受け止める力☆ | マイペースで歩こう☆

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ノスケから⇒全ての発達障害児とその家族へ。
『チャンスは常に目の前にある。自主性を持つことが一番大切。自分らしく在りつづけることです( ̄∀ ̄*)』




ノスケ。お前には、生まれつき脳の何処かに原因がある。その障害はアスペルガー症候群と言うんだよ。



『…どうして?』大粒の涙がポトンと落ちた。涙はどんどん増えて、ノスケの握りしめた拳に落ちていく。


どうして僕は、アスペルガーなの?

お母さん、病院へ連れて行って?




障害は病気じゃないんだよ。死んでしまうワケじゃないよ。


『どうしたら…治るの?』



治らないよ。



『ほら。ほら。ボク、ちゃんとお薬も飲むよ?』



ノスケは真っ青な顔で私を見ていた。おいで、と膝に抱くと、大きな声をあげて泣き出した。


『そんなの、いやだぁ!!』



悔しい。

怖い。



初めて聞いたときのノスケの気持ちは、そんな思いでいっぱいだったことだろう。


僕は、何なの?



ノスケの「どうして?」に対して、隠さず全てを話したのだけれど。
その後、ノスケは障害のことについて質問したりしなくなった。まるで、そんな話など聞いていないかのように。



今思えば。ノスケなりの抵抗だったのかも知れない。
「障害者」と言われないための。




僕は。ちゃんとみんなと同じことが出来るよ。



『だから、僕を障害者と呼ばないで』



不得意なことでも、あえて挑もうとするノスケに、「出来なくても恥ずかしく無いんだよ」と言っても。ノスケはあえて完璧にこなそうとしていた。
ノスケにとって、「アスペルガー症候群」という名前は。『自分を貶める、恥ずべきもの』とでも言いたげに。
ムキになって、自分自身を否定していたノスケ。



それでも、それは年齢が上がるに連れて顕著になっていく。
ノスケは焦って話そうとすればするほどに、言葉が出なくなり。ひどいどもりと、発声すらままならないようになっていった。中学二年生の夏。



「お前、ショーガイだろ?学校に来んな!」


「ショーガイ者は特殊学校に行けよ!」


「死んでしまえ!」



心無い罵声を浴び、自信を失っていくノスケ。
毎日泣いて、「生きていたくない」「死にたい」「消えてしまいたい」と訴える。逆上したダンナさんは、『クソガキ全員殺してやる!』と叫び、なだめるのに一苦労だった。




笑顔も自信も失い。ノスケには心のよりどころが無い。



なぁ。ノスケ。
お前は、結構稀な高知能の人間なんだけどな。
ヒトの可能性はいつもゼロじゃない。努力で伸ばせる力があるのなら。努力してみないか?



『でも、所詮ショーガイ者じゃん!どうせ頑張っても意味無いよ!』



ノスケに。脳の構造について話した。
ヒトの考える力。発達障害と言われている人たちの思考回路。途切れたシナプス。




1つの回路が上手く機能していなくても。補うことが出来るよ。
多少遠回りの回路でも、ちゃんとたどってたどり着く。ノスケの脳は迷路だよ。ジグソーパズルのように。
今は未完成だけど、いつか完成する。正しく完成させるために、たくさん学ばなくてはいけない。不器用な障害の部分を補うべく、たくさんの知識を得なさい。それを得られるように、お前には『知能』が与えられているんだよ。

成長過程について、わかりやすく説明してみた。




そして。ぺしゃんこだったノスケは自ら望んだ。
「お母さん、僕は知能テストを受けたい」



「僕が頑張れるだけの力はあるのだろうか。」


「未来を望むのに充分な能力を、僕は本当に持っているのだろうか。」




そうして、4年振りに。ノスケは療育センターに行ったのだった。




こんにちは、ノスケくん。久しぶりだね。今日はどうしてココに来たの?



『先生。僕は。障害者ですか?』



どうして?そう思うの?



『障害者だから、僕はダメな人間なのでしょうか?』



君は確かに。アスペルガー症候群。
でもね。障害者でも、君はなんでも自分で出来るよ?
障害と言っても、人はそれぞれの力が違う。ノスケくんは、出来ることがとても多いよ。だから頑張ろう?



『ショーガイ者だから。知能が下がっていくのではありませんか?』



ノスケはとことん自信が無かったのだろう。
会話等の不自由さから、自分は知能の低下があるのでは無いか?と悩んでいたのだった。



君が安心出来るなら。



そうして受けた、久しぶりの知能テストの結果は。4年前を更に上回っていた。成長とともに子供は伸びるのだから。
ドクターとmeは。ノスケにたくさん話した。



障害があろうとも。ノスケには自力で頑張れるだけの能力がちゃんとある。
それは、障害を持つ身ではありながら、障害者では無いと言うことなのだ。
ノスケが頑張って生きてきた証が、この全て。



言葉が出にくいのなら、ゆっくり発音するクセをつけよう。
慌てると失敗してしまうから、落ち着いて行動するクセをつけよう。




ノスケには、ちゃんと出来るはずだよ??



アスペルガーだから出来ないんじゃない。出来ないことを最初から自分のせいにするな。
なぁノスケ。最初から諦めてないか?



諦めの悪いヤツになれ。
しぶとくなれ。
もっと貪欲になれ!



『でも!みんなはショーガイって言う!』



お前。何を相手の言うことを素直に聞いてやってるんだ(笑)



人生は笑ってやったヤツが。いっとう「勝ち」なんだよ!



ショーガイって言ってるヤツのことこそ、心の底から軽蔑して笑ってやれ。


学校来んなって言うヤツには、『悪いなぁ♩俺は来たいから、お前の言うこと聞いてやる義理はねぇな』って笑ってやれ。


死ねって言うヤツには。「俺が本当に死んだら殺人罪。自殺未遂で殺人未遂罪。覚悟してから言いに来い」ってせせら笑ってやれ。


いいか。何があっても、絶対笑ってやれ。
笑ったヤツが勝ちなんだよ!




ドクターと私の言葉に。ノスケはじっと耳を傾けていた。


帰宅後。ちび子に宣言した。



「あのさ!僕はね、アスペルガーだけど、障害者じゃないんだよ!」



ちゃんと伝わったかな。

卑屈になるな。

前を見て胸を張れ!



ノスケ。自分が受け止めるんだよ。「自分」を。



それからのノスケは。
何でも体当たり的に挑むようになった。





僕はアスペルガー症候群。だけどね、「障害者」じゃない。僕は僕だから。



有りのままの自分で。
そのままの自分で。
違いはそのままに。
僕は何も変わらないけど。



ノスケの自信の源は。
「アスペルガー症候群の僕」。
「ショーガイ者とバカにさせない僕」。



だからこそ、誰よりも。強いノスケでいられるのです☆