黒いアンモ | 化石採集記 +α

化石採集記 +α

お医者さんを目指して修行中のおいしやさんです

こんにちは。ご無沙汰しております。

前回の投稿から半年以上空けてしまいましたが、何とか元気にやっております。
ぼちぼち将来の進路も決めなければいけない時期になってきたのですが….悩みの尽きない今日この頃です。
年が明けて以降は意外と化石採集に行く時間もあり、気仙沼に来たとは言っても石はそれほど貯まらないだろうと思っていたのとは裏腹に、下宿が石で埋もれつつある今日この頃です(笑)

今回は、2月に訪れた三畳紀の大沢層での収穫物をご紹介します。
大昔に一度だけ訪ねたことのある産地のもので、当時は割る石もほとんどなく、もう終わった産地かなと思っていた場所でしたが、工事でまた石が出てきているらしいと聞き、半信半疑ながらもボヘミやん氏と現地に向かってみたところ、整地された現場の一角に懐かしい黒色頁岩が散らばっており、幾つかきれいなアンモナイトを得ることが出来ました。


Columbites parrisianus φ3cm
叩きどころが悪く、現場で数ピースに分かれてしまった標本ですが、ゆるゆると巻いた、大沢層の代表的なアンモナイトです。



Xenoceltites sp(?) φ6cm
今回採集できた中では最も大きいものです。肋のパターンがコルンバイテスとは異なる印象ですが、何という種類なのかはよく分かりません。東北大学の博物館に似たような標本があったのでそれなのかなと思ったり。
ヘソ周りの立体感も少し残っており、大沢層のものとしてはまずまずクオリティの高い標本と言えるのではないでしょうか。

クリーニングは設備と時間の都合上、某氏にお願いしてこのような見事な標本に仕上げて頂きました。
採ってくるだけで埃を被っていた標本をこのように仕上げて頂き感謝に堪えません。

またそのうち、ひっそり更新します(^^)