昨日の出来事から一夜が明けた。
スポーツ紙の一面はほぼ全て
『あっちゃん卒業』
であった。
22:00
みちすけの部屋でゆきりんは、そのスポーツ紙を見ている。
ゆきりん
『みちすけ~前田さん卒業しちゃうねっ。』
ゆきりんはいつもの様にうつ伏せに寝転びながらスポーツ紙から見を離さず言った。
みちすけ
『だねぇ。ゆきりんは卒業する事知らなかったの?』
赤いソファーでコーヒーを飲みながらみちすけはゆきりんに問いかけた。
ゆきりん
『知らなかったょお~!だからあの時まゆゆと「嘘だぁ~」ってお互い言ってたんだもん。』
やっとみちすけの方を向き言った。
みちすけ
『ゆきりんもいつか卒業するの?』
ゆきりん
『私は小さい頃から見てきた憧れの景色だから、ずーーっと辞めないよっ♪』
『みちすけが私をもらってくれる時が私の卒業かぁ~なんちゃって(笑)』
もらってくれる時…結婚?
みちすけは一人照れていた。
ゆきりん
『本当は前田さんと同期の筈だったんだけどねぇ…』
【前田敦子】
1991年7月10日生まれ
2005年10月30日
AKB48オープニングメンバーオーディションに合格。
2005年12月8日
オープニングメンバー候補生として、AKB劇場グランドオープンの舞台に立つ。
【柏木由紀】
1991年7月15日生まれ
2005年10月
AKB48オープニングメンバーオーディションに応募。
翌日面接を受ける様にとの連絡を受け、母に相談するが上京できず断念。
2006年12月3日
第三期AKB48追加メンバーオーディションに合格。
2006年12月9日
AKB48 1st ANNIVERSARY LIVEで初顔見世をする。
確かにゆきりんが、もし上京できていれば、前田敦子と柏木由紀は第一期生として同期になっていただろう。
ゆきりん
『今思い出すと色々あったなぁ~』
ゆきりんはあっちゃんとの出来事を思い浮かべる。
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
こんな事も
あっちゃんとの色んな思い出が次から次へとゆきりんの頭に浮かんでいた。
ゆきりん
『これからも前田さんとたくさん思い出作りたいなぁ~』
みちすけ
『AKBを卒業するだけで、あっちゃんがいなくなっちゃう訳じゃないじゃん(笑)』
ゆきりん
『あのねっ、前田さんが笑顔になると、自然に私も、そしてまわりのみんなも笑顔になるの♪ 不思議でしょ?』
ゆきりんは嬉しそうに言った。
ゆきりん
『私ずっと前田さんの背中を追いかけてたんだぁ~♪ いつかこの人を抜いてセンター獲ってやろう!って一生懸命頑張ってきたんだぁ~』
2009年総選挙
前田敦子 第一位
柏木由紀 第九位
2010年総選挙
前田敦子 第二位
柏木由紀 第八位
2011年総選挙
前田敦子 第一位
柏木由紀 第三位
ゆきりん
『でも一回も抜く事ができなかった…』
『今年こそ!って思ってたのに…』
その前に、前田敦子は卒業してしまう。
ゆきりん
『でも私獲るよ!センター!』
『絶対的エースのあっちゃんが抜けたからなれたなんて言われても関係ない!』
『前田さんに負けない位のセンターになる!』
『その為には私自身が前に進まなきゃねっ!』
みちすけはゆきりんの成長振りに驚いたのと同時に、頼もしくも思えた。
ゆきりん
『みちすけ~私も、私が笑顔でいれば、みんなが笑顔になる様になれるかなぁ~?』
みちすけはそのゆきりんの言葉を聞き
『もうなってるんだよ♪
ゆきりんの笑顔を見て元気付けられたり、笑顔になってる人はたくさんいるんだよ♪
自分もその一人だから…』
と心の中で呟いた。
みちすけ
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