毎朝、目覚めと共に母の顔を思い出す。

1日だって母を想わない日はない。


母が元気に生きてるときは、母から電話やメールがくるたびに「もう、忙しいのに!」なんて鬱陶しく感じて適当に返事したりしてた。

何かしてもらうのが当たり前に感じていたから、ありがとう。なんて、恥ずかしくて面と向かって言ったこともなかった。


ここにある日常が当たり前だと思っていたから。
母は、これからもずっと私の人生の中に当たり前のように存在してくれるものだと信じていたから。


この頃の私は、母がどれだけ私を愛してくれていたかまだ何も気づいてなかった。


母が心配してかけていてくれた言葉にも
「うるさいなーわかってるってばー。」
こんなふうに冷たい態度をとってた。

私も大人なんだから、そんなこと知ってる!と、自分も偉くなったような気でいた。


それなのに、失った今になって
こんなにも苦しいほど母のことを愛おしく感じる。


なんで母が生きているうちに気づけなかったんだろう。自分の未熟さに腹が立つ。


お母さんが作ってくれたハンバーグ、ちらし寿司、お好み焼き、チキン南蛮、ポテトサラダ、卵焼き。
大好きだった料理をもう二度と食べることができない。


星が大好きなお母さんと一緒に
空を見上げて流れ星を探すことも、もうできない。


美味しいねって言いながら
ケーキやお菓子をいっぱい食いしん坊して笑って過ごすことも、もうできない。


不安なとき、落ち込んだとき、
もう話を聞いてもらうこともアドバイスしてもらうこともできない。くだらないことで笑い合いこともできない。


お母さん。
居てくれて当たり前じゃなかったんだね。

こんなに大切なお母さんのことを
もっと大切にしたかった。


お母さんが居てくれたことのありがたさに
今になって気づいた私を
許してください。


お母さんに会いたいです。