北の鮫 | 化石採集記 +α

化石採集記 +α

お医者さんを目指して修行中のおいしやさんです

こんばんは、ryoheiです。GWの北海道行きが近づいてきましたが、未だ何の準備も進まないまま、1週間前となってしまいました。行く用意しなくちゃな、と思いながらも、他の用事に忙殺されています。
さて、今回は北海道つながりで1年間ほったらかしになってしまった、昨年のGWの北海道での獲物を紹介します。以前紹介したラブカの歯も含め、この時は割とサメの歯化石に縁のある回で、初めてノジュールからサメの歯化石を採集することが出来ました。


Cretoxyrhina sp? 中川町産
初日、誰かが割り捨てたノジュール片を漁っていたら、サメの歯が割れて入っているのを見つけました。北海道から帰ってきて暫くの間はアンモナイトにかまけてすっかり忘れていましたが、ふと思い出してクリーニングしたら、案外しっかりした、きれいな歯の化石でした。結構厚みのあるがっしりとした歯で、副咬頭の無いタイプのようなのですがこれがいわゆるクレトキシリナの歯なのでしょうか?


Anomatodon sp? 芦別市産
アナゴードリセラスやダメシテスの入ったノジュールの一角から見つかりました。カチカチに硬く、サイズもそこそこある石だったので、無事に持ち帰れているか心配でしたが、どうにか標本になってくれました。このようなタイプの歯は東北の白亜紀からも採集しており、これがいわゆるクレトキシリナなんだと思っていたのですが、上記の歯化石を見て、何となく違うような気がしてきました。以前、和泉で同様の副咬頭の無い歯を採集したことがあり、これはミツクリザメ科のアノマトドンの類だとご教示頂いたので、東北のものもひっくるめて、クレトキシリナではないような気がしてきました。

この類の歯、鋭い感じが結構好きなんですが、どうも同定泣かせなのが玉に瑕です。どなたか是非、教えて下さい(笑)