たいせいが天使になって
4回めの6月15日
午前0時32分。
疲れてくたくただったけど
寝たらきっと起きれないから
次男の寝かしつけを
オットに頼み
1階でその時を待っていました
たいせいのアルバムを眺めて
たいくまを抱っこして
4年経った今も
ぜんぶ
憶えてるよ
たった6cmのちっちゃな足
いつの間にか
倍以上のサイズになった
次男の足を
普段見慣れているからか
よけい小さく感じる
4歳になったたいせいを
想像することが
できなくて
私の中では
ずっと赤ちゃんのまま
生まれる前日の6月3日から
お空に帰った18日までの
たいちゃんweek
私の人生において
最もしあわせで
最も悲しくて
最も濃厚な
15日間
長年、願い続けた
母になることが叶った幸せと
ようやくこの手に抱いた
最愛の息子を亡くす絶望
その両方を味わった
忘れることのできない
4年前の6月
それ以来
6月に入ると
なんとなく落ち着かない
心ここにあらずというか
胸がきゅーっとなる
『記念日反応』
だとはわかっている
抗わずに
受け入れるだけ
緊急入院して運ばれたMFICU
緊急帝王切開した手術室
足繁く通ったNICU
夜の病院の廊下の
ひんやりとした空気
独特な匂い
機械音
…
普段は思い出すことは
ほとんどないのに
無意識下ではそれらを
五感が全て覚えていて
スイッチが入ると
一瞬であの時に
タイムスリップする
誕生日の4日は
生まれた喜びも大きくて
まだ平常心でいられるけど
天使になった15日は
どうしても
涙が溢れてしまう
今でも
本当は
たいせいともっと
向き合いたい
たいせいをもっと
感じたいのに
どうしても
次男に気を取られ
思うようにはいかなくて。
ごめんね
でも
日常業務を滞りなく
遂行できているのは
次男のおかげ
次男は次男で
ほんとにすごく可愛いし
大好きだけど
やっぱりたいちゃんとは
違うんだ
たいちゃんは
特別な存在
無条件に愛しい
私の長男
たいちゃん
君の弟は
のびのびと育ってるよ
たまに
のびのびすぎて
こにくたらしい時もあるんだけど笑
調子に乗りすぎないように
上から見ててね
いつも見守っていてくれて
ありがとう
紫陽花とひまわりは
たいせいの花
たいせいが
私のところに
来てくれた意味を
知りたい
そして
私たちと一緒にいた時の
たいせいの気持ちを
知りたい
答はわからないけど
それを知るために
私は生きてるんだと
思ってる
いつか
私の命がおわって
たいちゃんに会えたとき
教えてね
その日を楽しみにしてる