ザ・フールズジャーニー。(後編) | 天国への段階

天国への段階

タロットの世界観から、色々な「気づき」を書いてます。
スピリチャルに否定的なかたは、スルーして下さいね。

尚、当局は、一切の議論、誹謗中傷、及び出前を受け付けません。




11日目、剣と秤りを持つ女性に会った。


女性は2本の柱と幕を背にし、剣は両刃で、金の秤りは均整ががとれている。


どうやら彼女は、善と悪を裁いているようだ。


やはり正義とは絶対的なものではなく、常に相対的であり、秤にかけて裁かなければならないものなのかも知れない。






12日目、吊るされた男を見た。


吊られた足は十字の形に、背中で組まれた腕は頭と共に逆三角形になっている。


逆さに吊らているが、表情は落ち着き後光がさしていた。


彼は世界を逆転させて何かを知ったのだ。


現実は夢で、夢こそが現実なのかもしれない、ふとそう思った。






13日目、骸骨を見た。


鎧を纏い、5つの花弁を持った薔薇の旗を手にし、白馬に乗っている。


王は倒れ、女性は顔を背け、子供は寄り添い、司祭は祈っている。


何かが終わったようだ。


ただ、遠くの2つの塔の間から太陽は昇っている。


すぐに新しいことが始まるのだろう。






14日目、大天使ミカエルを見た。


四角と三角の印を胸に付け、池の中に片足入れ、カップを混ぜていた。


相反するものを混ぜ合わせているようだ。


例えば、強さと弱さ、優しさと厳しさ、喜びと悲しみ、肯定と否定、理性と本能、心と体、そして、見えるものと見えないもの全て。






15日目、悪魔を見た。


左手に松明を持ち、頭上には逆になったペンタグラムが現れていた。


デジャヴ


魔術師や教皇や恋人たちを思い出した。


よく見ると首の鎖は緩く、いつでも逃げられるようだ。


彼らは捕らえられているのではなく、捉えられているのだ。


悪魔の何かに。






16日目、落雷でが崩壊した。


王冠は壊れ、火の手が上がり、人が投げ出されている。


この塔は、一体何のために建てられたのだろうか。

そしてまた、必要だったのだろうか。


光の粒(ヨッド)が降り注ぎ、浄化し生命力を与えている。


これは天罰であり、戒めのように感じた。






17日目、片膝をつき片足を水面に置き、水差しから水面と地面に水を注いでいる女性を見た。


天には大きな八芒と、それを取り囲む小さな7つの八芒星が浮かび、木にはトキがとまっている。


目を閉じた彼女は、祈っているようにも、そしてただ瞑想しているようにも見えた。






18日目、大きなが細い道を照らしていた。


夜空からはヨッドが降り注ぎ、犬と狼が吠え、ザリガニが陸に上がろうとしている。


2つの塔の間を抜ける道は、何処につながっているのか。


憂鬱そうな月を見ると、この世界すべてが幻想のように思えて、たまらなく不安になった。






19日目、大きな太陽が輝いている。


庭には4本の向日葵が咲き、左手に赤旗を持った裸の子供が白馬に跨っている。


僕と同じように金髪で、赤い羽根をつけていた。

髪型も僕の服の柄に似ている。


もしこの旅に目的地があるなら、それはここかもしれない


なんとなくそう感じた。






20日目、審判の日だ。


天使ガブリエルが旗を持って海上に現れ、トランペットを吹き、7つの音色で人々を目覚めさせた。


男性女性子供、それぞれが棺から起き上がり手を広げ覚醒している。


みんな、自分の中の霊性に気づく。


これは肉体ではなく、精神の目覚めであり復活だ。






21日目、螺旋状にたなびくスカーフだけを身に纏った女性が、魔術師と同じ棒を両手に持ち、草で編まれた卵形の輪の中で踊っている。


女性に見えるが、男性かも知れない。


四隅の牛とライオンと鷲と天使は、本を読み終えている。


行く当てのない旅だったが、終わった気がする。











天国への段階をここに、タロットの和訳をここに、そしてフールズジャーニー前編をまとめてみました。

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