5/2忌野清志郎さんの命日
武道館でライブがあった。

生前の清志郎さんのライブには友達が誘ってくれて
野音や学園祭ライブも行った。
独特の声、独特のパフォーマンス
最初に行ったのは阪神淡路大震災の頃だった
「たとえ空が落ちて来ても 二人の力ででうけとめられる」と歌ってた。
(世界中の人に自慢したいよ)
それがたくさんのがれきの下でなくなった人を思いださせ
聞きながら泣いていた。

それから清志郎さんは病気で倒れ
もう歌えなくなるんじゃないかと心配していたら
ジョンレノンスーパーライブにあらわれて、前とまったくかわらない
歌を披露して見事に復活した。
武道館で復活ライブもした。
まさかその後の別れがこんなに早いなんて。

野音ライブを中止にして、清志郎さんはもどってこなかった。

その後のジョンレノンスーパーライブでホログラムであらわれたけど
もう清志郎さんはステージにはいなかった。

そして今、「サマータイムブルース」が復活している。
ラブミーテンダーの曲にのった「原子力はいらない」という歌が
復活して聞かれている。
当時は「サマータイムブルース」が発売禁止になってたなんて
知らなかった。聞いたかもしれないけど子育てで必死な自分に
関係無いニュースと思って聞き流していたかもしれない。
当時から圧力はあったのだろう。
何が何でも原子力発電を日本に増やし、推進する。
それを邪魔する者はロック歌手だろうと許さない。
そんな力が当時からあったのだろう。

「これが最後のサマータイムブルース」
原子力発電から放射能が漏れた日本の哀しい夏の歌だった。

武道館のライブでは泉谷しげるさんがこの曲を歌っていた。
黒柳徹子さんがビデオで「あなたの真剣さをうけとめられずごめんなさい」
と謝っていた。「あなたはとっくに事の重大さに気づいていたのに」と。

私もうすうすは原発はダメなんじゃないか、あぶないんじゃないかと思っていた。
時々は事故がおこっていたけどでもそれはなんとかなる程度で
終息するんじゃないかとなんとなく思っていた。
チェルノブイリより優秀なんだろうと日本の技術を信頼していた。

でも違ったみたい。
おそろしく何も無い安全対策・事故対策。
津波のせいといいつつ地震で既に損傷があったようだし
事故後の対応は隠蔽ばかり
SPEEDIという大金をはたいたなんの役にもたたなかった予測システム
お金は安全とは違う周辺の人や広告や所に注ぎ込まれていたみたい。
がんばる作業員は寝る場所も食べるものもろくに無い。

酷い。
子ども達の命が危機にさらされてる。
国は子どもも国民も守らない。

清志郎さんごめんなさい。
あなたはこの酷さをとっくの昔
もう20年も前に知っていたんですよね。