短編小説イベント第一弾【初旅ー後編】 | みちすけぶろぐ。

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次の朝
ゆきりんより早くみちすけは起きた。
隣でゆきりんはまだ寝ている。
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少し笑みを浮かべているかの様に、とても綺麗な寝顔である。

みちすけはそんな寝顔をそっと見つめている。

それに気付いたのか、ゆっくりゆきりんも目を覚ました。

ゆきりん
『みちすけ、おはよっ♪』

みちすけ
『おはよー♪』

2人は軽くキスを交わし、帰路の準備を済まし朝食をとりにエレベーターを降りた。

昨日と同じビュッフェである。
ただ朝は沖縄の郷土料理中心のメニューになっていた。
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今日はゆきりんが行きたいと言った場所をまわる予定である。
朝食を済ませ、チェックアウトを終え2人はレンタカーに乗り込んだ。

海沿いの国道を突き進む。
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ゆきりんは観光ガイドブックを観ながら、運転しているみちすけに楽しそうに話し掛けている。
楽しいのはみちすけも同じである。

カーラジオからはBEGINの『島人ぬ宝』が流れてきた。

サビの部分になるとどちらともなく、2人は歌いだした。

車を走らせる事20分
右手に大きなパイナップルが見えてきた。
ゆきりんがチョイスした一つ目の場所は
『ナゴパイナップルパーク』
である。
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駐車場に車を止め、2人は手を繋ぎパーク内に足を進めた。

パーク内はカートで進み、パイナップル畑を観てまわる事ができる。
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カートを降り、隣接する建物に入る。
建物内ではパイナップルがカットされており、食べる事ができる。
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早速、ゆきりんが食べてみた。

ゆきりん
『ん~!甘くて美味しい~♪』

『ほら、みちすけもあ~ん♪』

そう言うと、みちすけの口にゆきりんは楊枝で刺したパイナップルを入れた。

本当に甘く、そしてほのかにすっぱさもあり、美味しいパイナップルだった。

パイナップルを堪能した2人は、車に乗り込み次の目的地に向かった。

サンルーフを開けると海風が入り込み、23℃ある沖縄では気持ち良かった。

車を走らせる事1時間
やや細い道を抜けると広い駐車場が見えてきた。
観光客が多いのか大型バスや乗用車がたくさん止まっている。

駐車場の左側にはおみあげ屋が軒を揃え並んでいる。

みちすけとゆきりんは車を降り、歩き始めた。

看板に『万座毛』と書いてある。
けっこうたくさん観光客が老若男女いた。
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2人は腕を組みながら、先客の後をついて行く。

そしてゆきりんチョイスした2つ目の『万座毛』に到着した。
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長年の波が岩壁にぶつかり創り出された神秘的な景色である。
岩壁に波が激しくぶつかる。
その度、岩壁にぶつかり白い飛沫をあげる。
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岩壁に波がぶつかりのを見つめながら、ゆきりんが口を開いた。
『私もAKBに入って色々ぶつかってきたなぁ~あの波の様に。』
『何度ぶつかっても前田さんと言う岩壁は崩れなかったなぁ~。』

ゆきりんの左横でゆきりんを見つめながら、その言葉を聞くのと同時にみちすけも岩壁を見つめた。

みちすけ
『あっちゃんと言う岩壁もたくさんの波達からのぶつかりに崩れかけた事もあるんじゃないかぁ…。でも崩れてはいけない!と強く思って足をしっかり地面につけ、踏ん張ってたんじゃないかなぁ。』
ゆきりんの言葉に対してみちすけは返した。

相変わらず岩壁を見つめるゆきりん。
お互い無言が続く。

改めてゆきりんが口を開いた。

ゆきりん
『私もどんな波がきても崩れない強固な岩壁になれるかなぁ~?』
というと、みちすけの方を向いた。

みちすけ
『きっとゆきりんなら大丈夫だよっ。逆に、あっちゃんみたいになろうって無理に思わなくていいんじゃないかなぁ~?ゆきりんはゆきりんらしく、今の信念を貫き通せばいい。』

ゆきりん
『私、本当はそんなに強く…』

言いかけたゆきりんをみちすけは抱き寄せ
『わかってる。でもゆきりんは一人じゃない。たくさんのメンバーもいる。応援してくれるファンがいる。そして自分もいる。ゆきりんにはたくさん支えてくれる人がいるんだよ。』

ゆきりん
『みちすけ、ありがと。みちすけは優しいねっ。』

2人は再び波がぶつかる岩壁をみつめた。


万座毛を出発し、那覇空港に向かう途中にあるおみあげ屋に寄り、ゆきりんはお母さんやメンバー達一人一人に沖縄みあげを買った。
おみあげの数は60個以上にもなった。おみあげの量を見て、ゆきりんは郵送でゆきりんの住むマンションに送る事にした。

おみあげ屋を後にした2人はレンタカーを返し、無料送迎バスに乗り、那覇空港に到着した。

那覇空港で搭乗手続きを済ませ、空港内でゆっくりしようと喫茶店に入った。
ゆきりんはアイスティーを、みちすけはホットコーヒーを注文した。

2人は今回の沖縄旅行を振り返りながら搭乗までの時間を過ごした。
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ゆきりん
『また一緒に旅行行こうねっ♪ 次は京都に行ってみたいなぁ~♪』

みちすけ
『京都もいいねぇ。また時間みて色々調べておくよっ♪』

ゆきりん
『私もゆいはんに色々聞いとくねっ♪』

2人にとって初の旅行。

楽しい時というものは、非常に時間の経つのが早いものである。
よく恋愛小説などで『時が止まればいい』と言う言葉を目にするが、ゆきりんもみちすけもそう思ったのであった。


搭乗した2人を乗せた飛行機は福岡に向け飛び立った。
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みちすけは今回の旅行で何枚かの写真を撮った。
その中で、みちすけイチオシはこの写真である。
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みちすけはおみあげは買わなかった。

この素敵なショットが、みちすけには何よりのおみあげであったからである。










短編小説イベント第一弾【初度】 完




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