玉鋼は日本刀の原料として有名です。
玉鋼のなかにいままで書いてきた地景のような部分があるかが興味あるところですが このまえ関の尾上さんから送られた資料をみていたら野タタラでつくった玉鋼の割面の写真に地景そっくりの部分がキラキラ光る線として出ているのがみえて おーっやっぱりそうだったかーと納得した次第です。
ところが玉鋼には致命的な欠陥があってこのままでは使えないのが問題です。
それは非金属介在物が7.5%も含まれており、それを折り返し鍛練して取り除かねばなりません。
そのため 高温で鋼を熱して鍛打することが必要になりどうしても高炭素の部分とやや低炭素の部分とが炭素の移動で均一化してしまうことになります。
どうしても正宗の名刀のような表面にはなりにくいようになります。
いまの刀の作り方では正宗の名刀が再現できない理由です。
のっぺらとした均一な鋼の表面になってしまうことになります。
だからなんの見所もない刀が出来上がることになります。
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