備前刀では映りといって刀の刃紋が棟側に
もう一筋みえるようになることがあります。
これはなぜ生じたのかは長い間の謎でした。
しかし最近これを再現できたという報告があります。
私の推理では2回焼き入れをすればはっきりと映りが出ます。
いま実験にとりかかったところです。
一回目の焼き入れは深く互の目に焼きます。
このあと200℃ぐらいで焼き戻しをしてから、二度目の丁子土取りでややひくく焼き入れをします。
最初の焼刃は焼き戻しでトールスタイトになります。
ここは暗めに色が出ます。
それよりも棟側は焼きが入っていないので焼きなまし状態で白くなり、映りとなります。
これが映り発生の原理です。
誰がやってもできるはずですが、棟側は水中に投入せず空中に浮かすようにして焼き入れするのがコツです。
つまり焼き入れする部分のみ水中投入するようにして、2秒以上は焼き入れ水に入れ続けないのももうひとつのこつです。
実験が成功したら報告します。
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