も、簡単に見つかったのはそういうことだったのね。
カラスのまばたきは
まるで隠し撮りをするカメラのように
カシャカシャという音がしてた。
見張られて、密告されてることを
表現してたのかな…すごいな!?
カラスは一種のストーリーテラーみたい。

パルムヒルで、
リノがウィリーに電話をかけてるシーン。
画面の隅で、ギャングが仲間をリンチしてる。
紫を身に纏ったギャング達。
真ん中で蹴られてるギャングは、
ズボンが脱げ、緑色の下着が見えていた。
グレープの紫をチームカラーとする街で、
敵対するライムカラーの下着は…
そりゃボコられるガーン
このシーンは、3回目にして
ようやく気づいた。細かい。。。

このギャング同士の紛争は、
マカベ達MBIの出現によって変化する。
紫と緑で色分けされたチーム同士の縄張り争いだったものが、
最後、
マカベを攻撃するときには、
紫と緑は同盟を結んでいて、
紫のリーダーであるポパイは、
エメラルドグリーンを纏っていた。
いがみ合って殺しあってたギャングが
共通の敵の出現によって
同盟を組み、協力し合う。

この部分、
実はすごく深いんじゃないかと思う。。。
ミスターKはマカベに、
「人間は、意見が食い違ったとき、すぐに殺しあうが、我々マチョスは違う。お互いを尊重しあうのだ」と言った。
マカベの「不穏分子をなぜすぐに殺さないのですか」という問いかけに対する答えだった。
マカベは最期、
ギャング達の「銃を執る者は皆、銃で滅びる」という雄叫びと共に散った。
不穏分子はすぐに殺すべきとの思想に、
マカベ自身も殺されてしまった。
パルムヒルでの銃撃戦で彼を守ってくれた防弾チョッキも自ら脱ぎ捨てていた。
防弾チョッキがなければ、
どんなに鍛え上げた肉体でも、
銃の前には死あるのみ銃

銃と防弾チョッキで守られていた強さは
脆く儚いものだった。
ここで、リノの強さが際立つ。
リノって、実は、誰にも勝ってはいない。
むしろ殴られてボロボロだった。
クロコはヘリコプターに潰されたし、
マカベはギャング達に殺された。
リノは、ただ友達を助けて、「俺は人間だ!」と自分を貫いただけだ。
でも、
リノは強い。
脆く儚いマカベ。
いずれ滅ぶと知りながらも銃での攻撃をやめられないギャング達。
彼らと対比することで、
リノは殊更に力強く、かっこいい。


もうひとつ。
リノのかっこいいところ。
リノとヴィンスがパルムヒルに到着した日のリノのセリフ。
ギャング達の目線に怯えながら、ここから早く立ち去りたいと泣きそうなヴィンスに、リノは言った。
「物事の良い面を見ようぜ」
この言葉に、
ヴィンスは落ち着きを取り戻していく。

There is nothing either good or bad,
but thinking makes it so.
  物事に良いも悪いもない。
  考え方によって良くも悪くもなる。

シェイクスピアの名言だ。

ポパイのように
もっともらしく語るのでもなければ
マカベのように
ひけらかすように語るのでもなく。
リノは、それがかつてシェイクスピアが残した名言と同意であることなど知らないかのように、自然に言葉にしていた。
リノ自身の内側から滲み出ているようだった。
もしかして…と思い至ったとき、鳥肌が立った。
リノ めちゃめちゃかっこいいイエローハーツ


本編を観ている時には気付かなくても、
後になって思い返してみたら
あれ…?
もしかして…
ここってこういう意味なんじゃ…??
みたいな発見があるストーリー 
大好物ですハート