ザ・フールズジャーニー。(前編) | 天国への段階

天国への段階

タロットの世界観から、色々な「気づき」を書いてます。
スピリチャルに否定的なかたは、スルーして下さいね。

尚、当局は、一切の議論、誹謗中傷、及び出前を受け付けません。




崖っぷちで気づいた。


僕は誰だ、ここはどこだ?


手には少しの荷物と白いバラ、そして足元には子犬。

見たことのない景色なのに、なぜか懐かしい気がした。


僕は何も知らない愚か者だ。


今はそれでいい。

旅は始まったばかりなのだから。


陽の光と風の中で、自由を感じた。






1日目、僕は魔術師にあった。


机の上には、木の棒とカップと剣とコインがあり、右手には魔法の棒を持ち天をさし、左手は地をさしていた。


とても気になったので、おずおずと聞いてみた。


何をしているのですか?


彼はしっかりと答えた。


創造、イメージを形にしているんだ。






2日目、寺院の中で女教皇を見た。


彼女は白いヤヒンの柱(肯定)と黒いボアズの柱(否定)を背にし、トーラ(律法)の書を守るように抱えていた。


通り過ぎる時に目が合ったが、何も聞けなかった。


ただ前を通った時に、目に見えないものや気づかないことが持つ、秘密の力を感じた。






3日目、実り多き小麦畑の向こうに女帝がいた。


ギンバイカの花輪、12個の六芒星に飾られたティアラ、7つの真珠のネックレス、それらは彼女の豊かさを現していた。


彼女の豊かさは、頑張ったり勝ち取ったりしたものではなく、ごく自然に湧いて来るように感じた。


愛によって。






4日目、岩だらけの山の中で皇帝に会った。


彼は右手にエジプト十字、そして左手に地球儀を持ち、羊に飾られた王座に座っていた。


豊かな髭と鋭い眼光から、統治者の自信に満ちた威厳を感じた。


でも少し懐かしい気がした。


それは、幼い頃誰もが憧れる父親の姿かもしれない。






5日目、教会の前を通ると教皇と双子の聖職者がいた。


教皇はパパル十字を持ち、三重冠を身に付け、足元に鍵を置いていた。


何かを教え何かを学んでいるように見えたが、それはルールではなくモラルのように感じた。


だがそれは、モラルという名のルールなのかもしれない。






6日目、天使ラファエルと恋人たちを見た。


男の人の後ろには12個の実をつけた木(生命の樹)があり、女の人の後ろの木(知恵の樹)には蛇がいた。


2人は見つめあっているわけではなく、男の人は女の人を、女の人は天使を見ていた。


少し不思議だけど、なんとなくわかる気がした。






7日目、戦車を見た。


戦車は白と黒のスフィンクスに引かれ、星降る天幕の中には、八芒星の冠と杖を持った王がいた。


白と黒のスフィンクスはプラスとマイナスであり、この相反する2つの力を意志によってコントロールすることで、王は全てに勝利する力を得ているように感じた。






8日目、ライオンの口を閉じている女性に会った。


彼女の頭の上には魔術師と同じレミニスケートのサインがあったので、ただ者ではないことがすぐにわかった。


彼女は優しさ()という精神的な力で、ライオンの物理的な力を、上手くコントロールしていた。


の持つを感じた。






9日目、雪山の山頂に隠者がいた。


左手に杖、右手に六芒星の入ったカンテラを持ち、登ってくる者を導いているように見えたし、何かを探しているようにも見えた。


導く事と探す事、言いかえると、教える事と学ぶ事、これらはある意味同じなのかもしれない。


ふと、そう思った。






10日目、回っているを見た。


上にはスフィンクスがいて、蛇が下がりジャッカルが昇っている。


輪には文字が書かれていて、英語でTAROあるいはTORA、ヘブライ語でヤハウェと読めた。


四隅では、牛とライオンと鷲と天使が熱心に本を読んでいた。


何かが変わる予感がした。
















天国への段階をここに、タロットの和訳をここに、まとめてみました。


占いのお問い合わせは、こちらからお願いします。



この世界に愛を