私は、母はこれからもずっと70歳、80歳、90歳と、年をとりながら一緒に生きていてくれるものだと思っていました。
私が歳をとる姿や子供たちの成長を、ずっと一緒に見守ってくれるのだと思っていました。
突然の体調不良、癌の宣告からわずか2か月半。
母が亡くなったのはあまりに突然で、私の心はその現実に追いつくことがなかなかできませんでした。
母が亡くなってからの私は、大切な心の支柱がなくなってしまいました。もういつ崩れてしまうかわからないようなギリギリの状態でなんとか毎日を生きてます。
母が亡くなり早くも1年が経ちましたが、正直この1年をどうやって生活していたのか思い出すことができません。思い出すことさえ怖いです。
こんなボロボロな状態でも、支えてくれた家族や友人がいてくれたから、みんなのおかげでなんとか生きていられるんだと思います。
前向きに。前向きに。
そんな風に毎日なんとか自分を奮い立たせ、泣くのを我慢して平気な顔をしていました。
偽りの自分でなんとか仕事をこなし、
家に帰ったら愛想笑いをしながら家事をしました。
1日の終わりにはシャワーを浴びながら疲れと共に涙を流していました。
誰といても、何をしていても
心から笑えた日なんて1日もありませんでした。
母の死は思っていた以上にダメージが大きくて、今でもポッカリ空いた気持ちの空間は埋まることもありません。
こんなに胸が張り裂けそうな悲しい想いをして生きるくらいなら、もういっそ消えてしまいたいなんて考えてしまうこともあります。
それでも
少しずつ、少しずつ。
母の死と向き合って今を生きていくしかないと思いながら日々を過ごしています。