春の合同巡検② | 化石採集記 +α

化石採集記 +α

お医者さんを目指して修行中のおいしやさんです

こんにちは、ryoheiです。
今回も合同巡検での収穫を紹介します。そこそこクリーニングを進められたものもあるので、ひとまずはそれを。


オウムガイ(Stearoceras sp. 落合層 ペルム紀中期)
ボロボロに風化した転石に表面が一部覗いていたものです。結構大きな石だったのですが、崩れ去るのが怖くて現場では割れずに大きいまま持ち帰ることにしました。どうにか母岩付きのまま標本に出来ないか画策しましたが、どうも角度調節が上手くいかなさそうなので、恐々母岩から外すことに。ヒビまみれで本当に怖いクリーニングでしたが、どうにか形を保ったまま標本になってくれました。ベレロフォンだったらどうしよう、とちょっと心配でしたが中巻にはちゃんと隔壁が残っており、確認が取れて一安心です。今回自分が採った中では、多分これが一番の標本かと思います。


ウニ(Paraheteraster & Heteraster 磯草層 白亜紀ベリアシアン)
2種類のウニが仲良く隣り合った標本です。縦に長いのがParaheterasterで、丸いのがHeteraster、という認識で居たのですが、Paraheterasterの方が扁平なんですね。似たような大きさのものが2つ並んでいると良くわかります。
以前書いたことがある気がしますが、この手のウニは有田層や石堂層から多産する種なのですが、これらの地層がバレミアンなのに対してこの磯草層は最下部のベリアシアンなのですが、同一種がバレミアンまでずっと生息していたのでしょうかね・・・・?

帰省も目前なので、部屋の掃除をやっておかなければ・・・。