時々母に会いたくなって昔ビデオで撮影したDVDを1人で見ることがあります(辛くて見れない時もあるのですが、定期的に見たくなる波がやってきます)
私は里帰り出産をしていたため、子供の成長記録にはたくさん母が映っています。子供が産まれなかったらビデオを回すこともなかったので、きっとこうして母の動画が残ることもなかったと思います
長男を出産した時。
あくびした
背伸びした
うんちした
赤ちゃんの1つ1つの「初めて」に、私も夫も母も、みんなが幸せそうに笑っていました。
初孫の長男を見て「可愛いねー可愛いねー
」という嬉しそうな母の声がたくさん残されていました。
そして長男を抱っこする母の顔は、それはそれは嬉しそうでした
里帰り出産したときは、本当に母にお世話になりました。母は娘のサポートをしたいからと、仕事も2ヶ月休んでくれました。(母は幼稚園教諭をしていたし保育士免許も持っていたのでとても心強かったです)
出産前はベビーカーやベビー服、チャイルドシートなど、全部母と一緒に買いに行きました。
自分たちで買うつもりでいたのに「この時のためにお金貯めてたからお母さんが買ってあげるからね!」と、全部買ってくれました。
予定日までは毎日栄養たっぷりのご馳走を食べさせてくれたし、安産のためにと毎日散歩にも一緒に行きました。
陣痛中は寝ずに付き合ってくれました。
痛い痛いと泣く私の腰を心配した顔でさすってくれたし、無事に産まれたときはすごく喜んでくれました。
布おむつもミシンで塗ってくれたし、使用後もいつも丁寧に洗って干してくれていました。
哺乳瓶の消毒や赤ちゃんの入浴も手伝ってくれたし、とにかく全ての成長をそばで見守ってくれていました。
産前産後、結局実家に2ヶ月以上もお世話になったので、自宅に帰るときは母と離れることが寂しくて飛行機の中で涙がでたことを覚えています。
それからは毎日のように長男の動画を送ったり、長男の様子について電話をしたりと、出産してから母とすごく仲が深まった気がしました。
次男を産むときも里帰りでお世話になりました。
そしてその後、私が2回連続で流産をして手術することになったときも、母が精神面のサポートをしてくれました。
私がつらいと言葉に出さなくても、感じ取ってフォローしてくれていました。
三男を出産するときは長男の幼稚園などの都合があったため里帰りができなかったため、母が家に手伝いにきてくれました。
このとき私は出産前で気が立っていて、母にすごく偉そうなことばかり言ってしまっていました。
言いたい放題に言われて母は気を悪くしているはずなのに、私を大目に見てくれて許してくれました。
その優しさに甘えていたことをずっと謝りたかったのに、結局謝ることができませんでした…
子供を抱っこしてくれている姿
ミルクをあげてくれている姿
沐浴してくれている姿
そして子供が成長して
一緒に公園で遊んでくれている姿
海ではしゃいでいる姿
旅行を喜んでくれている姿
子供の誕生日にバースデーソングを歌ってくれている姿
DVDに残された母は
どれも笑顔の姿ばかりです
母はもういなくなってしまいましたが、
こうしてDVDを見返せばいつでも鮮明に母との思い出を蘇らせることができます。
私は、いつかこんな日が来ると思いながら
母の姿をたくさん撮影していたような気がします。
母の姿が刻まれたこのDVDたちは一生の宝物です