YOSHIKO」~悔いなき命を~

紀伊國屋ホール2019/1/10~16

脚本・作詞:大谷美智浩

演出:鵜山仁

 

ソビエトに駆け落ちした女優の岡田嘉子さんを描いたミュージカル、先日観てきました。

岡田嘉子さんは「めもくらむ」と同時代を生きた方ですが、とにかく情熱的でパワフル。駆け落ちするし不倫もするし、劇中には出て来なかったけどお子さんもいらっしゃったみたいです。(自分では育てなかったようです)

そんなこんなで嘉子さんは女性から見ると好き嫌いがわかれるかも・・

 

でもこのお話他に出てくる女性がみんな魅力的

嘉子さんの夫竹内の妹の百合子さんは歌劇団に入ってた美女ですが、嘉子さんが大好き。理解しようとしてくれます。このかた見ていてホッとします

不倫相手の杉本の妻知恵さんは凛とした女優で結核にかかってしまう気の毒な方。でも「愛された時はたしかにあった」と信じているところが潔いです

嘉子さんと同じ劇団の女優夏子さんは「舞台上で芝居止めてまで大本営発表する必要ある?」とか、当時としてはタブーなことをバンバン言ってしまうこれまた凛とした方。

 それぞれのその後を百合子さんが語りますが、嘉子さんたちがソビエトに渡ってからのその後の真相はゴルバチョフ政権になってやっとでてきたそうです。嘉子さんとソビエトに渡った杉本さんは銃殺されてしまったそうです。

なんだか複雑な気持ちになった舞台です。

でも戦争や、思想で殺されるのや、結核やら・・・ほんとに死が身近な時代だったんですよね。

命短し恋せよ乙女・・グレートコメット もそんな気持ちでみていました。

嘉子さんが無声映画の女優さんだったこともあり劇中には「弁士」という役があったのもおもしろかったです。

舞台と観客をつなぎ、劇中ではさまざまな役になり、福井貴一さんが演じました

主演の嘉子を演じたのは水野貴似さん「ナイツテイル 」にも出ていらしたとか。みてみたら看護婦役・・

うーん覚えてないすみません。

 

 

帰りにはチョコレートいただきました。(協賛 明治)

プログラム、ポスターのたかなししんさんのイラストも素敵です