Netin & Edgeball Club 第2章:2 | つじまる備忘録。

つじまる備忘録。

今日もゆくぞ!卓球番外地。とあるペンドラの孤高なる記録。

 

新たな時代の幕開けは、昨年の12月から。

つまり前回のNETIN & EDGEBALL CLUBは昨年末だった。

コロナ第6波の影響で、2月頭に予定していた練習会は延期になり

3月の終わり頃になって、ようやく機会に恵まれた。

 

仕事を終え、急いで体育館へ向かいロビーへ到着すると

一足早く着いた貴絽さんが座っていた。

おつかれさまです!久しぶりですねぇ~

以前と変わらぬ、にこやかな貴絽さんの姿。

挨拶もそこそこにチケットを購入し卓球場へと向かう。

平日とはいえ、混み合う時もあるので多少の心配もあったが

この日は雨天のおかげもあってか試打にはもってこいの台が空いていた。

バックパックに詰めてきたラケットは6本。

前日までに吟味を重ねたラケット&ラバーだ。

 

和んだ空気の中、お互い近況と持参した用具の雑談をしながら

ウォーミングアップでフォア打ちを始めた。

久しぶりのNETIN & EDGEBALL CLUBの練習会スタートである。

それぞれの用具を試して試して、試しまくる。

いざ、ワクワク・タイムの始まりだッ!!

 

 

①STIGA エメラルドVPSⅤ (バトル2省、テナジー05FX)

現在のメイン。文句なし。

バトル2省の不満を言うとするならば、スピード面である。

速度のある打球ではない。

しかしシートが硬く厚く強く、ゴリゴリとスピンが掛かかり、

粘着ラバー特有の圧力のあるドライブを打てるのが魅力だ。

バトル2省は狂飈にも勝るとも劣らない。

バック42.5度の最高峰はテナジー05fxと言っても過言ではない。

スピン、スピード、コントロール。

引っかかり具合、打球音。すべて完璧である。

 

②STIGA エタニティVPSⅤ (狂飈8ソフト、DNAプロS)

エメラルド以前のメインはエタニティ。

メインで使ってたエタニティのサブラケとして購入したやつ。

個体差で言えば若干板厚があるように感じる。

なぜかエメラルドより板厚を感じるくらいだ。

狂飈8ソフト(特注37度)はドイツ硬度だと45度くらいかな。

従来のモノより軟らかくて上に飛びますね。

弾きの強めのラケットと合わせたけど、スピードは遅め。

シートでギュッと掛けて飛ばせば、それなりの球威は出せるが

楽に飛ばせるラバーじゃないなと思う。

打球感も粘着にしてはフカフカしてる。

例えばペンのフォアには弧線が出過ぎだし、

シェークのバックでブンブン振れる人でないとキツそうだ。

久しぶりにスティガ のDNAプロSを打った。

これもペンの裏面にピッタリの硬度42.5だが、

シートが割と敏感で回転の影響があるので

扱いにはそれなりの技量がないと少し難しさのあるラバーだ。

ドイツ製テンション。いい音が鳴ります。

テンションとしては、ほどほどの飛距離。

それゆえにブロックに抑えが効いて良い。

テナジー05fx程の完璧さは無いが、

一時期メインで使用してました。

例えばマントラS(硬度44±3)を使っていて

もうワンランク上の性能が欲しい人にはピッタリ。

 

③OSP Musko (バトルMAX、大師GS)

購入してしばらく眠っていたOSPのMusk(ムスコ)。

フォアにフレンドシップ729のバトルMAX(バトル3)38度。

以前、試打してそのままだったので何か不満でもあったかと…

打ってみると、お〜いいじゃないか!バトルMAX!

シートはバトル2より粘着質が無くて、

打球感もテンションラバーっぽい。打ちやすい。

しばらく打って、何故そのまま放置されてたのか理解した。

まったくクセがない。特徴がない。

打ちやすくて飛び出しも良くて、素直にきれいな打球。

それゆえに相手も返しやすくて特別なモノが何もない。

メインのバトル2省の方がギュン!ギュン!と球威が出るが

バトルMAXは使いやすさはあっても、特別な威力を感じない。

だったらテンションラバーでいいんじゃないか…

そんな言葉が浮かぶようだ。

中国の粘着ラバーにしては、食い込みが良くて安定感はあるが…

あと個人的には狂飈のブルースポンジなど、

ブルースポンジは食い込みが良すぎて好きではない。

私は狂飈のオレンジスポンジが好きなのだ。

 

バック(裏面)に貼ったフレンドシップ729の大師GS(2.1mm)。

初のバックに粘着ラバーという試み。

大師GSは粒が低めでいかにも回転重視の中国粘着の感じ。

スポンジ硬度は39度、気泡が全くないザ・粘着ラバーの硬いスポンジだ。

バック(裏面)にカチカチの粘着なんて初めて。

実際打てみると飛ばない、面を立てて当てるようにして飛ばさないと厳しい。

粘着だから回転性能の点ではいいんだけど、ただ当てるだけだと厳しい。

アリかナシで言えば、ナシ。やはりバック(裏面)はテンションラバーじゃないと厳しいな。

そんなもんで、フォアで打ってみたら…いいじゃないの!

バチバチ打つ人にはかなり良さそう、低弾道の突き刺さるような弾道。

個人的にはフレンドシップ729のバトル2系と大師GT、GSは好きですね。

ただバック(裏面)には向かないッス!

 

④Butterfly 張継科ALC (狂飈3-50、ヘキサーパワーグリップSFX)

グリップはシェークのFLで中国式ではない。シェークとペン持ち両方で打ってみた。

張継科ALCはブレードがビスカリアと同じで、グリップ形状だけ違うので

打球感自体はビスカリアに似ている、というかビスカリアだ。

アウターALCでもビスカリア特有の球持ちが特徴だろう。

反発と球持ちのバランスが絶妙なのだ。

フォアは狂飈3-50 (37度) 軟らかめな粘着ラバー。

たしかボールがプラスティックになってから、

プラに対応したラバーって感じだったと思う。

打球は遅い。ラケットがアウターALCだから少しはマシなのかもだけど、遅い。

スポンジが軟らかくて粘着にしては良く食い込む感触。

音も出るから打っていて心地よさはある。

粘着でも使いにくさはないから、はじめて粘着ラバーを使う人には狂飈3-50はオススメですね。

軟らかいからと言ってバックに使うのは、飛距離が出なくてキツいかなと思われる。

ヘキサーパワーグリップSFXは硬度42.5。

特別尖った何かは無いけれど、使っていて不満もないラバーだ。

変なクセもないから使いやすくてバランスが良い。

ラザンターやヘキサーシリーズは発売直後は話題になったけど

最近じゃまったく話を聞かなくなったなぁ。

オールやった時に、安定して入る安心感があるから

安定と安心の点でバックに使うのはいいんじゃないかと思います。

 

⑤紅双喜 PF4 (金星ブルー、ブルーファイアJP02)

銀河の金星ブルー(製品版)でプロトタイプと比べて

シート表面の粘着のベタベタ感は無い。

これは粘着テンションといった具合で、よく弾みますね。

ブルースポンジは食い込みが良くてスピードも出る。

粘着ラバーにできるだけテンションの様な打球感と弾みを求めるなら、金星ブルーである。

銀河と聞くと眉を顰めるひともいるが、これは良いラバー。

ブルーファイアJP02は縮んでしまったので

ブレードの小さなPF4に貼った経緯だが

ブルーファイアシリーズの中ではシートが軟らかくて使いやすい。

スポンジ硬度が45だから強めに打った時に球威が出るけど

やはり42.5度の方が軽打では軍配が上がる。

以前は45度はフォアに最適だなと思ってたけど

今では47.5度以上は欲しくなってしまった。

なので45度のラバーというのは、ちょっと中途半端だなぁ〜と感じてしまう。

 

⑥STIGA エバンホルツNCTⅤ (北斗、クアンタムXソフト)

現在のメインもしくはサブの位置にある組み合わせ。

エバンホルツはエメラルドよりは弾まないけど

打球感が、いわゆるハードウッドのそれなので

かなり好みの感触なのです。

銀河の北斗(40度)はドライブもブロックも

攻守バランスが良くて気に入っている。

個人的には狂飈と比べて遜色ないといったら語弊があるだろうか、

こちらならドライブをブロックやカウンターした相手がオーバーしてるから、それなりの回転は掛かってると思えるのだ。

粘着ラバーの到達点は、やはり狂飈なんだろうな。

バック(裏面)のクァンタムXプロソフトは硬度42.5の最適解。

初めはちょっとモッサリしてるかなと思ったけど

使えば使うほどに味が出てくる感じで、

打ち方なのだろうか慣れてきたら音もソコソコ鳴る。

プレーの中でのトレランス、いわやる寛容さを感じるラバーだ。

それでいて意外と威力も出せる。05fxよりは落ちるけどね。

でも、まぁ、これでいいだろうと思える組み合わせである。

 

 

貴絽主将の試打用具による打球を受けた感想…

・クリッパーウッド(Q1、マントラS)

かなりいい意味で普通にバランスが良い。尖った何かは無いが

こういう組み合わせこそオールやゲームで活きるだろう。

バックのマントラSは言わずもがな、安定+スピード感が良い。

 

・メイスアドバンス(QQ、オメガⅣプロ)

このラケットに変えた途端、オーバーを連発していた。

ラケットはコントロールが良さそうだが、フォアのQQが弾みすぎるみたい。

確かにボールは深いし速くてドライブの威力はあるが、コントロールの面では難しそうだ。

バックのオメガⅣプロは貴絽主将のお気に入りで特に問題は無さそうだ。

ラケットのメイスアドバンスは良い音が出てて感触っぽかった。

 

・ビスカリア(国狂、太陽プロ已打底)

なぜかこの日で1番遅い打球だった…。遅すぎて2人で吹き出してしまった程だ。

国狂ってこんなに遅かったっけ…?ワタシも打たせてもらえばよかったな~

打って変わってバックの太陽プロ已打底。これがとても良くって

まずブロックが鉄壁。こちらが思い切りドライブを打っても

貴絽主将は涼しい顔で返球してくる。バックドライブも悪くなさそうだった。

WRMでB品だったと言ってたが、これは掘り出し物で、ヨイ買い物だと思う。

 

・アクアセラス(金星ブルー)

この日1番の球威が出ていたのはコレ。

金星ブルーはとにかく音がバチバチ鳴って気持ち良さそうだ。

回転もスピードも乗っていて打球が伸びてきた。

銀河もナカナカ良いラバー作れるようになったなぁ~

 

・アルバ(テナジー05)

グリップを削って使いやすくなったと喜んでいた。

元々アルバが貴絽主将に合っているという感じなので

ラバーもテナジー05だし、最終的にはこのラケットかもね。

 

お互いに打ちたい用具をひとしきり試して、ご満悦。

久しぶりに、にこやかで生き生きとした表情の貴絽主将。

「楽しむ」って、こういう事だよねと感じる時間でした。

また次回のNETIN & EDGEBALL CLUBはいつだろうか…

貴絽主将もワタシも、用具に関しては

ある領域まで到達してますので

最初の頃に比べたら、ずいぶん落ち着いたモンです。

春は過ぎ、陽射しも強まる頃に

またラケットを持ち寄って用具談義をできたらいいですね!

では、また。

いづこでお会いしましょう〜