優笑たいむです



子ども達に
大切なことを伝えたい

自身に課した夢

いつか
ココロの授業をしたい」という夢

もがいてもがいて
もがきながら
創り出そうとして
またもがいてる





次回作の絵本にとも考えてる
私の創作紙芝居

つるのおんがえし

記しておこう



むかしむかしのお話し


とある村に
お爺さんとお婆さんがいました

「ほんじゃ 行ってくるべ」
「気を付けて いってらっしゃい」

薪を売りに町へ出るお爺さん
それを見送るお婆さん

二人には
子どもはいませんでしたが
二人仲良く暮らしていました


ある冬の日
お爺さんが薪売りから帰る途中
雪の中に倒れている
一羽の鶴を見つけます



おお
かわいそうに…
オオカミにでもやられたか

見ると
鶴は血を流す程の
大変な怪我をしており

死んでしまうかもしれません

「大丈夫じゃ
助けてやるからな」

お爺さんは鶴を抱き上げ
ウチへ連れて帰りました



なんと!かわいそうに

お婆さんもお爺さんと一緒に
傷ついた鶴に手当をします

「大丈夫じゃ大丈夫
必ず治る必ず治る」

二人で一生懸命
鶴を看病しました

10日程かかりましたが…
鶴は元気になりました


鶴はまるでありがとうと
言っているみたいに
お爺さんお婆さんの周りを
何度も何度も飛んで見せ
やがて
遠くの空へ飛んでいきました


「良いことを
なさったねぇお爺さん」

「いやいや
お婆さんの手当が良かったんじゃよ」

二人は
また元の暮らしに戻りました




それから
しばらく経った
雪の降る夜

トントン」と
ウチの戸を叩く音がします

「なんじゃろ
こんな雪の夜に…」と思い

お爺さんがウチの戸を開けると
そこには1人の子どもが立っていました


「おらぁ
 行くところがありません
 お願いですここに泊めて下さい」

と女の子は言います

二人はびっくり

「どうしたんじゃ
こんな雪の夜に…まだ幼い子どもが…

話は後じゃ
ささ 中へ入って入って」

とお爺さんお婆さんが言いました



どうして1人なのか
どこに行こうとしているのか
お父さんお母さんはどうしているのか

色々聞いても
女の子は何も言わずに
にこにこと笑っているだけ

「お父さんお母さんはいません
 わたしはひとりぼっち」

とだけ答えて
またにこにこと笑っています


お爺さんとお婆さんは
困ってしまいましたが

「ウチには
ワシと婆さんだけじゃ

ここにいたけりゃ
いたいだけいても構わんが…

とりあえず

腹減ってるじゃろ

そうだ ご飯…
ごはんを食べよう


ありあわせの貧しいご飯でしたが
女の子は「おいし〜い」
喜んで食べてくれます

「そうじゃ お前さん
まだ名前を聞いとらんかった
名前をなんと言うのじゃ?」

お爺さんが尋ねると

「わたし…
わたしの名前は つう
おつうと呼んで下さい」

女の子は言いました

「そうか
おつうという名か

ほんじゃおつう
遠慮はいらんよ
もっとたくさんおあがり」

お婆さんが言います

「わーぃ
もっとたくさん食べよー」

おつうの笑顔に
お爺さんお爺さんも笑います


それから
おつうとお爺さんお婆さん
3人暮らしの
不思議な毎日が始まりました


今までの暮らしじゃ
おつうを食べさせていけんと

お爺さんは
やめていた畑を耕し
そこにお米や野菜を植えました



もう歳だと
あまり元気のなかった
お爺さんお婆さんでしたが

おつうのおかげで
どんどん元気になっていきます




そんな話を聞いた
村の人たちが言います



「そりゃあ
つるのおんがえしだべ

女の子は本当は鶴で

部屋を覗いてはいけませんと
部屋に籠もるべ

自分の羽でキレイな布を織り
お爺さんお婆さんは
それを売って
大金持ちになった」って話だべさ…



お爺さんとお婆さんは
「おつうは
普通の女の子じゃ
鶴なわけなかろう」と相手にしません

村の人は

覗いてはダメだと
  部屋に籠もったら
  覗いてみればいいさ

そこには
自分の羽で
布を織る鶴がいるべや」

と言い
どこかへいきました


お爺さんとお婆さんは
おつうはおつう
なんも変わらねえべ」と言い
仲良く一緒に過ごしていました



「爺様 婆様!
ほら!魚釣れたよー♫」

はしゃぐおつうの笑顔が
お爺さんとお婆さんは
嬉しくてたまりません

「爺様 婆様 大好き」

こんな日が
ずっと続いて欲しいと
お爺さんお婆さんは
願っていました


しかし…
ある日のこと



「爺様!婆様!
わたし部屋に籠もります

でも…
決して覗かないで
覗いてはダメです!」

とおつうが言います


お爺さんとお婆さんは
びっくりしてしまいます

「村の人の言うとおりだべ

おつうは鶴なのか…」




お爺さんとお婆さんは
とても落ち込んでしまいます




部屋で何をしているのか

おつうは鶴なのか

自分の羽を抜いて
布を織っているのか

そんなこと
せんでいい!

お金なんかいらない
そんなものわしらが稼ぐ



「おつう!
そんなこと
やめるんじゃ!」

お爺さんが部屋を開けようとした時


静かに部屋の戸があき
おつうが出て来ました



「爺様!婆様!
 わたし…
 手紙を書いていました

 部屋に籠もったのは
 見られたら
 恥ずかしかったから

 ごめんなさい
 
 

 今から
 書いたその手紙
 読むから聞いてて!」


おつうの言葉に
お爺さんもお婆さんも
何がなんやらわからず

ただただ
おつうが鶴ではなかったことに
少しホッとした気持ちでいました


おつうは
手紙を読み始めます



「爺様 婆様
突然やってきた私を
親切に迎えてくれて
本当に嬉しかったです

爺様の畑仕事のお手伝い
大変だけど楽しくて嬉しくて

婆様のご飯
美味しくてお腹いっぱいで嬉しくて

たくさん遊んでくれて
たくさんお話ししてくれて

爺様と婆様の
子どもになったみたいで
楽しくて嬉しくて…

なので
今日から私…
爺様と婆様のこと

お父さん
お母さんと
呼ぶからね


そう言うと

「おっとう!おっかぁ!
  大好き!」

と言って
抱きついて来ました




お爺さんとお婆さんは
こんな幸せなことって
あるのかと…

泣いて喜びました



家族の毎日には
色んなことがあります

笑ったり泣いたり
ケンカしたり仲直りしたりしながら

たくさんの思い出を作り
毎日が過ぎて行きます




1年2年3年と…

家族3人の
毎日が過ぎて行きます


やがて
おつうは
美しい大人の女性になりました




お爺さんとお婆さんは言います

こんな幸せな人生はない

おつうは
わしらの幸せの
かたまりじゃ

おつうがいたから
わしらは頑張って来れた

おつうが
いてくれて
ホンマにわしら幸せじゃった

それからも
3人家族で
にこにこ笑って暮らします








時は流れて
お爺さんもお婆さんも
その人生を終わります

野菊の咲く場所
お爺さんとお婆さんのお墓の前に
たたずむ一羽の鶴がいました



お爺さんとお婆さんを
抱きしめるように首を寄せる鶴



野菊の咲く季節
お爺さんとお婆さんのお墓には
何度も
鶴が訪れました




それは
つるのおんがえし

そのおんがえしは
昔話にあるような
キレイな織物ではなく

お金でもなく

子どものいなかった
お爺さんお婆さんに

子どもと一緒に生きる毎日を
おんがえしとした
おつうのおんがえし

最後は
家族となったおんがえし

みんなが幸せになった
つるのおんがえしのお話し





     

おしまい





実に
陳腐な絵
どこにでもあるストーリー

まるで
幼稚な創作紙芝居

その上まだまだ
修正が必要だ





でも…
これでええ

ワイはワイの
やる事なすことを信じて

この創作紙芝居をひっさげて
10月からのイベントに臨みたい

子ども達…
どんなリアクション
してくれるかな…

生きることは
懸命に生きて
命を育て繫ぐことだと
遠回しに伝えたい
そんな小難しいこと伝わらんでw


難しかったら
また違う方法考えよう










   

「余談」

自分で絵を描き
脚本する中で
物語と現実がごちゃ混ぜになり
号泣している

もうすぐ62歳のワイ


自分で描いてて
ホンマ
ええ話やな」と号泣する

ホンマおめでたい
クソじじぃのワイ  笑笑


特に
最後に成人したおつうと
お爺さんお婆さんの3人の絵に

大号泣するワイ

リアルな
自身の思い出が
その絵の中によみがえる

子ども達や嫁さんの思い出が
その絵の中によみがえる









おっしゃ!
頑張るべ!