【 生き物の多様性を守るために苦悩しています 】
水田耕作には、主に二つのやり方があるようです。
1つは伝統的な乾田方式。つまり、イネを育てる時期になると水を入れて水田にして、それ以外の時期は乾いた状態にしておく。
もうひとつは、最近普及し始めた冬季湛水とよばれる方式。
...
で!
イネの時季以外は乾いた状態でおく田んぼですが、刈り取ったあとに田んぼを起してしまうところが多いことにお気づきでしょうか。
また、春早々にも起してしまいます。
これは慣行的な農法で、雑草を抑え、そして土をやわらかくすることでイネの根っこを張りやすくする効果を狙っているといわれています。
私たち みちくさ農園 は、この方法に違和感を覚えます。
ですから、秋に田起しすることはありませんし、春も起さず、田植え直前になって初めて起します。
その理由は、生き物との共存をしたいから、なのです。
今日、新城市四谷の千枚田へ行ってきました。
そこには、春の七草が沢山生えていました。
やがて春になると、レンゲも群落を作ります。
こうした、多くの植物が生えることで、多くのムシも集まる。
そのムシを求めてカエルもやってくるし、カエルが生存できる。
こうした中で育つ稲は、生命力あふれる健康的なイネになる!
そういう、いわば信念のような気持ちがあるために、田起しをためらうのです。
ただ、
『 早めの田起しをすることで雑草を抑えられるぞ 』
といわれれば、キモチも動きそうになります
が、そこは、ぐっとこらえて・・・・
ということで、
生き物が沢山共存できる田んぼを保持すべく、
今日もまた、苦悩が続くのであります。
でも、でも、
生き物が沢山居る田んぼは、
とってもキモチ良い!!!