恒例の北海道釣行 Vol.3 | MickのFF雑記

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ヤフブロよりこちらへ移転しました。不定期更新ですが、宜しくお願い致します。主に趣味のフライフィッシングについての記事を掲載していきます・・

上陸以来、ハッキリしない天気と安定しない河川状況に悩まされている…

 

今日も目が覚め窓の外を見ると昨晩降られたのだろう…草木が水滴で湿っているのが確認できた… そんな1日のスタートなのでゆっくり朝風呂に浸かってから宿を出た…

 

Day  5    8月13日(日)

 

どうしてもやりたい渓があり訪道以来、毎日チェックしていたとある渓へと向かった…訪道 3日目に増水と濁りの為、入りたい区間ではなくかなり上流を試すも惨敗に終わった渓である…

 

この渓の確信区間は中流域…河畔林に囲まれた水棲昆虫も多く変化に富んだ虹鱒にはうってつけの河川環境… だが唯一の難点が… そう…過去に幾度となく山親爺と遭遇しており何の装備もなく入渓するには流石に無謀と思える渓なのだ…

 

 

 
そんな渓だから飛行機で訪道する歳にはアソルトカウンターが持ち込めず敬遠していたのだか今回はフェリーで自家用車での訪道なので完全装備… これにさらにナタを腰ベルトに装備し渓へと降りた…
 
少し水位は高いものの水の色はほぼジンクリア…増水濁り明けなのでかなりの期待を抱き釣り上がった…
 
だが… 何故だろう…? 全く魚からのコンタクトが無いのである…この季節ならうるさい位にじゃれてくる幼魚や尺前後の魚さえも全くいないのである…
 
先行者…? 疑いを抱くも河原には先行者の痕跡もなくまた、途中で入渓するにも崖を無理して降りてくるかピート畑を横切って降りるしかなく先行者の影響は考えにくい…
 
なんの魚信もないまま 2キロは釣り上がっただろうか? 途中からドライを流した後にニンフでフォローを入れるも、それでも全くアタリすらなく何故…? 水量も水質も限りなく適正に近く何よりも過去には数々のトロフィーサイズを釣り上げているのに不思議でならないのである…
 
状況の好転も望めず集中力も落ちてきた頃に…眼の前に現れた適度なプール…とりあえず流してみようと適当に打ったフライになんと大きな影が浮上してきた…しかしフライまであと数センチのところで首を横に振り川底へと姿を消していった…
 
極端に活性が低いのか…長く続いた増水と濁りに更に下流へと流されてしまったのだろうか?
或いは先行者の後を追っているのであろうか?
 
結局、この後も 1回だけフライにアタックはあったものの明らかに途中で擬似餌と気付いたような出方… あり得ない位の状況の原因が判らないまま退渓点に到着してしまった…別の区間へ入り直そうとも思ったがスッカリやる気も失せ、正に完敗とはこのこと…こんな日もあるさ…名残惜しくもあるが好転も望めないことから、まだ陽はかなり高いが宿へ帰ることにした…
 
Day  6    8月14日(月)
 
早いもので今日が最終日… 皮肉なもので上陸以来ずっとハッキリしない天候だったが朝から青空が広がっている…

今日、向かう渓は過去の台風で見事に破壊され、復活が危ぶまれたかつてのお気に入りの渓…

だが、昨年久しぶりに入ったところ、かなり魚も戻ってきてまた、破壊された渓も新たなポイントが形成され自然の奥ゆかしさを感じていた…そんなことから期待を抱き予め決めていた入渓点へと車を走らせた…

上陸以来、ハッキリしない天候に悩ませられ続けていたが今日は朝から快晴…かつ湿度も低くとても清々しい…内地の酷暑がウソのような早秋を感じる位の陽気…やっとこの季節の北海道らしい環境下での釣りを堪能出来そうだ…

人気河川でもあるが幸い先行者は居ない模様…少し遅めではあるが  7時に渓へと降り立った…

やや水量は少ないものの水温は適正で期待が出来そうである…早速、パイロットフライであるデカカディスを結んで釣り上がる…

流石に入渓早々は何の反応もなかったが 500メートル程釣り上がった位から尺前後の虹鱒が戯れてきた…

この区間での 3つ目の 大場所…やや長い流れ込みの流芯脇にライズを発見…少しポイントを休ませた後にフライを流してみると…

水柱が…! 下流には倒木の要塞…上流にはオーバーハングした枝が水面すれすれまで垂れていて走りを止めるのに精一杯…ドラグを強めに調整し何とか凌ぎ、ネットイン…




筋肉質な素晴らしいレインボーだった…内地では決して出逢うこと出来ない自然繁殖したワイルドレインボー…そのファイトは本来のレインボーの姿…これだから辞められのである…

幸先良いスタートに更なる期待を胸に釣り上がる…対岸テトラポット沿いにできた深みで悩ましいライズを繰り返す良型を発見… 流れ込みから一度テトラに流れがぶつかり巻き返しになっている場所…手前には更に複雑な早い流れがありどうしてもドラグがかかってしまいフライの着水と同時にメンディングを決めないと奴のライズポイント到達前に見切られてしまう…

どうするか…? 考えた末、リーダーをバッド部から 2フィート程残したところでカット…ティペットを5フィート程継ぎ足しロングティペットのシステムで臨むことにした…これで手前の流れにさらされてもドラグは最小限で済む筈…

果たして… 手前の早い流れにティペットが引っ張られそうになる寸前でフライがライズポイントに到達… 狙い通り奴は引ったくるようにフライを攫った…

直ぐに足元に余っていたラインは引き出されリールファイトへと…幸い下流は流れの緩いプールだったこともあり落ち着いてやり取り出来た…

計測してみると… 56センチ…この渓でのトロフィーサイズであった… 

ところが…いざ写真を撮ろうとしたところ最初のトラブル発生…なんと SD カードが壊れてしまい撮影不可能に… 仕方ないのでスマホで撮影し次のポイントへ向かうことにした…

ところが… 次のポイントで更なるトラブルが…なんとせっかく50を少しも超えるレインボーを仕留め写真を撮ろうとした矢先、誤ってスマホを水没させてしまい…防水スマホにも関わらずお釈迦になってしまった… 災難続きにヤレヤレである…

気を取り直し皿に釣り上がる…そして区間 1/3 を過ぎた場所で極めつけなトラブルが…

そこそこなサイズのレインボーとファイト中に誤ってロッドティップを木の枝にぶつけてしまい…なんと我が愛竿 SCOTT Radian を折ってしまい…嗚呼…

トラブル 3連チャンに釣欲消失するもスペアロッドに交換しようと一旦、退渓し車に戻り用意をしていたら札幌ナンバーのフライマン2人組がやってきて僕が居るにも関わらず何の挨拶もなく先に渓へと降りて行ってしまった…

もうね…これでトドメを刺されてしまい…同じフライマンとして恥ずかしい…一声かけていただければ別に嫌な顔せずポイントを譲っていたであろうに…

せっかくの天候好転した最終日ではあるがトラブル続きに釣欲完全消失… 途中、温泉でも堪能しながら苫小牧フェリーターミナルへと車を走らせることにした…

幸いスマホは仕事場用とプライベート用の 2台を持ち得ていたのでSIMカード差替で何とか仕事には差し障りなく一安心… ただ水没スマホに撮り貯めた写真をはじめ各データが全てお釈迦に…こんなことなら写真は本体保存ではなくMicro SDカード保存にしておくべきだったとひどく後悔… 

台風の影響で欠航が心配されていた乗船予定のフェリーも到着大幅遅延だが何とか出港してくれることになり陸路覚悟してましたが無事に現実世界へ帰る事が出来た…



天候悪化等、決して万全な環境ではありませんでしたが、それでもそれなりの釣果に恵まれた釣旅だった…

次回は 9月と 10月に 1回つづ訪道出来れば良いが仕事環境次第です…

秋の雄大な紅葉の下でロッドを振れることを願い北の大地を後にした…

お・わ・り・・・