四国の四万十川ほとりでタタラ製鉄を実践しているくろがね工房にいってきました。
現在の代表者 林信哉さんはあたたかく迎えてくださりタタラ製鉄のコツを詳しく教えてくださいましたが、そのシンプルで高効率なことにびっくり。
先代の代表岡田さんの蔵書をみせてもらっていたら神戸製鋼で発見したあたらしい製鉄法の記事が山根一真さんのメタルカラーの時代シリーズから鉄だけを特集した単行本にのっていました。
数年前にその製鋼法は記事で知っていたのですがまとめて特集した文章をよんでびっくり。
ITmark3とよばれるこの製鉄法は石炭の粉と鉄鉱石の粉を団子にして1200から1350度で10分間加熱するだけで銑鉄とノロに完全に分離して高純度の銑鉄ができるというもの。
あまりの簡単さにあきれるほどですが、高純度の鉄ができるというのがまたすごい。
タタラ製鉄の一部では同じことがおきているようです。
タタラではケラは玉鋼でとれますがノロが完全にはとれていない。
ITmark3のほうが断然すぐれています。
ノロの中で鉄に吸う炭するのがカギのようです。
ノロがユリカゴとなって鉄が吸炭してかつまとまるというのがこの製鉄の中心的過程になります。
ノロがそんなに重要だとはいままで全く知りませんでした。
どんなに驚いてもおかしくないほどの衝撃がこの新製鉄法にはあります。
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