秋山信子さんという人形作家の訃報を新聞で見た。

“朝鮮半島やアイヌ、モンゴルなどの風俗も題材に人形を制作。1996年に人間国宝(衣装人形)に認定された。”(
読売新聞 2024年4月11日)

人間国宝、モンゴル、人形。
もしかしてと思ったら、先月の展覧会で作品を見ていた。
上品な、柔らかな美しい人形だった。
今、確かめたら、制作が2022年とある。
94歳の時に作ったのか!

1928年、昭和3年の生まれだそうだ。
10代の、今なら中高校生の時期に戦争真っ只中、その後も社会が変動し続けた時代を生き抜いた人。
若い頃はどんな作品を作ったのだろう。

日本工芸会で近年の作品が見られた。  
ああいう感じを、見ていて心が洗われるというんだな。

日本工芸会 秋山信子