2019/2/23-3/10 東京国際フォーラムホールC

原作:ウィリアム・シェイクスピア

作:ジェラール・プレスギュルヴィック

潤色演出:小池修一郎

美術:二村周作

衣装:生澤美子

 

ミュージカルの「ロミオとジュリエット」は存在は知っていたもののなんとなく観劇の機会が無く来ましたが「エメ」をどこかのミュージカルコンサートで聞いてちょっと観てみようかなと思いました。良い歌ですね音譜

「ロミオとジュリエット」って私はなんとなーく腑に落ちない話なのですよね・・。あの善意でおこる不条理なすれ違いの死のシーンが、少しの悪意でむしろ緩和されている「ウエストサイドストーリー」は何度も観に言ったけど。

 

この日はロミオはダブルキャスト、ジュリエットはトリプルキャスト

グリブラで城田君(33)が「オファーきたけど30過ぎたからロミオ譲ったのに・・」(ちなみにロミオ古川君31歳大野君30歳らしい)と言っておりましたっけな

私が見た日は古川ロミオ、木下ジュリエット

戦争映像と大貫君の死の舞踏からはじまり背景にはマンションやクレーンの映像があり、ほとんどの人物がケータイ持っているという設定にびっくりしました

衣装はやや現代アレンジされてるけど華麗。

舞台装置はちょっと「階段にレンガ」がウエストサイドストーリーも思い出させたりして。

 

そして何より今までお兄様ポジで流していたティボルトの設定が伯母のジュリエットママと不倫してるっぽい&ジュリエットの本当の父親はママの不倫相手らしい(え?もしやティボルトがジュリエットの父?いやいやさすがに年齢があわないよね、と数えてしまいました)

さらにティボルトは「女はたくさんいたけどほんとは従姉妹のジュリエットが好き」という設定もあり仲良いお友達もいなさそうでなんだか孤独で気の毒な感じで、それがゆえに存在感が半端ないです

 ウエストサイドストーリーでは ティボルトポジのベルナルドのダンスがすごくて存在感がありましたが、まあそれ以上じゃないかというね

そんなどろどろなキャピレット家に対しお友達もたくさんいるロミオ君、モンタギュー家は夫婦仲も良さそう・・・

財政が火の車でお金持ちパリス伯爵(この話ではさほど嫌なやつっぽく見えない)との縁談をすすめている時点でキャピレットはそういう家庭という設定でいいと思いますが。

 

っぽい衣装のモンタギュー家とでまとめるスタイリッシュなキャピレット家の中でひときわ白い衣装で可憐な木下ジュリエット

そしてヴォルフガングともフェルセンともましてや下町ロケットのアレとも違う可愛いロミオの古川君美しや美しや

 

  しかし死が美しいな・・死の衣装は黒です。(最初は帽子とコートでだんだんと近くで露出多めに踊ってくれます)

曲は良い曲が多くみんなに聴かせどころがあって楽しく拝見してました

 

そしていよいよ哀しきすれ違い・・・ああ ケータイ持っててのすれ違いはわりと普通に終わりました

神父さんもう少しメールの行方を気にしようよ。返信ないだろうが。あんたやっぱ詰めが甘いよ・・

で、やっぱり死ぬんかーい。

そしてやはり腑に落ちずに終わるのでした。ぬーん笑い泣き