こんばんは、ミチコです。


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今回も映画「窓ぎわのトットちゃん」についての感想を語ります照れ






⚠️映画「窓ぎわのトットちゃん」のネタバレにご注意下さい。






現在では考えられない、嘘の様な本当にあった学校 


映画の中心舞台はトモエ学園です。



そして、トモエ学園の校長先生が、黒柳徹子さんの人生に大きな影響を与えた人である事が良く分かる映画でした。




校長先生はトットちゃんと出会った時に彼女のお話を全部聞き、彼女の不安な気持ち「どうして皆んな、私の事を困った子って言うの?」を引き出します。


それに対し「君は、ほんとうは、いい子なんだよ」と返答します。



この言葉が黒柳徹子さんにとって、とても大切な言葉で思い出であるかが良く分かります。

その後の授業の風景は一風変わった物ばかりでした。

例えば、教科はそれぞれが自由に好きなのを学べます。


驚きましたが、個性を伸ばす良い方法であると思いました。


このトモエ学園は現代の特別支援学校に近いです。


特別支援学校は基本的には学習指導要領に基づき編成されるものの、必要であれば特別の教育課程を編成出来るそうです。


勿論、現代と事情は異なりますが、この当時からこの様な対応が出来るのはすごいと思いました。


他の授業も子供達を飽きさせない工夫が随所にありました。


校長先生は生徒の事を一番に考え、先生を指導し、全ての生徒に寄り添っている対応をします。

例えば身長が伸びない子供が運動会で一等賞を取れる種目を組み入れたり、


小児麻痺で片足と片手が不自由な子供が楽しめる様に図書館を増設したりします。


危険な事はダメと言い、子供に寄り添う為に代替え案で対応しました。


子供の意見を尊重する姿勢は、きっと誰でもこんな先生と出会いたかった、または我が子にもこんな先生と出会って欲しいと思うのではないでしょうか。



一方、今では絶対に実現できないなと感じたものもあります。


例えば、電車が見たいからと学校に寝泊まりする事や、




休日に学校に侵入して木登りをする事、




男女全員の素っ裸のプールや




床に直接チョークでお絵描きする事など



現代では出来ないでしょう。



また、これは技術の進歩により実現不可能な内容ではありますが……トイレにお財布を落としたシーンもその一つです。



まぁ、ここの話のメインは現代の実現性ではなく、校長先生の対応の素晴らしさでしょう。



財布を発掘する為に奔走するトットちゃんに対し、終わったら戻しとけとだけ言い、トットちゃんの気が済むまでやらしてくれた。


それは子供の意思を尊重し、そしてその後のフォロー(お風呂に入れたり)している。


そんな素敵な校長先生でした。



小児麻痺の男の子との出会い 


今回の映画でもう一人、注目して取り上げられていた人がいます。


それが片手と片足に小児麻痺を患っている男の子です。



トットちゃんは彼の心情の変化と成長の機会を与える様に奮闘する事で、彼女自身が成長していきます。



共に笑ったり、泣いたり、



憐れみをかけて喧嘩したり、



様々な心情が描かれていきます。



そして、彼は黒柳徹子さんの将来に大きな影響を与えたと思われる話が出て来ました。


TVについての話や、トットちゃんに渡した「アンクルトムの小屋」と言う黒人奴隷の半生を描いた本についてです。


TVは芸能活動へ、本は直接のキッカケではないかも知れませんが福祉活動の土台となったのではないかと思いました。


そして、この本には黒柳徹子さんにとって、忘れられない思い出だろうと思う出来事があります。


トットちゃんは小児麻痺の男の子に本を借りていて、学校で返す約束をします。



しかし、彼はその本を受け取る事無く、亡くなってしまいます。


ここのシーンは思わず泣いてしまいました。


でも、まだ悲しみは終わらないのです。


約束と別れ 


月日は流れ、物語は太平洋戦争戦の終盤直前に移行します。


街も人も、暗く鬱々とした情景になります。


学校では皆んな疎開する為、お別れの挨拶がありました。


これが最後じゃない、また会おうと約束します。


そして、トットちゃんは校長に会いに行き、私は大人になったらトモエ学園の先生になると言い約束します。


きっと、校長先生は嬉しかったでしょう。


現在の黒柳徹子さんは、学校の先生という枠を超えて、アジア人初のユニセフの国際大使として活躍しています。


最後、トモエ学園は空爆により焼失します。


しかし、校長先生の生徒への愛は炎よりも熱かったと締めくくっていました。


トットちゃんの家でも変化がありました。


愛犬が居なくなったり、



お父さんが登場しなくなっていました。


一方、弟が誕生しています。


また、お母さんの事は前編の冒頭で述べた通りの変化がありました。


最後は住んでいた家を取り壊して、青森へ母とトットちゃんと弟で疎開する電車で終わりました。






ご覧頂き、ありがとうございました。

ではでは、また次回も是非お越し下さい!