本日(日曜日)は、1月から始まる教師養成コースの事前課題実施と

12月のIELTS試験に向けての模擬試験を行いました。

 

事前課題の中で気付いたことがあり、早速指導に活かしていきたいと

思います。

 

また、語学学習には、経験値が欠かせないと改めて気付きました。

目標を達成する為、一直線に最短距離で向かおうとするのは

よっぽどのニーズが無ければ避けるべきだと、自分自身の学習を

していて改めて感じました。

 

例えばビジネスで英語を使いたい方が、恋愛映画を観て

学習するかと言うと、学習材料としてはあまり結びつきづらいのではと
思います。しかし、言語は生物ですから、恋愛映画でビジネスの話題が

出ることもありますし、全く違う分野の英単語が表現に役に立つということもあります。

 

一例を出しますと、pendulum というのは「振り子」という、まあ物理分野の

用語になりますが、普通はビジネスで英語を使おうという人が積極的に

学ぼうとする単語では無いかと思います。

 

ですが、価格/(会社同士の)関係などが、情勢によって目まぐるしく変わるという

場合に、like a pendulum と表現すれば英語話者に伝わりやすいです。

 

例えば私たちが学校を卒業して就職した際に

ビジネス日本語を学ばなかったように(母語と外国語の差はありますが)、

言語運用の実力さえあれば、ビジネス目的でもビジネス英語を学ばなくても

ある程度カバーできます。本当に英語が出来れば、例えばそれが

ビジネスシーンであっても、コミュニケーションは取れるはずです。

 

例えば小学生でも、企業の社長と「会話」は出来ますよね?

勿論その先の深い話になると話は(当たり前ですが)別ですが、

まずそういうベーシックなコミュニケーションを取れるようになる為には、

ひたすら練習あるのみで、えり好みする余地はあまりないと

個人的に考えています。

 

※そういう意味での、本日のタイトルですので他意はありません。

 

そして、業種や個人によって差はありますが、基本的に

私たち英会話講師・英語屋への信用度は高くありませんので

上記のようなメッセージは届かないこともよくあります。

 

しかしながら、それが本当に正しいことであれば、むしろ

相手にきちんと伝わるように表現してこなかった自分の側に

責任があるなと感じた次第です。

 

最近入って来られた方には、「ビジネス目的でも、最初はビジネス英語を

教えませんからね。【ぽい】ことをしても、結局付け焼刃ですから、

こちらの方針に従ってもらいますね。」と伝えてあります。

 

特にビジネスマンの方は、「え、それってどういう意味があってやるんですか?」という

発想になりがちですので、以前はそこを丁寧に説明していましたが、それでは

相手のメンタリティは変わりませんので、ここも今は「意味を考えるのは後からで」

と伝えてあります。それで合わないのでしたら、仕方ないですね。

 

ビジネスでは費用対効果と生産性が重要ですから、その良さを

活かして頂きながら、言語屋の意見も取り入れてやっていくことで
上達の確率もスピードも上がります。

 

結論として、正しいことをしっかりと伝え切ることが出来る指導者に

ならなければ、ということでした。明日もより良い教師になれるよう

頑張ります。

 

LLD外語学院 学院長 前川 未知雄